【スペック】911 カレラGTS クーペ:全長×全幅×全高=4435×1852×1300mm/ホイールベース=2350mm/車重=1450kg/駆動方式=RR/3.8リッター水平対向6DOHC24バルブ(408ps/7300rpm、42.8kgm/4200-5600rpm)(欧州仕様車)

ポルシェ911 カレラGTS クーペ(RR/7AT)/カブリオレ(RR/7AT)【海外試乗記】

カレラS以上、GT3未満 2010.12.02 試乗記 ポルシェ911 カレラGTS クーペ(RR/7AT)/カブリオレ(RR/7AT)

「カレラ」シリーズの頂点をうたう新グレード「カレラGTS」が登場。アメリカでの試乗で、そのパフォーマンスを確かめた。

ニッチを狙ったモデル

ターボ付きモデルの走りはあまりにも過剰だと感じるし、そもそも4WDは好きになれない。「911」の頂点はやはり「GT3」に尽きると思うが、しかし自分ではあそこまでスパルタンでハードコアなモデルに乗る勇気はない――端的に言えば、先日開催されたパリサロンでデビューを果たした911シリーズの最新バージョン「カレラGTS」というのは、そうした思いを抱く人のためのポルシェである。クーペボディでMT仕様のみのGT3に対し、カブリオレや2ペダルのPDKを用意するあたりも、より幅広い層の人々にアピールしたいという意識の表れといえるだろう。そしてなによりも、独自のチューニングを施して獲得した408psという最高出力が、「カレラS」の385psとGT3の435psのほぼ中間に位置するものであるというのも、そんな狙いどころを示している。「カレラS以上、GT3未満」……それが、このカレラGTSというモデルの狙うキャラクターである事はハッキリしているわけだ。

そんなこのモデルがGT3にオマージュをささげた存在であることは、ある面そのルックス上からも伺い知ることができる。さすがに、GT3最大のアピールポイントである巨大な固定式リアスポイラーこそ装備はしないものの、フロントインテークのデザインや標準装備となるセンターロック式の19インチホイールなどに、通常のカレラシリーズとは一線を画した“プチGT3”風の雰囲気が盛り込まれている。ちなみに、やはり標準装備される電子制御可変減衰力ダンパー「PASM」を採用のシャシーに対し、オプション設定の「PASMスポーツサスペンション」ではさらに20mmのローダウンが図られる。これを選択すると低く構えたその見た目の印象が、よりGT3に近いものとなるに違いない。

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