【スペック】RHD 6AT:全長×全幅×全高=4290×1845×1360mm/ホイールベース=2610mm/車重=1350kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(156ps/6000rpm、24.5kgm/1400-3500rpm)/価格=399.0万円(テスト車=427.0万円/インテグラルレザーパック=28.0万円)

プジョーRCZ RHD 6AT(FF/6AT)/LHD 6MT(FF/6MT)【試乗記】

MTはサイコー、ATはフツー 2010.09.02 試乗記 プジョーRCZ RHD 6AT(FF/6AT)/LHD 6MT(FF/6MT)
……399.0万円/423.0万円

いよいよデリバリーが始まった、プジョーのコンパクトスポーツクーペ「RCZ」。エンジンの異なる2グレードに試乗し、その違いを探った。

見かけ倒し、かと思ったら

胸を高鳴らせながら向かった「プジョーRCZ」の試乗会、80分枠×2の前半を終えたところでは1対1の引き分けだった。いまいちスカッとしないというか、残念な感じ。
日本仕様の「プジョーRCZ」は、156psの1.6リッターエンジンに6ATを組み合わせた右ハンドル仕様と、同じく1.6リッターながらチューンの高い200psのエンジンを6MTで操る左ハンドル仕様がラインナップされる。前半は6AT仕様に試乗したのだけれど、これが正直、パッとしなかったのだ。

別にどこが悪いというわけではないけれど、運転した感覚は実に平凡で、何を狙ったクルマなのかが曖昧(あいまい)だ。そのステキなデザインは運転していると見ることはできないから、しばらく乗っていると乗り心地の悪い「プジョー308」に乗っているような気分になる。ちなみにRCZは、308をベースにして開発された2+2クーペだ。

「でもこんなにカッコいいのだからそれだけでもうけもん、クルマの神様に感謝せんと」と、自分に言い聞かせる。アンジェリーナ・ジョリーが優しくて料理まで上手だなんて、そんなうまい話があるわけないのだ。だから眺めているだけであっという間に10分ぐらいたってしまうデザインと、退屈なドライブフィールで1対1の引き分けだ。大きかった期待を裏切った分、1対2の劣勢かもしれない。

ところが!! 左ハンドルの6MT仕様に乗ってブッ飛んだ。こいつはいい。西洋甲冑(かっちゅう)を着込んだ騎士のようなお面と、Aピラーからルーフを経てCピラーへと至る「アルミナムアーチ」、そしてルーフからリアウィンドウにかけて豊かに隆起する「ダブルバブルルーフ」デザイン。こういった要素が織りなすデザイン性の高さと、がっぷり四つに組んで負けないファン・トゥ・ドライブがあるのら。コーフンのあまり「あるのだ」と書こうとして「あるのら」とミスタイプしてしまうほど、「プジョーRCZ」(の左ハンドル6MT仕様)は楽しいクルマだった。

直接のライバルになると思われる「アウディTT」と比較すると、「プジョーRCZ」のほうが全長で10cm強長いものの、幅と高さはほぼ同じ。Aピラーからルーフを経由してCピラーへと橋渡しする「アルミナムアーチ」は、アルミ製。
直接のライバルになると思われる「アウディTT」と比較すると、「プジョーRCZ」のほうが全長で10cm強長いものの、幅と高さはほぼ同じ。Aピラーからルーフを経由してCピラーへと橋渡しする「アルミナムアーチ」は、アルミ製。

プジョーRCZ RHD 6AT(FF/6AT)/LHD 6MT(FF/6MT)【試乗記】の画像
フロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームというサスペンション形式はベース車両の「プジョー308」を踏襲するものの、専用のチューニングを施すことでスポーティクーペにふさわしいハンドリングを追求する。200ps仕様では、156ps仕様よりサスペンション、ブレーキともに強化されている。
フロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームというサスペンション形式はベース車両の「プジョー308」を踏襲するものの、専用のチューニングを施すことでスポーティクーペにふさわしいハンドリングを追求する。200ps仕様では、156ps仕様よりサスペンション、ブレーキともに強化されている。

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