第160回:残り香にウッフ〜ン! 「車内のにおい」考察

2010.09.18 エッセイ

第160回:残り香にウッフ〜ン! 「車内のにおい」考察

筆者が1990年代初頭にドイツで乗った初代「オペル・コルサ」。
第160回:残り香にウッフ〜ン! 「車内のにおい」考察

クルマの印象

BMW「MINI」のデザイン担当部長であるゲルトV.ヒルデブラントが数年前に講演で語ったところによれば、「人がクルマに対して抱く印象には段階があり、それは人間が他者に対して印象をもつのと、同じステップを踏む」という。

第1段階は、見た目の第一印象だ。クルマでいえばスタイルである。その次は握手したときの手。クルマだとドアハンドルの感触という。第3は声−エンジン音だ。そう語るヒルデブラント氏が4番目に挙げたのは「香り」だった。本人によれば、香りというのは長いこと人の記憶に焼きつくものだという。その例として、「45年前に父親と出かけて摘んだキノコの香りは、今でも鮮明に覚えている」と彼自身のエピソードを語った。クルマの内装のにおいというのは、それだけ重要ということだ。

ということで、今回は「におい」のお話である。ひとりひとりの見解や好みがある話題なので、あくまでもボクの経験としてお読みいただければと思う。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。