【スペック】全長×全幅×全高=3995×1685×1460mm/ホイールベース=2470mm/重量=1210kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ+スーパーチャージャー(179ps/6200rpm、25.5kgm/2000-4500rpm)/価格=294万円(テスト車=334万9500円/LEDポジショニングランプ付きバイキセノンヘッドライト=12万6000円/RNS510 HDDナビゲーションシステム=28万3500円)

フォルクスワーゲン・ポロGTI(FF/7AT)【試乗記】

すべて満たせるコンパクト 2010.10.26 試乗記 フォルクスワーゲン・ポロGTI(FF/7AT)
……334万9500円

フォルクスワーゲンの小さなホットモデル「ポロGTI」がモデルチェンジ。3代目となる新型は、巨匠 徳大寺有恒の目にどう映ったのか?

期待される名前

松本英雄(以下「松」):6月に開かれた国際試乗会での評判を聞いて、乗るのを楽しみにしていた「ポロGTI」が日本に導入されました。
徳大寺有恒(以下「徳」):現行「ポロ」の出来はすこぶるいいから、これも期待できるな。

松:ええ。GTIという響きには、いまだに人を引きつける魅力がありますからね。
徳:そうだな。考えてみれば、最初の「ゴルフGTI」に衝撃を受けてからもう30年以上たつわけだが。
松:ゴルフ1のGTIって、いわゆるホットハッチの元祖だったんでしょうか?
徳:厳密に言えばそうじゃない。ゴルフより少し小さいけれど、「アウトビアンキA112アバルト」とか、日本車だと「シビック1200RS」などがすでに存在していたからな。だがゴルフGTIは、大げさにいえばそれらとは次元が異なっていたんだ。

松:具体的には?
徳:シビックRSには俺も乗っていたんだが、1.2リッターにしては速かったものの足まわりがガチガチで、乗り心地はひどかったし、ボディの建て付けが悪くてそこかしこからガタピシと音が出ていた。ところがゴルフGTIは圧倒的なパフォーマンスを誇りながら、ゴルフ本来の実用性や快適性がほとんど犠牲になっていなかったんだ。

松:そんなに速かったんですか。
徳:速かったねえ。1.6リッターSOHCエンジンの最高出力こそ110psと、当時としてもさほど高くはなかったが、最高速は180km/h以上で、ゼロヨンは16秒台だったと思う。排ガス規制で軒並み性能が低下し、それこそ「名ばかり」になっていた日本車の2リッター級のGTなんか目じゃなかった。ノーマルのゴルフでもすばらしかったハンドリングはさらに向上し、ブレーキもよく利いた。しかし……。

松:なんでしょう?
徳:高かったんだよ! 正規輸入されず並行だけだったんだが、その値段がおよそ350万円。そう聞くとたいしたことないと思うかもしれないが、なにしろ日本車なら「クラウン」の最高級グレードが300万円以下で買えた時代の話だから。ちょっと手が出なかった。

松:GTIが正規で入ったのはゴルフ2からですが、巨匠は“2のGTI”は買ったんでしょう?
徳:うん。ゴルフ2が出たときにGLiを買って、GTIのエンジンがDOHC16バルブになったときに入れ替えたんだ。
松:そうか、2のGTIも最初はSOHCエンジンだったんでしたね。で、そのゴルフ2のGTIとこれから乗るポロGTIは、ボディサイズがほとんど同じなんですよ。
徳:なるほど。全長4m弱、全幅1.7m弱ってとこか。ポロもずいぶん立派になったもんだ。

GTIのロゴが光る「ポロGTI」のグリル。赤い水平バーも他グレードの「ポロ」にはない特徴だ。
GTIのロゴが光る「ポロGTI」のグリル。赤い水平バーも他グレードの「ポロ」にはない特徴だ。

フォルクスワーゲン・ポロGTI(FF/7AT)【試乗記】の画像
ハンドル位置は右のみ。赤をアクセントにしたチェック柄のシートは標準で、受注生産ながらアルカンターラと合皮のコンビシートも選べる。
ハンドル位置は右のみ。赤をアクセントにしたチェック柄のシートは標準で、受注生産ながらアルカンターラと合皮のコンビシートも選べる。

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