横浜ゴム、車いす用ハイテククッションを発表

2010.11.29 自動車ニュース

横浜ゴム、車いす用ハイテククッションを発表

横浜ゴムは2010年11月29日、車いす用エアーセルクッション「Medi-Air1」のメディア向け説明会を行った。

自動車用タイヤを主力製品とする横浜ゴムは、ホースやコンベアベルトなどのゴム製品をはじめとした“非タイヤ”の分野にも力を入れている。そして2010年9月29日、同社が、車いす用クッションのマーケットに初参入した製品が、今回発表された「Medi-Air1」だ。タイヤ事業で培った緩衝技術と、防舷(ぼうげん)材(船の接岸時における緩衝材)に用いられる空気圧調整のセンサー技術を生かしたものであるという。

「Medi-Air1」は、座りっぱなしという状況にある車いす使用者の床ずれ防止効果が期待できるという製品。
クッションを構成するのはエアーセルと呼ばれる部品で、内部のエアーは自動的に調整され、体型に合わせた最適な体圧分散状態が保持できる仕組みになっている。座骨が接触する部分には一つ一つにセンサーを内蔵。体の傾きなどを感知すると底付き手前で空気量を増やし、体の傾きを補正する機能が採用されている。
さらに一定の周期でエアーセルの一部を除圧。これを繰り返すことで、同じ部位への長時間の加圧を抑えることが可能となり、血流循環を促して床ずれを防止するというものだ。

「Medi-Air1」は、障害者自立支援法の補装具完成用部品に指定されたため、補装具費支給対象として扱われる。これにより、厚生労働省による指定公示価格は18万5100円ではあるが、各市町村の認可を受けることで、本人負担は1割となる。
また、介護保険の福祉用具貸与商品にも認定されており、介護保険の活用もできる。

横浜ゴムは、「『Medi-Air1』を皮切りに、今後も生活に『快』を与える製品作りを提案していきたい」と述べ、発表会を締めくくった。

(webCG 本諏訪)

中央の黒い部分がエアーセル。パンクなどの際には、個々に交換が可能だ。
中央の黒い部分がエアーセル。パンクなどの際には、個々に交換が可能だ。
写真ではデモのため、PCに接続されているが、通常はリモコンと外付けバッテリーが付属するのみ。
写真ではデモのため、PCに接続されているが、通常はリモコンと外付けバッテリーが付属するのみ。
ゲストとして招かれた車いす利用者の、レーシングドライバー青木拓磨氏(左)と、パラリンピック車いす陸上元日本代表の千葉祗暉(まさあき)氏。青木氏は「Medi-Air」のプロトタイプを使用し、2009年と2010年の「アジアクロスカントリーラリー」を戦ったという。
ゲストとして招かれた車いす利用者の、レーシングドライバー青木拓磨氏(左)と、パラリンピック車いす陸上元日本代表の千葉祗暉(まさあき)氏。青木氏は「Medi-Air」のプロトタイプを使用し、2009年と2010年の「アジアクロスカントリーラリー」を戦ったという。

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