東京コンクール・デレガンス2010 開催

2010.07.23 自動車ニュース
「東京コンクール・デレガンス2010」開催

お台場で自動車100年の歴史を俯瞰 〜「東京コンクール・デレガンス2010」が開催中

2010年7月22日から、東京・台場の「潮風公園」で「東京コンクール・デレガンス2010」が開催されている。

手前にオリジナルの元祖ガルウィングドアを持つ「メルセデス・ベンツ300SL」と「SLS AMG」、奥にもう1台の「300SL」と「SLRスターリング・モス」が並べられた「メルセデス・ベンツ300SL ガルウィング・セレブレーション」。
手前にオリジナルの元祖ガルウィングドアを持つ「メルセデス・ベンツ300SL」と「SLS AMG」、奥にもう1台の「300SL」と「SLRスターリング・モス」が並べられた「メルセデス・ベンツ300SL ガルウィング・セレブレーション」。
今年創立100周年を迎えたアルファ・ロメオは、日本における記念イベント第1弾として、会場内に設けられたブースで新型「ジュリエッタ」をお披露目した。ヨーロッパ以外で公開するのは初めてという。ただし、日本での発売は来年とのこと。
今年創立100周年を迎えたアルファ・ロメオは、日本における記念イベント第1弾として、会場内に設けられたブースで新型「ジュリエッタ」をお披露目した。ヨーロッパ以外で公開するのは初めてという。ただし、日本での発売は来年とのこと。

■47台のクラシックカーが並ぶ

北イタリアのコモ湖で開催される「ヴィラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァ」、アメリカ西海岸の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」といった、歴史と格式を誇る本格的なクラシックカーのコンクールを目指して、2007年10月に初開催された「東京コンクール・デレガンス」

2回目は1年おいて昨2009年3月に開催されたが、会場は初回の東京・赤坂の「東京ミッドタウン」の芝生広場から、東京・六本木の「六本木ヒルズ 東京シティビュー」へと移された。
季節が秋から春へ、会場はアウトドアからインドアへと変わったわけだが、3回目となる今回は真夏の開催となり、会場も再びアウトドアへと戻された。

今回の会場は、東京・台場の「潮風公園」。その名のとおり東京港に面した広大な公園の、「太陽の広場」と呼ばれる芝生広場である。
オープニングのあいさつで大会会長のポール・ゴールドスミス氏が、「都心から数分の距離にありながら、リゾートの趣を併せ持つこの会場で開催できたことをうれしく思う」と述べていたが、たしかにロケーションは申し分ない。

今回は1909年から75年までの名車47台が出展されたが、この台数は過去最高。それらの車両が製作年代によってクラスA「ヴィンテージ」(1910〜30年)、クラスB「クラシック」(1931〜45年)、クラスC「ポストウォークラシック」(1946〜60年)、クラスD「モダンクラシック」(1961〜75年)の4つのクラスに分けられ、美しさやオリジナル度、コンディションなどを競うというわけだ。

それらのエントリー車両は、昨年も審査委員に名を連ねていた特別審査委員長のレオナルド・フィオラバンティ氏をはじめ、徳大寺有恒氏、中村史郎氏、奥山清行氏ら計11名の特別審査委員によって審査される。

