【スペック】FJクルーザー:全長×全幅×全高=4671×1905×1829mm/ホイールベース=2690mm/車重=1970kg/駆動方式=4WD/4リッターV6DOHC24バルブ(260hp/5600rpm、37.5kgm/4400rpm)/北米仕様車

トヨタ海外仕様車試乗会(後編)【試乗記】

海の向こうの気になるトヨタ(後編:FJクルーザー/フォーチュナー/ハイラックス) 2010.10.31 試乗記 先に、「マトリックス」や「アイゴ」などハッチバックを中心にリポートした「日本で買えないトヨタ」の試乗記。後編では、個性的な3台のSUVを紹介する。

別の進化の最新型

「三菱パジェロ」が時代の寵児(ちょうじ)だった1990年代の初めごろから、クロスカントリー4WD車から派生したワゴンとその周辺をRVなんて呼んだものである。RV、すなわちレクリエーショナル・ビークル。当時はあまりにストレートで笑っちゃうネーミングだなんて思ったが、いまになってみれば立派に意味のある名前だ。それまで働いていた土曜も休みになって、世間が「余暇だ」「ライフスタイルだ」などと言い始めたあの頃の気分を思い出す。

その後、ブームの終焉(しゅうえん)とともにRVという言葉も徐々に使われなくなっていった。代わって出てきたのがSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)だのクロスオーバーといった名称だ。もっともこれらは米国直輸入の言葉で、われわれの生活実感とは直接の関係がないだけに、字ヅラが平面だ。ESPやUSBみたいに見えてしまうのは筆者だけだろうか?

この20年間でかつてのRVはデザインやメカニズムの面で格段の洗練を遂げ、乗用車として別モノになった。しかし同時に捨てていったものもある。ラダーフレームシャシーであり、オールテレーンタイヤであり、センターデフロックであり(センターデフ自体ないクルマも多いくらいだ)、つまりは悪路の走破性を少しずつ削っていくことで進化を果たしてきたわけだ。RV都市化の20年と言ってもいいかもしれない。

ところが、そう信じていたはずなのに、実はそうではなかったというのが今回の3台である。最新型だというのにラダーフレームはあるし、リアサスはリジッドだし、「ハイラックス」のリアスプリングにいたってはリーフ式。RVと呼んでいたころの懐かしいスペックがここにある。われわれが見てきた20年の蓄積が「レクサスRX」として結実しているのなら、こっち側の最新型はどうなっているのか?
まずは年内の日本発売が決まっている「FJクルーザー」に乗る。

ピックアップの「トヨタ・ハイラックス」。アジア・アフリカ諸国のほか、中南米、中近東、欧州でも扱われ、2009年は43万8812台が販売された。
トヨタ海外仕様車試乗会(後編)【短評】
こちらは、タイ向けのSUV「フォーチュナー」(の運転風景)。
トヨタ海外仕様車試乗会(後編)【短評】
「FJクルーザー」のエンジンルーム。
トヨタ海外仕様車試乗会(後編)【短評】

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