【スペック】全長×全幅×全高=3939×1750×1127mm/ホイールベース=2350mm/車重=1270kg/駆動方式=MR/モーター(292ps/4400-6000rpm、40.9kgm/0-5100rpm)/リチウムイオンバッテリー(240V/53kWh)/航続距離=394km/価格=1481万5500円(テスト車=同じ)

テスラ・ロードスター2.0 Sport(MR/1AT)【試乗記】

忍び足の未来 2010.09.17 試乗記 テスラ・ロードスター2.0 Sport(MR/1AT)
……1481万5500円

日本での販売が始まった、電気自動車「テスラ・ロードスター」。
加速でポルシェを負かすというエコカーは、乗ったらどんな印象なのか? ミニサーキットで試した。

重々しさがひそむ

「テスラ・ロードスター」が「ロータス・エリーゼ」に似ているからといって、小気味よく機敏な走りを想像すると、ちょっと裏切られる。テスラモーターズの2シーターは、そもそも純然たる電気自動車(EV)だから当たり前だけれど、よくも悪くもEVに一般的なドライブフィールをもつ。至極スムーズな、けれども実際の動力性能とはうらはらにどこか重たい加速感。フラットななかに「重々しさ」がひそむ乗り心地。内外の、エリーゼとの類似性にだまされてテストコースのタイトなコーナーに突っ込むと、意外な重量と大きなボディロールゆえテスラはカーブの外側にふくらんで、アンダーステアを出した運転者はちょっぴり恥ずかしい。

テスラ・ロードスターは、エリーゼ同様、アルミ押し出し材を接着して構成された骨組みをもつミドシップカーである。サスペンション形式もエリーゼと同じ4輪ダブルウィッシュボーン。50mm長い2350mmのホイールベースには、軽量化のため、ぜいたくにもカーボンファイバーを多用したボディが載せられる。それでも車重は、エリーゼの約1.5倍にあたる1270kg(車検証記載値)。

キャビン後方には、コントローラー、DC-AC変換器、充電器、ACモーター(292ps/215kW)、そしてバッテリーパックが搭載される。ノートパソコンなどに使われる汎用のリチウムイオン電池を6831個も束ねたもので、総容量53kWh、重さは450kgに達する。エリーゼからの重量増加分は、ほぼバッテリーが占めるわけだ。ひきかえに得た航続距離は394km。東京から仙台、新潟、名古屋あたりまで行けるというのが、テスラモーターズの主張である。あくまで机上の地図でのハナシだが。

充電は、200Vの専用高速充電機を用いれば、3.5時間ほどで済むという。この専用充電機は19万5000円のオプション。もちろん、家庭の電源工事費用はオーナーもちだ。

コクピットの眺めは本格スポーツカーそのもの。
コクピットの眺めは本格スポーツカーそのもの。
インストゥルメントパネルには、左側がスピードメーター&タコメーター、右側にはパワーメーターが備わる。
インストゥルメントパネルには、左側がスピードメーター&タコメーター、右側にはパワーメーターが備わる。
バッテリーは、パッセンジャーシートの後方、車体中央のやや後ろ寄りに設置される。
バッテリーは、パッセンジャーシートの後方、車体中央のやや後ろ寄りに設置される。

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