「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY」開催

2010.12.06 自動車ニュース
オープニングセレモニーで、NISMOの柿本総監督以下チーム監督と主立った参加ドライバーがステージに整列。
「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2010」開催

サーキットにあふれる熱い一体感 〜「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2010」開催

2010年12月5日、静岡県小山町の富士スピードウェイで「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2010」が開かれた。

パドックには多くのショップやブースが並び、ご覧のように多くのファンが行き交い活気にあふれていた。ちなみに主催者発表による入場者数は2万7000人。
パドックには多くのショップやブースが並び、ご覧のように多くのファンが行き交い活気にあふれていた。ちなみに主催者発表による入場者数は2万7000人。
ナンバー付きも含めた「フェアレディZ」(Z33/34)による「Z-Challenge エキシビションレース」が行われている100Rから富士山を望む。この日の霊峰は、かくもすばらしい眺めだった。
ナンバー付きも含めた「フェアレディZ」(Z33/34)による「Z-Challenge エキシビションレース」が行われている100Rから富士山を望む。この日の霊峰は、かくもすばらしい眺めだった。
「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」で終始トップ争いを演じた、懐かしの東名カラー(写真手前)とADVANカラーをまとった「B110サニー・クーペ」。2台とも日産系の名チューナーである「東名自動車」(現・東名パワード)が手がけたマシンのレプリカ。東名カラーは影山正美選手が駆った。
「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」で終始トップ争いを演じた、懐かしの東名カラー(写真手前)とADVANカラーをまとった「B110サニー・クーペ」。2台とも日産系の名チューナーである「東名自動車」(現・東名パワード)が手がけたマシンのレプリカ。東名カラーは影山正美選手が駆った。

■ヒストリックマシン復活!

日産の1年間のモータースポーツ活動を締めくくるファン感謝イベントである恒例の「NISMO FESTIVAL」。個人的にも毎年秋のイベントカレンダーのアンカーを務める取材となっている。1997年の初開催から数えて今回で14回目、筆者にとっては元祖「日本一速い男」こと星野一義が現役引退を表明し、ラストランとなった2002年以来9回目の取材となる。
その間には氷雨交じりの寒い日もあれば、途中から雪が舞いはじめサーキットプログラムはすべてパレードランになってしまった年もあった。だが、今回は9回の取材歴のなかでも最高のイベント日和に恵まれた。文字どおり雲ひとつない青空に富士山がくっきりと映えわたり、しかも無風状態。12月初旬としては暖かいという天気予報にしたがって例年より軽い装備で臨んだにもかかわらず、汗ばむほどの陽気だった。

そんな最高のコンディションのもとに行われた今回のテーマは「NISSAN RACING DNA.」。スローガンは「そのDNAはすべての日産車、そしてファンに受け継がれる。」というものである。
ちなみに昨年のイベントリポートでは、「R32GT-R以前のツーリングカーやグループCカーなど純レーシングマシンの走行はなく、またオーナー参加による旧車のパレードランも省かれた。時節柄コスト削減のためだろうが、少々残念だった」と記した。しかしそういうテーマを掲げた今回は、往年のマシンが走行するプログラムが復活した。

『webCG』のニュースでもお伝えしたように、先週行われた「TOYOTA MOTOR-SPORTS FESTIVAL」でも、2007年以来途絶えていたヒストリックマシンのデモランが実施された。期せずして同時の復活となったわけである。その理由については、トヨタはF1から撤退、日産も2年連続でSUPER GT(GT500)のタイトルを逃し、どっちも目玉となる企画がないから……などといったうがった見方ができないこともない。

しかし、たとえ現在進行形の大きなトピックがあったとしても、この手のイベントにはレジェンダリーなプログラムは欠かせないと思う。その意味において、この復活劇は大いに歓迎すべきことである。

パレードラン「NISSAN RACING DNA」で先頭を走った、1999年のルマンに参戦した「R391」(写真手前)と、98年のルマンで星野一義・鈴木亜久里・影山正彦のドライブにより総合3位に入った「R390 GT1」。後方に見えるのは92年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)のチャンピオンマシンである「R92CP」。
パレードラン「NISSAN RACING DNA」で先頭を走った、1999年のルマンに参戦した「R391」(写真手前)と、98年のルマンで星野一義・鈴木亜久里・影山正彦のドライブにより総合3位に入った「R390 GT1」。後方に見えるのは92年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)のチャンピオンマシンである「R92CP」。
同じく「NISSAN RACING DNA」から、「トミカ・スカイライン」。1970年代後半から80年代前半にかけて、シルエットフォーミュラことグループ5のマシンで戦われた「スーパーシルエット」シリーズで活躍したマシン。近年になってモデルカーの世界でも大人気で、各社からさまざまなスケールで製品化されている。当時と同じく長谷見昌弘がドライブした。
同じく「NISSAN RACING DNA」から、「トミカ・スカイライン」。1970年代後半から80年代前半にかけて、シルエットフォーミュラことグループ5のマシンで戦われた「スーパーシルエット」シリーズで活躍したマシン。近年になってモデルカーの世界でも大人気で、各社からさまざまなスケールで製品化されている。当時と同じく長谷見昌弘がドライブした。

