メルセデス/スマートブースの紹介【パリサロン2010】

2010.10.03 自動車ニュース
「メルセデス・ベンツCLS」がモデルチェンジ。ヨーロッパでは2011年1月に発売。まずは2種のV6エンジンからスタートする予定。
メルセデス・スマートブースの紹介【パリサロン2010】

【パリサロン2010】新型「メルセデス・ベンツCLS」発表、スマートは2種の2輪を展示

メルセデス・ベンツはフルモデルチェンジされた「CLS」のほか、ダウンサイジングを進めた「Sクラス」などを展示。さらにスマートは、新しいモビリティを提案するなど、おもしろい動きが見られた。

いよいよ「Sクラス」もダウンサイジングの時代へ。4気筒ディーゼルの「S250 CDI」は、5.7リッター/100km(17.5km/リッター)という好燃費を誇る。
いよいよ「Sクラス」もダウンサイジングの時代へ。4気筒ディーゼルの「S250 CDI」は、5.7リッター/100km(17.5km/リッター)という好燃費を誇る。
「S250 CDI」と聞くと非力なエンジンを想像するかもしれないが、なんと204psと51.0kgmを誇り、わずか1600rpmで最大トルクに達する。
「S250 CDI」と聞くと非力なエンジンを想像するかもしれないが、なんと204psと51.0kgmを誇り、わずか1600rpmで最大トルクに達する。

■新型「CLS」がブースの華

メルセデス・ベンツブースの華は、新型「CLS」である。ミドルクラスサルーンのカテゴリーに“4ドアクーペ”のスタイルを持ち込んだ旧型がデビューしたのが2004年。以来、全世界で17万台が販売されたという。

新型のスタイリングも基本的には旧型と同じ路線を踏襲しつつ、リアフェンダーにEクラスに似た“キックアップ”を採用するなど、よりダイナミックな演出が施されている。
このボディは空力面でも優れており、Cd値は旧型比13%向上の0.26という。さらに従来、ボンネット、前フェンダー、トランクリッドなどにとどまっていたアルミの使用率が高められており、4枚のドアがフルアルミ構造になっている。

ヨーロッパでの販売は2011年1月からを予定。まずは「CLS 350」(ガソリン)と「CLS 350CDI」からスタートし、2カ月後に5.1リッター/100km(19.6km/リッター)という低燃費を誇る「CLS 250CDI」が加わる。そしてさらに4月には、V8ガソリンの「CLS 500」が登場する。いずれのモデルにも、エンジンスタート/ストップ機構が標準で装備される予定だ。

「Aクラス」ベースの電気自動車も、すでに量産レベルに達している。今秋、まず500台が生産される予定。
「Aクラス」ベースの電気自動車も、すでに量産レベルに達している。今秋、まず500台が生産される予定。
ドライブトレインは通常のエンジンルームに、バッテリーは床下にそれぞれきっちり収まるおかげで、室内に空間的な犠牲が出ていない。
ドライブトレインは通常のエンジンルームに、バッテリーは床下にそれぞれきっちり収まるおかげで、室内に空間的な犠牲が出ていない。

■4気筒ディーゼル搭載の「Sクラス」

他のメーカーと同様に、もちろんメルセデスにもエコカーの話題はある。なんと驚いたことに、「Sクラス」に4気筒ディーゼルの「S250 CDI」を追加した。このクラスにしては異例の5.7リッター/100km(17.5km/リッター)という優れた燃費を誇り、CO2排出量も149g/kmと少ない。それでいて0-100km/hは8.2秒、最高速は240km/hと十分な動力性能が確保されている。

そしてもう1台のエコカーが電気自動車の「Aクラス E-CELL」だ。市販されている「Aクラス」がベースで、リチウムイオンバッテリーを床下に収める構造ゆえに、通常のAクラスとまったく変わらない実用性を備えている。航続距離は200km。2010年秋に500台が生産され、ドイツ、フランス、オランダなどの特定ユーザーにリース販売される予定だ。

スマートが提案する電動スクーター「eスクーター」。若者向けを想定しているようだが、いざ出れば年齢を問わず人気が出そう。二輪低迷の救世主となるか?
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電動アシスト自転車の「eバイク」。25km/hを超えると電動アシストが切れる。スマートは“総合モビリティメーカー”を目指している?
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スマートの「フォーツー エレクトリックドライブ」は、すでに2009年終わりに、4年あるいは6000kmの期限で一部の顧客にリース販売されている。
スマートの「フォーツー エレクトリックドライブ」は、すでに2009年終わりに、4年あるいは6000kmの期限で一部の顧客にリース販売されている。

■スマートが2種の“電動バイク”を提案

話変わって、パリのレンタル自転車「ヴェリブ」をご存知だろうか。会場のパリ・エクスポの周りにもたくさんレンタルステーションがあって、市民がごく普通に利用している姿を見かける。また、会場周辺には前回(2年前)のパリモーターショーでは見かけなかったトラム(路面電車)も開通しており、この街がクルマへ過度に依存した従来型の社会から脱しつつあることがうかがわれる。

パリのそんな実情を意識してか、スマートが2種類の“電動二輪車”を公開した。ひとつが電動スクーターの「スマート eスクーター」。車体の大きさは50ccの原付に近く、最高速は45km/hとされる。
混み入った都市部でスクーターに乗ることを提案し、しかもそれが安全性の向上をうたう自動車メーカーの仕事であるなら、安全性にもなんらかの提案がほしいところ。

この「eスクーター」では従来の原付と比べてブレーキが進化していて、右グリップに取り付けられたブレーキレバーで前後ブレーキ(前:油圧、後:モーターによる回生ブレーキ)の制動バランスを自動で制御するようになっている。しかもABS付きだ。

またハンドルバーの中央部にスマートフォン(ショーモデルではiPhoneだった)のホルダーが備わり、スマートフォンがキー機能や情報機能をつかさどるようになっている。

一方、電動アシスト自転車の「eバイク」は、薄型モーター(スマートは“エレクトリック・ブースター”と呼ぶ)が後輪の中心に取り付けられ、最高で25km/hまでの範囲でアシストするようになっている。タイヤは26インチで重量は約22kg。こちらもスマートフォンのホルダーが付き、メーターとして機能させるようになっている。

(文=webCG竹下)

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