「Porsche Days Japan 2010」開催

2010.09.13 自動車ニュース
会場には、「356」などクラシック・ポルシェの姿も。
「Porsche Days Japan 2010」開催

スーパースポーツ「カレラGT」がズラリ! 「Porsche Days Japan 2010」開催

酷暑が続く2010年9月11日、静岡県御殿場市にあるイベントスペース「ミュゼオ御殿場」で、ポルシェ・ジャパン創立15周年を記念したイベント「Porsche Days Japan 2010」が開催された。「日本におけるポルシェ文化を育てていただいた、すべてのお客様に感謝の意をこめて」というのが、イベントの主旨だ。

「カレラGT」のバックに「911」が並ぶ。ナインイレブンは、どうやら走り屋系(?)のクラブのようだ。
「Porsche Days Japan 2010」開催
向かって左から、安東弘樹アナウンサー、黒坂登志明ポルシェ・ジャパン社長、雅楽師の東儀秀樹氏、モータージャーナリストの清水和夫氏。
「Porsche Days Japan 2010」開催

■思わずため息

当日、『webCG』取材班が、参加者とおぼしき「911ターボ」のおしりに見とれながら会場の入り口に近づくと、対向車線からやってきたのは「カレラGT」! いわずと知れた、1200台余が生産されたスーパースポーツである。「いいモノを見た」と思いながら緑豊かなミュゼオ御殿場に入場すると、なんと、いま見た個体を含め、「カレラGT」がズラリと並ぶ。カメラを構えながら「あるところにはあるものだ」とため息をついていると、「これだけ並ぶとありがたみが薄れますね」と『webCG』スタッフ。バチあたりなことを言うもんじゃありません!?

Porsche Days への参加は、予約だけで80台を超えたと聞いていたが、交通状況の悪さゆえか、午前の早い時期では意外とクルマが少ない。そんななか、イベントステージでは開会のあいさつに続き、ライブトークが始まった。
話をするのは、モータージャーナリストの清水和夫氏、ポルシェファンとして知られる雅楽師、東儀秀樹氏、そしてポルシェ・ジャパン社長、黒坂登志明氏。当初、モータージャーナリストの草分けにして『カーグラフィック』誌創刊時の編集長、小林彰太郎氏が参加する予定だったが、体調不良のため、残念ながら電報を寄せるにとどまった。ちなみに、今回のイベント各所で登場した「日本のポルシェ」と書かれた書は、小林氏の手になるもの。ライブトークでは、清水氏が伝説のスーパーカー「ポルシェ959」の開発秘話、黒坂社長が経営側からみた「911の危機」など、会場でしか聞けない話が飛び出し、参加者を喜ばせた。しめくくりには東儀氏のサプライズ演奏が披露され、会場を沸かせた。

この日のメイン「カナダ産仔牛フィレ肉のロティとその仔牛の舌のラグー、五種の季節の温野菜添え、グリーンマスタード風味」の盛りつけを自ら行う三國シェフ。
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こちらは、「弘前の成田さんが創った完全無農薬・無肥料の野菜と季節の魚介類、そのジュレ寄せ、ミクニスタイル」。
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■お昼ごはんもプレミアム

陽が高くなるに従って、ポルシェ車が次々と到着し、会場を埋め始めはじめる。もちろん歴代「911」の数が圧倒的だが、「カレラGT」同様、存在感を示したのが「356」の一群。日本各地のクラブ員たちが集まったようで、「朝4時起きしてきました」と笑う人も。シンプルな機構とオーナーの愛あるメンテナンスのおかげか、どのクルマも快調そう。「最新のポルシェはたしかに速くて、快適だけれど……」というフレーズが、屈託ない笑顔とともによく聞かれた。クラブ員のなかには、新旧ポルシェを複数持っている人も多いそう。

お昼には、Porsche Daysのハイライトのひとつ、「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ三國清三氏みずから手をふるったランチがふるまわれた。開会のあいさつ時に「今日はお店を閉めてやってきました」と言ってどよめきを誘ったとおり、料理、サービスとも、参加者のため贅沢に提供された。「フランスのシェフは、自分のお店をもつと、ポルシェを買うようで……」とは、ポルシェ好き三國シェフの言葉。

さて、イベントホールでは、TBSアナウンサー安東弘樹が司会を務めるチャリティーオークションが開催され、まずは小林彰太郎氏の直筆「日本のポルシェ」の書(額入り)が出品され、みごと落札された。続いて、タイヤ、ジャケット、レーシングスーツなどがオークションにかけられ、実利と慈善を兼ねた大人のあそび(!?)として、参加者をアツくしていた。

クルマの写真にスタイルをつくった名フォトグラファー、小川義文氏。ポルシェ好き。
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向井悟丈氏(STUDIO TRYBECCA)がイベント参加者の撮影を行った。
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「ボクスター スパイダー」は、ソフトトップを手動式に、ドアをアルミ化、専用シートの採用などで軽量化を図ったボクスター。
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■プロのサービスが盛りだくさん

オークション会場の隣では、写真家・小川義文氏による「ポルシェ・ジャパンの15年を振り返る写真展」が開かれ、最新4ドアポルシェたる「パナメーラ」とすばらしい写真の数々が飾られた。訪れた人のなかには、小川氏が大いに活躍したいまはなき自動車専門誌『NAVI』を思い出した方がいたかもしれない。
写真といえば、「プロカメラマンによる記念撮影」も人気だった。白壁のスタジオに置かれた「356」と「911ターボ」をバックに、向井悟丈カメラマンに撮影された方々は60組を超え、なかには20人近い団体もいたという。クラブなど、チームで参加していた人たちには、いい記念になったことだろう。

そのほか、レーシングドライバー運転のパナメーラに同乗試乗というお楽しみイベントが用意された。また、会場の屋外ステージには現行ポルシェラインナップが、屋内のショールームには最新の「ボクスター スパイダー」、クラシックホイールを装着した「911カレラ4」が展示され、ポルシェオーナーたちの真剣な視線を浴びていた。

このように盛りだくさんな「Porsche Days Japan 2010」だったが、一方でやや散漫な印象も否めなかった。取材に訪れたジャーナリストの金子浩久氏は、「この場にポルシェ918スパイダーでも来ていれば、大きなオーナー&ファンサービスになったし、イベントの核ともなったのに」と残念がった。同じように感じた人も多かったはず。ポルシェ・ジャパン創立20周年、25周年のイベントに期待したい。

なお、翌9月12日に富士スピードウェイでの開催が予定されていた「Days 2」イベントは、台風9号による影響で中止された。

(報告=細川 進/写真=D.A.)

オークションを盛り上げる安東アナ。写真に見える「小林彰太郎氏直筆の書」は、4万5000円で落札。この日の売り上げは、世界の子供にワクチンを供給する基金に提供された。
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