交通事故ゼロ目指す「ZERO CRASH JAPAN」発足

2010.11.25 自動車ニュース

交通事故ゼロを目指す「ZERO CRASH JAPAN」発足

2010年11月24日、モータージャーナリストを中心とする団体「ZERO CRASH JAPAN」によるシンポジウムが開かれた。

「ZERO CRASH JAPAN」は「交通事故ゼロを目指して、考えて行動するジャーナリストの会」として、同日立ち上げが発表された団体である。モータージャーナリストの清水和夫氏、金子浩久氏、島下泰久氏、そしてマーケティングエージェンシーの株式会社インテグレートに加え、東京大学高齢社会総合研究機構 機構長の鎌田実氏や東京農工大学大学院教授の永井正夫氏も名を連ねている。

ZERO CRASH JAPAN立ち上げに際して開かれたシンポジウムは、まず鎌田教授による基調講演でスタート。ジェロントロジー(老年学、加齢学)の立場から、日本の急激な高齢化は都市部でより顕著に現れることが指摘され、東京などを中心に「高齢者に配慮した、交通を含む町づくり全体を考えることが必要」と提唱した。続く日本自動車研究所の国弘由比氏の発表では、近年の交通事故は操作ミスによるものは少なく、判断・予測や認知ミスによるものが多いことから、これらをフォローする安全運転支援システムの必要性が訴えられた。

この後の清水、金子、島下3氏によるパネルディスカッションでは、メンバーが実際に危険な道路で取材する映像を見ながら、具体的な問題を指摘。さらには、車両本体は安全性能が飛躍的に向上しているが、歩行者や自転車などに交通事故被害が移ってきている現実を踏まえ、「自動車だけでは防げない、道路問題や都市交通問題などの解決に取り組んでいくべきだ」とのアピールを続けた。

島下氏は、「クルマの話題は環境に注目しがちだが、“安全ありき”である」ことを強調。清水氏は「クルマの魅力を伝えると同時に、車社会のリスクを多くの方々に伝えていく」と宣言し、ZERO CRASH JAPANとして自動車メーカーや行政とのコミュニケーションを図っていくという。

(webCG 本諏訪)

シンポジウム会場となったのは、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷。その目の前が危険な道路であることから、この場所を選んだという。
シンポジウム会場となったのは、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷。その目の前が危険な道路であることから、この場所を選んだという。
パネルディスカッションでは、スライドによる“現場検証”が行われ、問題点が指摘された。
パネルディスカッションでは、スライドによる“現場検証”が行われ、問題点が指摘された。
写真左より、モータージャーナリストの清水和夫氏、金子浩久氏、島下泰久氏。
写真左より、モータージャーナリストの清水和夫氏、金子浩久氏、島下泰久氏。

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