【スペック】全長×全幅×全高=4527×1937×1213mm/ホイールベース=2650mm/車重=1580kg/駆動方式=MR/4.5リッターV型8気筒DOHC32バルブ(570ps/9000rpm、55.1kgm/6000rpm)/価格=2830万円(テスト車=3539万8000円)

フェラーリ458イタリア(MR/7AT)【試乗記】

一番面白いフェラーリ 2010.10.15 試乗記 フェラーリ458イタリア(MR/7AT)
……3539万8000円

570psのパワーを引っ提げてデビューした、新世代のV8フェラーリ「458イタリア」。ハイテク装備で武装した最新の跳ね馬は、どんな走りを見せるのか? ワインディングロードで試した。

見た目はかなり手ごわそう

「おや、ちょっと小さくなったかな?」というのが、初見の印象。走りだすとその印象はさらに強くなる。そしてこれがすべての好印象につながっていく。

どこにあっても、独特の威風を放つ。フェラーリの持って生まれた品性だ。フムフムと難しいコクピットドリルを受けながら、早く走り出したい衝動に駆られる。どうせ1回聞いたくらいでは、全ての操作を覚えられやしない。走りながら実際に試せば、見れば分かる式に造ってあるはずだよ……とは思いながらも、今度の「458イタリア」は、かなり手ごわそうだ。ステアリングホイールのスポーク付け根にあるウィンカー“ボタン”なんて操作しにくいモノの最たるもの。これじゃまるで、電気仕掛けの自動車だ。とっさの場合にレスポンスよく対処できるのだろうか? ちょっと憂うつになる。

10年ほど前、このクルマのご先祖様である「360モデナ チャレンジ」のアシが決まったからと言われ、フィオラノのテストコースをたった10ラップ走らせるために、イタリアのマラネロまで往復したことがある。
ガレージから引っ張り出された、冷えたままのクルマを前にトップバッターを言い渡され、数ラップの慣熟走行を経ていろいろ問題のある特性にも慣れて、いざ攻めだしたところで、最終コーナーでスピン。この時、普通ならばエンジンを止めないようにクラッチペダルを踏めばいいだけの話だが、当時のF1システムは2ペダル式MTだからナシ。やむなく、左右両方のパドルを同時に引かなければならなかった。すぐ復帰はしたものの、エンストしたことはちょっと恥ずかしい思い出として残っている。

……新しい「458イタリア」でウィンカーを左右交互に出したりしたら、それもまた恥ずかしいだろうなあ。

「F430」の後継機、「458イタリア」。同じくエンジンはミドに搭載、42 :58の前後重量配分をとる。
「F430」の後継機、「458イタリア」。同じくエンジンはミドに搭載、42
:58の前後重量配分をとる。
操作スイッチの多くがステアリングホイールの周辺に集められている。特徴的なデザインのエアコン噴き出し口は、過去のF1マシンの排気口を意識したものだという。
操作スイッチの多くがステアリングホイールの周辺に集められている。特徴的なデザインのエアコン噴き出し口は、過去のF1マシンの排気口を意識したものだという。
フロントに設けられた荷室。230リッターの容量が確保される。写真のバッグは、45万6000円の純正オプション「レザー・リアシェルフ・バッグ 」。
(写真をクリックすると積載の様子が見られます)
フロントに設けられた荷室。230リッターの容量が確保される。写真のバッグは、45万6000円の純正オプション「レザー・リアシェルフ・バッグ 」。
(写真をクリックすると積載の様子が見られます)

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