【スペック】全長×全幅×全高=3655×1625×1505mm/ホイールベース=2300mm/車重=1150kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ(140ps/5500rpm、18.4kgm/2000rpm)/価格=339万円(テスト車=同じ)

アバルト500C(FF/5AT)【試乗記】

どんなシーンでも 2010.11.29 試乗記 アバルト500C(FF/5AT)
……339万円

かわいらしいイメージの「フィアット500C」にアバルト仕様が登場。ベースモデルとの走りの違いを確かめた。

これぞイタリアン

このクルマは、一種のファンカーと考えていいだろう。とはいえ、めっぽう速いその仕上がりはスポーツカー的でもあり、一方、乗り心地については日常のアシとして使える実用的な面も持ち合わせている。乗れば心をウキウキさせる楽しい情緒に満ちあふれ、クルマというよりも“人生の相棒”と呼ぶにふさわしい。こんなクルマは、ありそうでなかなか見つからないものだ。
イタリア人にこういうクルマを造らせると、天賦の才能を発揮する。

開発のベースとなったクルマは、言わずと知れた「フィアット500C」。まずこのクルマ自体が愛くるしい。見ているだけでほほ笑ましくなる容姿、顔立ちを備えている。
「500C」の車名にある「C」は幌型のカブリオレを示し、それは、サンルーフのように単に天井部分だけが開くものではない。今風に電動でオープンするのは当然として、全開にするとリアウィンドウごと畳んでしまう。分厚い幌は耐候性に優れ、閉めてしまえばスチールの天井より静かなほどだ。下ろした幌は後ろのほうで重なり合い、後方視界を多少妨げるものの、ドライバーの頭上が解放感で満たされることは言うまでもない。

もともとクローズドボディのクルマをカブリオレに改造する手法はさまざまだが、モノコックボディの一部を切開するのだから、その剛性は、ほぼ例外なく低下してしまうものだ。しかし、「500C」の場合には、ドアを取り囲むボディのサイド部をそのまま残すことで、骨格としての強度を確保し、同時に独特のスタイリングを手にしている。この装い、着こなしは、やはりイタリア人の美的センス。1150kgの車重から判断して、十分な補強も行われているはずだ。

 
アバルト500C(FF/5AT)【試乗記】の画像
「アバルト500C」には、ディフューザー一体型のリアバンパーやサイドスカート、クローム仕上げデュアルスポーツエキゾーストパイプのほか、ボディ同色リアルーフスポイラー、8スポーク16インチアロイホイールなどの専用アイテムが装着される。
「アバルト500C」には、ディフューザー一体型のリアバンパーやサイドスカート、クローム仕上げデュアルスポーツエキゾーストパイプのほか、ボディ同色リアルーフスポイラー、8スポーク16インチアロイホイールなどの専用アイテムが装着される。
 
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    小さなハイパフォーマンスカー「アバルト500」に、新たな兄弟が続々登場。各モデルの走りを、サーキットで試した。
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