「ブレーキパッドの慣らしって必要?」

2010.08.28 クルマ生活Q&A ブレーキ

「ブレーキパッドの慣らしって必要?」

ブレーキパッドを社外品に交換した際に、スポーツタイプのものであれば慣らしが必要だと聞きました。俗に「焼き入れ」とか「ガス抜き」などと呼ばれているそうで、高速走行から急制動を繰り返すと効果的とのことでしたが、やはりこれは行ったほうがいいのでしょうか? 純正品を交換した場合はそういった話は聞かないので、はたして本当に必要なことなのか疑問に感じています。

お答えします。結論から言いますと、社外のスポーツバッドであっても、現在販売されているストリートでの使用を前提としたものであれば、「焼き入れ」や「ガス抜き」は必要ありません。

そもそも「焼き入れ」とか「ガス抜き」とはどういうことかを説明しましょう。
ブレーキローターが高温になると、熱によってブレーキパッドの材料に使われている樹脂などからガスが発生します。そのガスがローターとパッドの間に膜をつくり、それが原因でブレーキの利きが低下します。この現象が、いわゆる「フェード」です。
かつてのスポーツパッドは、現在のものに比べてガスの発生量が多かったこともあって、新品に交換した際にあえてブレーキをハードに使用して温度を上げ、意図的にガスを発生させたほうがいいとされていました。これが「ガス抜き」あるいは「焼き入れ」で、そうすることによってその後の利きが安定するのです。

しかし現在のスポーツパッドは、製造段階で「ガス抜き」や「焼き入れ」の処理が施されており、装着した当初から安定した利きが得られるようになっています。ですので、ユーザーが「ガス抜き」や「焼き入れ」を行う必要はありません。
ただし、これは純正品であっても社外品であっても同じですが、パッドを交換した当初は当たり面をなじませる必要はあります。とはいっても、何も特別なことをするわけではありません。いきなり急制動を行ったりせず、普通に走っていれば、そのうちにパッドがなじんできます。