■実戦さながらの模擬レース

実施されたヒストリックなプログラムは2つ。ひとつは「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」で、1970年代のツーリングカーレースで活躍した「B110/B310サニー」、「510ブルーバード」、ハコスカこと「GC10系スカイライン」による模擬レース。出場車両はオーナーやショップの手でクラシックカーレースに参戦している現役のマシンで、30余年前にタイムスリップしたかのような見応えのあるバトルを展開した。

もうひとつは「NISSAN RACING DNA」。1969年JAFグランプリ仕様の「ハコスカGT-R」(レプリカ)からスーパーシルエット仕様の「トミカ・スカイライン」、R32GT-Rの「カルソニック・スカイライン」といったスカイライン伝説の担い手たち、グループCカーの「R92CP」や「NP35」、ルマンに参戦した「R390 GT1」や「R391」などの、日産のレース史を築いた栄光のマシンによるパレードランである。
DNAというのなら、60年代の日本グランプリで活躍したスポーツプロトタイプの「R380」シリーズまで遡って走らせてほしかったが、そこまで望むのはぜいたくというものか? 

そしてサーキットにおけるメインプログラムは「GT-R & Zオールスターバトル」。今季のSUPER GTに参戦したマシンをはじめとする歴代のGT仕様の「GT-R」および「Z」、そしてFIA GT1仕様の「GT-R」を、本山哲以下現役のトップドライバーおよび長谷見昌弘ら往年のワークスドライバーが駆るという豪華な模擬レースである。実戦さながらのドライバー交代やタイヤ交換などのピットワークも含まれ、大いに盛り上がった。

そのほかサーキットタクシー&サーキットサファリ、憧れのドライバーとマシンに間近に触れることができるグリッドウォークなどのサーキットプログラム、ドライバーやチーム監督によるトークショー&サイン会などステージプログラムはファンにとってはおなじみのものだが、相変わらず好評を博していた。

「GT-R & Zオールスターバトル」で本番さながらのバトルをみせた2台。来季こそGT500の王座奪還を目指す本山哲の「MOTUL AUTECH GT-R」と松田次生の「カルソニックINPUL GT-R」。
「GT-R & Zオールスターバトル」で本番さながらのバトルをみせた2台。来季こそGT500の王座奪還を目指す本山哲の「MOTUL AUTECH GT-R」と松田次生の「カルソニックINPUL GT-R」。
「GT-R & Zオールスターバトル」に先立って行われたグリッドウォークでのいちばん人気は、やはり長年にわたってNISMOの看板を支えてきた本山哲。サイン、記念撮影、握手を求めるファンに囲まれ、ほとんど身動きできない状況だった。
「GT-R & Zオールスターバトル」に先立って行われたグリッドウォークでのいちばん人気は、やはり長年にわたってNISMOの看板を支えてきた本山哲。サイン、記念撮影、握手を求めるファンに囲まれ、ほとんど身動きできない状況だった。

■熱さが違う

この「NISMO FESTIVAL 」に来るたびに毎回思うことだが、日産ファンというのは本当に熱い。もちろんどこのメーカー、ブランドにも熱いファンはいるのだが、日産の場合は熱さレベルの高いファンが、より多くいるとでもいうべきか。

富士スピードウェイのゲートに早朝から並んだ日産車のなかには、大なり小なり手を加えられたクルマが少なくない。会場内のNISMOグッズの販売コーナーには、まるで人気ショップのセールのようにファンが列をなす。グランドスタンドの最前列では、スタッフと見まごうような全身をNISMOウェア&グッズで固めた「私設応援団」が、疲れもいとわずに巨大なNISMOフラッグを振り続けている。ステージイベントでは、司会やドライバーの挨拶や呼びかけに、ファンが大きな声で応える。

そうした事象を見るにつけ、数あるメーカーやインポーター主催のファン感謝イベントのなかでも、送り手であるドライバーやスタッフとファンの距離が飛び抜けて近く、いっしょに盛り上げよう、楽しもうという強い一体感が伝わってくるのだ。これすなわち、今回のイベントスローガンにあるとおり、ファンにも日産の熱いDNAが受け継がれているということなのだろう。

(文と写真=沼田 亨)

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