【スペック】全長×全幅×全高=4498×1788×1430mm/ホイールベース=2685mm/駆動方式=FF/駆動モーター(149ps、37.5kgm)(プロトタイプ)

シボレー・ボルト(FF)【海外試乗記】

商品力は十分 2010.11.05 試乗記 シボレー・ボルト(FF)

米国発の電気自動車「シボレー・ボルト」に、中国・上海で試乗! プロトタイプで明らかになった、その仕組みと実力は?

あくまでも“電気自動車”

ハイブリッドを代表とする“自動車電動化”の技術が日本のお家芸という時代は、どうやら終わりを告げたようだ。むしろこのところ目立っているのは、欧州各メーカー発のさまざまなカテゴリーに属するピュアEVやハイブリッドカーに関する新たなニュース。そうした状況の中にあって、もちろんアメリカのメーカーも黙って見ているだけではない――そんなイメージを一気に高める存在が、2010年末に米国内での発売を高らかにうたう、この「シボレー・ボルト」だ。

世界各地のモーターショーで、プロトタイプの立場で出展が繰り返されてきたこのモデル。しかし今回、上海郊外のリゾート地で対面したのは、「市販バージョンと同スペックの最終完成形」という触れ込みのモデルだ。実は、さまざまなパテントの関係もあってかGMはこのイベント直前のタイミングになって、このモデルの詳細を追加発表した。そこで、遊星歯車式の動力分割装置が搭載されることも明らかになったため、「これはトヨタの“ストロング・ハイブリッドシステム”の亜流ではないのか?」と話題になった。

遊星歯車に加えて2モーター式というスペックで、たしかにトヨタ方式との類似性が感じられる「ボルト」のシステムだが、その仕組みを精査すると、遊星歯車の各要素ギアにつながるアイテムがトヨタ式とは異なることが明らかになった。
具体的にはリングギアに駆動用モーターからの入力と駆動輪への出力、サンギアに発電&駆動用モーター、ピニオンキャリアにエンジンがつながるトヨタ方式に対し、リングギアに発電&駆動用モーターとエンジン、サンギアに駆動用モーターがつながり、ピニオンキャリアが駆動輪へとつながるのがボルトの構造。
その上で、「エンジン出力が直接駆動輪に伝わるモードはなく、駆動力は常に電気モーターが発生させる」とアピールしつつ、あくまでもハイブリッドモデルではなく“発電用エンジンを搭載した世界初の大量生産型プラグイン電気自動車”を自称するのが、このモデルということになる。


シボレー・ボルト(FF)【海外試乗記】
1.4リッターガソリンエンジンは、発電を担当する。ガソリン満タン時には、航続距離を310マイル(約500km)延長することができるという。
シボレー・ボルト(FF)【海外試乗記】

シボレー・ボルト(FF)【海外試乗記】

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