日産エルグランド一新 3代目がデビュー

2010.08.04 自動車ニュース
「日産エルグランド」
日産エルグランド一新 3代目がデビュー

「日産エルグランド」一新 3代目がデビュー

日産自動車は2010年8月4日、ミニバン「エルグランド」の新型を発表。8月18日に発売する。

インストゥルメントパネルは、先代モデルよりも、ややコンサバなデザインに。助手席のオットマンは、全グレードに標準で備わる。
日産エルグランド一新 3代目がデビュー

■駆動方式はFFベースへ

「日産エルグランド」が、8年ぶりにフルモデルチェンジ。3代目に生まれ変わった。
押しの強い外観やくつろげる室内空間など、先代モデルのセリングポイントはそのままに、基本となる駆動方式をFR(フロントエンジン、リア駆動)からFF(フロントエンジン、フロント駆動)に変えるなど、大胆な構造改革を実施。重心を下げるなどして走りに磨きをかけつつ、快適装備のレベルアップも図られた。

ラインナップは、大きく分けて2.5リッターモデル(307万6500円〜366万4500円)と3.5リッターモデル(385万3500円〜464万1000円)の2種類。それぞれに、7人乗り仕様と8人乗り仕様、FF車と4WD車が用意される。
“キング・オブ・ミニバン”復権をかけて、ライバル「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」らと国内の市場を争うことになる。

サイドからリアへとガラス面が連なるさまを、クロームのモールディングがさらに強調する。
日産エルグランド一新 3代目がデビュー

■より低く、よりワイドに

トレードマークとなった二段重ねのヘッドランプを受け継ぐ、新型「日産エルグランド」。いっぽうで、サイドからリアまでひとつながりに見えるガラス面など、エクステリアデザインには新たな個性も与えられた。

基本的な構造も、見えない部分では大きく変更された。すなわち、過去2代にわたって採用されたFRの駆動方式は、ここにきてFFに転向。床下を貫くプロペラシャフトは無用となり、フロアは約13cmも低められた。
ボディの外寸で見れば、全長×全幅×全高=4915×1850×1815mmと、先代モデルに比べて80mm長く、35mm幅広く、95mm低い。それに対してホイールベースは50mm延長されて3000mmへ。つまり乗用車寄りの安定型フォルムを目指し、より低く、よりワイドなプロポーションへ改められた。しかし室内高は20mm高くなったとアピールされる。

 
日産エルグランド一新 3代目がデビューの画像
3列目のシートは、荷室にあるボタンの操作で倒すことが(起こすことも)できる。
3列目のシートは、荷室にあるボタンの操作で倒すことが(起こすことも)できる。

■走る静かな部屋

ミニバンで重視される居住性の向上は、いわずもがな。とくに声高に主張されるのが、“音”に対するこだわりだ。フロントウィンドウには、同社で初めて遮音ガラスを採用。天井には吸音性の素材が用いられ、フロアには制振材が多用される。製造過程で生じる穴にシーリングまで施す徹底ぶりで、外界からの雑音をシャットアウトする。
いっぽうで、13個のスピーカーがセットになったBOSEサウンドシステムをオプションで用意するなど、室内の音も追求。11インチのLED液晶モニターも開発し、もはや走る映画館といった様相だ。

その観覧席となる2列目は、一体型のベンチシートのほか、独立型のキャプテンシートも選択可能。助手席とあわせ、計3つのオットマン機能が備わるのが自慢だ。3列目は、収納方式を両サイドへの跳ね上げ式から前方へのフォールドダウン式へと変更。クッションのストロークが大きくなり、より快適にしっかり座れるようになったという。

 
日産エルグランド一新 3代目がデビューの画像
 
日産エルグランド一新 3代目がデビューの画像

■安定した走りを目指す

そんな御殿を引っ張るエンジンは、2.5リッター直4(170ps/5600rpm、 25.0kgm/3900rpm)と、3.5リッターV6(280ps/6400rpm、35.1kgm/4400rpm)の2種類。どちらについても、 従来の5段ATに代えて、6段マニュアルモード付きのCVTが組み合わされる。土台となるシャシーには、FFのミドル級セダン「ティアナ」でも用いられるDプラットフォームに手を加えたものを採用。フロント:マクファーソンストラット、リア:マルチリンク式のサスペンションは形式こそ変わりないが、低くなった重心と相まって、セダンに近い安定した走りをもたらすという。

小型カメラを使って駐車をサポートする「アラウンドビューモニター」に駐車ガイドが追加されるなど、細かい便利機能もブラッシュアップ。ボタンひとつでアクセル操作の補正や変速スケジュールを変更し燃費を向上させる“いまどきな”「ECOモード」なども完備する。

また、さらなる個性や特別な介助機能を求めるユーザーには、先代モデルと同様、カスタマイズバージョンの「ライダー」と福祉車両の「アンシャンテ」も用意されている。

(webCG 関)

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