クラスC「ポストウォークラシック」(1946〜60年)にエントリーしていた、1957年「アルファ・ロメオ ジュリエッタ スプリント ヴェローチェ」。55年に登場した初代「ジュリエッタ」の高性能モデルだが、この個体はスライド式のサイドウィンドウや多くのアルミ製パーツを備えた、希少な初期型である。
クラスC「ポストウォークラシック」(1946〜60年)にエントリーしていた、1957年「アルファ・ロメオ ジュリエッタ スプリント ヴェローチェ」。55年に登場した初代「ジュリエッタ」の高性能モデルだが、この個体はスライド式のサイドウィンドウや多くのアルミ製パーツを備えた、希少な初期型である。
日本車は計4台がエントリー。クラスB「クラシック」(1931〜45年)の「ダットサン・ロードスター」、クラスD「モダンクラシック」(1961〜75年)の「トヨタ2000GT」、「ホンダS800」、そしてこの1962年「プリンス・スカイラインスポーツ・コンバーチブル」である。初代スカイラインのシャシーにミケロッティが手がけたクーペまたはコンバーチブルを架装したモデルで、手づくりで60台のみが作られた。
日本車は計4台がエントリー。クラスB「クラシック」(1931〜45年)の「ダットサン・ロードスター」、クラスD「モダンクラシック」(1961〜75年)の「トヨタ2000GT」、「ホンダS800」、そしてこの1962年「プリンス・スカイラインスポーツ・コンバーチブル」である。初代スカイラインのシャシーにミケロッティが手がけたクーペまたはコンバーチブルを架装したモデルで、手づくりで60台のみが作られた。
談笑する特別審査委員長のレオナルド・フィオラバンティ氏(左)と特別審査委員のバレンチノ・バルボーニ氏(右)。フィオラバンティ氏はかつて「ピニンファリーナ」のチーフデザイナーとして、フェラーリの「365GTB/4デイトナ」「365GT4BB」「288GTO」「F40」などを手がけた。バルボーニ氏は元ランボルギーニのチーフテストドライバーで、「ミウラ」から「ガヤルド」「ムルシエラゴ」に至るモデルの走りの味付けを行ったと言われる人物。イタリアの誇る2人の名匠のツーショットである。
談笑する特別審査委員長のレオナルド・フィオラバンティ氏(左)と特別審査委員のバレンチノ・バルボーニ氏(右)。フィオラバンティ氏はかつて「ピニンファリーナ」のチーフデザイナーとして、フェラーリの「365GTB/4デイトナ」「365GT4BB」「288GTO」「F40」などを手がけた。バルボーニ氏は元ランボルギーニのチーフテストドライバーで、「ミウラ」から「ガヤルド」「ムルシエラゴ」に至るモデルの走りの味付けを行ったと言われる人物。イタリアの誇る2人の名匠のツーショットである。

■特別展示や最新モデルのお披露目も

こうしたコンクールの根幹となる部分は過去2回の開催と同様だが、今回はいくつかの新たな試みが導入された。
そのうちのひとつが「メルセデス・ベンツ300SL ガルウィング・セレブレーション」と題された特別展示で、会場のほぼ中央に「300SL ガルウィング」と最新の「SLS AMG」、そして「SLRスターリング・モス」が並べられていた。

また、最新モデルの「ジュリエッタ」をヨーロッパ以外で初公開したアルファ・ロメオ、「コンチネンタル・スーパースポーツ・コンバーチブル」を発表したベントレーをはじめ、メルセデス・ベンツ、ランボルギーニ、アストン・マーティン、ジャガー、テスラ、ロールス・ロイス、BMWアルピナ、ポルシェの各インポーターが会場内にブースを構え、それぞれの最新モデルをディスプレイ。さらに日本のメーカーからはインフィニティのコンセプトカーである「エッセンス」や「ホンダFCXクラリティ」「三菱i-MiEV」も展示されていた。

つまり会場内の展示は、1世紀以上にわたる自動車の「過去・現在・未来」を俯瞰(ふかん)できる内容となっているのだ。

この「東京コンクール・デレガンス2010」は、7月25日まで開催される。開場時間は10:00〜19:00(最終日は17:00)までで、入場は無料。詳しくは以下の公式サイトまで。

「東京コンクール・デレガンス2010」
http://www.concours.jp/

(文と写真=田沼 哲)

クラスB「クラシック」(1931〜45年)の展示コーナー。見事なボートテールを持つ手前のモデルは1932年「オーバーン851スピードスター」。スーパーチャージド直8エンジンを積んだアメリカ製スポーツカーである。その隣も1935年「オーバーン12スピードスター」。
「東京コンクール・デレガンス2010」開催

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。