【スペック】全長×全幅×全高=3714×1683×1407mm/ホイールベース=2467mm/駆動方式=FF/交流同期モーター(最高出力204ps、最大トルク22.4kgm)/リチウムイオンバッテリー(35kWh)/航続距離=240km(開発車両)

MINI E(FF)【試乗記】

電気との相性もマル 2010.08.27 試乗記 MINI E(FF)

ゴーカート的な運転の楽しさを掲げるMINIの走りは、将来、“電動”になっても変わらないのか!? 開発試作車を公道で味見してきた。

後席と引き替えに得た航続距離

今、世界ではパワートレインの電気化の動きが急だ。何しろ自他ともに認める“エンジン屋”たるBMWまでもが、ハイブリッドのみならずフルEVの計画を立ち上げ、目下開発に邁進(まいしん)しているのである。

「MINI E」は、そんなBMWが開発したEVの試作車である。世界各地で都市部でのEVの使われ方に関する公道実証実験に使われている、このMINI Eには実は市販の予定はないのだが、その走りっぷりがどんなものかは気になるところだろう。何しろMINI E、スペックを見ると前輪を駆動する電気モーターは、定格出力150kW(204ps)、最大トルク220Nm(22.4kgm)を発生し、0-100km/h加速を8.5秒でこなすと記されているのだ。

外観はテールパイプがないこと以外、見慣れたMINIそのものだが、室内の景色はまったく違っている。本来リアシートがあるべき部分が最大240kmの航続距離を可能にする大容量のリチウムイオンバッテリーでつぶされて、完全な2シーターとなっているからだ。テールゲートを開けると現れる荷室も、やはり小さめである。

充電時間は、110V/12A電源を使った場合で23.6時間。高速充電の240V/32A電源では4.4時間、240V/38A電源では2.9時間となっている。電源の仕様は国ごとに異なるが、そのあたりの汎用性も実証実験で検証されるだろう。
充電時間は、110V/12A電源を使った場合で23.6時間。高速充電の240V/32A電源では4.4時間、240V/38A電源では2.9時間となっている。電源の仕様は国ごとに異なるが、そのあたりの汎用性も実証実験で検証されるだろう。
標準「MINI」では後席が位置する場所は、バッテリー室と化し、実質2シーターになっている。実験車両ならではの割り切りだが、現状では内燃機関の「MINI」のパッケージでは、EV化が難しいことを物語っている。
標準「MINI」では後席が位置する場所は、バッテリー室と化し、実質2シーターになっている。実験車両ならではの割り切りだが、現状では内燃機関の「MINI」のパッケージでは、EV化が難しいことを物語っている。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。