【スペック】全長×全幅×全高=4080×1720×1490mm/ホイールベース=2510mm/車重=1260kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4SOHC16バルブターボ(163ps/5500rpm、23.5kgm/2250rpm )/価格=289万円(テスト車=同じ)

アバルト・プント エヴォ(FF/6MT)【試乗記】

ちょいとハードなスポーツカジュアル 2010.11.10 試乗記 アバルト・プント エヴォ(FF/6MT)
……289万円

「フィアット・プント エヴォ」のアバルト仕様が登場。1.4リッターマルチエアエンジンを搭載し、足まわりも強化されたホットハッチの走りを試す。

ラリー車好きにはたまらない

フィアットのベース車両が「グランデプント」から「プント エヴォ」に文字どおり進化したのにともない、アバルトの方もリニューアルを遂げた。そしてこれを機に、エンジンも最新の1.4リッターマルチエアユニットにアップデートされたというのが、今回一番のニュースである。
大きく口を開けて、その真ん中に黒いバンパーをドンッとすえた「フィアット・プント エヴォ」の顔つきは、どちらかといえば三の線(オバQっぽい?)に見えて仕方がなかったが、こうして「アバルタイズ」されると、それなりにコワモテになるのだから面白いものだ。

この秋、アバルトの周辺はとてもにぎやかで、このクルマのほか「フィアット500C」ベースの「アバルト500C」が発表され、さらには569万5000円というスーパーなお値段の限定車「アバルト695トリブート フェラーリ」の受注も始まった。先日、フィアット本社のアバルト事業本部からアントニーノ・ラバーテ事業本部長が来日して、アバルト東京で記者会見を行った。本部長によれば、2007年に始まった新生アバルトのプロジェクトは、世界的にみて順調に推移しているという。

なんでも、約3年間の世界累計で2万2000台の公道用車両と、5000個のチューニングキットが売れたそうだ。単純に割り算をすれば、4台に1台がつるしではない、いじったアバルトということになる(もっとも、純正の「エッセエッセ」チューニングキットもつるしといえばつるしだが……)。世界に141カ所のショールームと300カ所のサービス拠点があり、6カ所のレーシング・ワークショップがある。

全体の販売の40%を母国イタリアが占める。アバルトはヨーロッパラリー選手権で2009年のシリーズチャンピオンに輝いており、それが母国における好調なセールスにつながっているのかもしれない。
ヨーロッパラリー選手権といえば、かつて「ランチア・ラリー037」「デルタS4」「デルタ インテグラーレ」なども戦った由緒正しきシリーズだ。ご存じのとおり、ラリー・ランチアの多くは当時のアバルトが開発したものであり、そういう意味でもアバルトのプントは「正しい」道のりを歩んできているマシンと言えそうだ。うーむ、こりゃイタリアのラリー車好きにはたまらんストーリーですな!

「アバルト500C」
「アバルト500C」
「アバルト695トリブート フェラーリ」
「アバルト695トリブート フェラーリ」
ボディカラーは、ソリッドなグレーが標準で、スペシャルソリッドのホワイトとレッド、メタリックのブラックがオプションで選べる。サイドストライプとミラーカバーはレッドが標準だが、ボディカラーがレッドの場合はホワイトとなる。
ボディカラーは、ソリッドなグレーが標準で、スペシャルソリッドのホワイトとレッド、メタリックのブラックがオプションで選べる。サイドストライプとミラーカバーはレッドが標準だが、ボディカラーがレッドの場合はホワイトとなる。
赤いブレンボ製4ポッドフロントキャリパーと17インチアロイホイールはアバルト専用装備。
赤いブレンボ製4ポッドフロントキャリパーと17インチアロイホイールはアバルト専用装備。
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