【スペック】全長×全幅×全高=4580×1795×1470mm/ホイールベース=2625mm/車重=1490kg/駆動方式=4WD/2.5リッター水平対向4DOHC16バルブターボ(300ps/6200rpm、35.7kgm/2800-6000rpm)/価格=315.0万円(テスト車=373.8万円/プレミアムパッケージ(BBS製18インチ鍛造アルミホイール+プレミアムタンインテリア+助手席8ウェイパワーシート+フロントシートヒーター+リアシートセンターアームレスト)+HDDナビゲーションシステム+サンルーフ=58.8万円)

スバル・インプレッサWRX STI A-Line 4ドア(4WD/5AT)【試乗記】

「大人のクルマ」ってどんなクルマ? 2010.09.27 試乗記 スバル・インプレッサWRX STI A-Line 4ドア(4WD/5AT)
……373.8万円

大人のプレミアムスポーツを掲げる「WRX STI A-Line」の4ドアモデルに試乗。操る楽しさと上質感は両立できたのか?

カリカリではなく、ゆとりのエンジン

自分でも深く考えずに手クセで使ってしまうフレーズに、「大人のクルマ」というものがある。たとえば、「その上品なたたずまいは、まさに大人のクルマだ」みたいなのが典型的な用例だ。「しなやかなサスペンションが、大人っぽい挙動を生みだす」といった具合に応用する場合もある。でも実際のところ、「大人のクルマ」ってどんなクルマ? 大人といってもいろんな人がいるわけで、たとえば定年後に家族に愛想を尽かされた男が「ノー・フューチャー!」と叫びながらブッ飛ばす中古の「スーパー7」は、かなり大人っぽい。「熟考に熟考を重ねて、自分の生活にクルマは不要だという結論にいたりました」ということで手放したクルマも、ある意味で大人のクルマだ。

というわけで「大人のクルマ」に最大公約数を見つけることは難しいわけですが、自分なりの基準はある。エンジンはパワーよりもフィーリング重視。がちがちの足まわりは最近ちとツラい。デザインに関しては好みとしか言いようがないけれど、インテリアの質感や触感がしょぼいのはさびちい、などなど。
で、今回試乗した「インプレッサWRX STI A-Line」も「大人のクルマ」のセンを狙ったモデルではないかと推測する。肩ひじ張らず、上品にスポーティさを楽しむためのクルマと言いましょうか。ちなみに今回お借りしたのは、2010年7月のマイチェンで追加された4ドアモデルだ。

「WRX STI A-Line」の成り立ちを説明すると、エンジンは「WRX STI」が積むカリカリの2リッターツインスクロールターボに代わって、よりワイドレンジ・フラットトルクな2.5リッターシングルスクロールターボを採用。トランスミッションも6段MTではなく5段ATとなる。前マクファーソンストラット、後ダブルウィッシュボーンのサスペンション形式に変わりはないけれど、四駆システムが違う。
「WRX STI」が前後の駆動力配分を41:59とするマルチモードDCCD(ドライバーズ・コントロール・センターデフ)を用いるのに対して、「WRX STI A-Line」は前後45:55の配分をベースに、状況に応じて連続可変となるVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を採用している。
エンジン始動、タイヤが数回転したところで「大人っぽい!」とピンとくる。

マイチェンでも大がかりな変更はなく、見慣れた感のあるインプレッサのインテリア。背面や側面の一部に合皮を用いたオプションのタンレザーシートは、掛け心地、サイズ、革の手触りなど、すべての面で好印象。
マイチェンでも大がかりな変更はなく、見慣れた感のあるインプレッサのインテリア。背面や側面の一部に合皮を用いたオプションのタンレザーシートは、掛け心地、サイズ、革の手触りなど、すべての面で好印象。
「WRX STI」の308psにはおよばないとはいえ、300psを発生する2.5リッターの水平対向4気筒+シングルスクロールターボ。パワーと扱いやすさ、そしてフィーリングのよさを兼ね備えた好エンジンだ。
「WRX STI」の308psにはおよばないとはいえ、300psを発生する2.5リッターの水平対向4気筒+シングルスクロールターボ。パワーと扱いやすさ、そしてフィーリングのよさを兼ね備えた好エンジンだ。

スバル・インプレッサWRX STI A-Line 4ドア(4WD/5AT)【試乗記】の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

インプレッサの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • スバル・インプレッサスポーツ2.0i-S EyeSight(4WD/CVT)【試乗記】 2016.12.9 試乗記 フルモデルチェンジした「スバル・インプレッサスポーツ」に試乗。新世代プラットフォームと直噴化された水平対向エンジンがもたらす走りや、最新の運転支援システムの使い勝手を、2リッターの4WDモデルで確かめた。
  • 設計一新 スズキが新型「スイフト」を発表 2016.12.27 自動車ニュース スズキが新世代プラットフォーム「ハーテクト」を採用した新型「スイフト」を発表。従来モデルから大幅な軽量化を実現したほか、直噴ターボ車やマイルドハイブリッドを設定するなど、パワーユニットの拡充も図られている。
  • スバルWRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE(4WD/CVT)【試乗記】 2017.1.18 試乗記 スバルのスポーツセダン「WRX S4」をベースに開発された、期間限定発売のコンプリートカー「WRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE」に試乗。STIのスペシャルチューンがもたらす走りの質を、じっくりと確かめた。
  • 日産ノートe-POWER メダリスト(FF)【試乗記】 2017.1.11 試乗記 日産が、満を持して投入したシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」。コンパクトカー「ノート」の好調を支える新しいパワープラントの実力を、最上級グレード「e-POWER メダリスト」の試乗を通して確かめた。
  • マツダCX-3 XDプロアクティブ(4WD/6MT)【試乗記】 2016.12.14 試乗記 デビュー以来、コンスタントに改良が続けられる「マツダCX-3」。現時点における完成度を確かめるため、最新のディーゼル4WD車に試乗。その“走り”の進化に、足まわりの開発におけるマツダの模索を見た。
ホームへ戻る