【スペック】全長×全幅×全高=4650×1860×1375mm/ホイールベース=2755mm/車重=1830kg/駆動方式=4WD/4.2リッターV8 DOHC32バルブ(450ps/8250rpm、43.8kgm/4000-6000rpm)/価格=1204万円(テスト車=1277万円/電動パノラマサンルーフ=20万円/アダプティブクルーズコントロール+アウディサイドアシスト=28万円/5アームローターデザインアルミホイール=25万円)

アウディRS 5(4WD/7AT)【試乗記】

クールな高性能車 2010.11.30 試乗記 アウディRS 5(4WD/7AT)
……1277万円

アウディのハイパフォーマンスクーペ「RS 5」に試乗。最新、最高の技術を盛り込んだという、その走りやいかに?

全身電子制御

正確に言えばアウディ本体ではなく、その100%出資子会社であるクワトロ社の仕事ではあるのだが、しかしアウディというメーカーの持つポテンシャルの究極のところをのぞいてみたければ、RSモデルに触れるに限る。そこには彼らが持つ最新の、最高の技術が惜しげもなく投入されている。この「RS 5」もそう。これこそハイテクの塊と呼ぶのにふさわしい、全身電子制御のスポーツクーペである。

とりわけそのシャシーに注ぎ込まれた技術には見どころが多い。駆動方式は、当然フルタイム4WDのクワトロ。しかも従来のトルク感応型ではなくクラウンギア式センターデフを新たに採用することで、前後トルク配分は通常時の40:60から最大でフロントに70%、リアに85%まで変化させることを可能としている。さらにリアアクスルには左右輪の駆動力をアクティブに可変させるスポーツディファレンシャルが備わり、旋回時の内輪に軽微な制動力を与えてアンダーステアを打ち消すトルクベクタリングシステムと協調して動作するといった具合である。要するに4輪への「自在な」という言葉に限りなく近いトルク配分を可能としているのだ。

このシャシーにパワーを送り込むエンジンは、V型8気筒4.2リッター直噴の自然吸気ユニット。基本は「S5クーペ」に積まれているのと同様だが、吸排気系の変更などの変更などによって、その実に96ps増しとなる最高出力450psを8250rpmという超高回転域で発生させる垂涎(すいぜん)のスポーツエンジンに仕立てられている。
興味深いことにこのエンジン、実はすべてハンガリーのジェール工場にて手作業で組み立てられている。究極のハイテクも、実現するのは人間の匠(たくみ)の技なのだ。ギアボックスはおなじみデュアルクラッチの7段Sトロニックである。

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