第151回:新仮説! 今やクルマ趣味は「インパラ世代」で支えられている

2010.07.17 エッセイ

第151回:新仮説! 今やクルマ趣味は「インパラ世代」で支えられている

おもしろいクルマ好きの人たち

ボクはイタリアをはじめ各国で、クルマ好きの人たちと毎週のように会う。愛好者イベントにもたびたび参加する。そうした会場では「オレのクルマ、取材してくれよ〜」とボクをコバンザメのごとく追いまわす参加者がいるものだ。気弱なボクは、その勢いに押されて、彼のクルマを見てあげるしかない。

いっぽうで、一見「ちょっと、話しかけるとヤバいんじゃないか」というムードを醸し出しているオーナーが興味深いクルマを持っていて、恐る恐る話しかけると意外にいいおじさんで、その後何年も文通が続いたりする。
そうかと思えば後日、ボクが取材中のところをこっそり逆取材した写真を、わざわざ送ってきてくれる人もいる。

いずれにしても、クルマ好きの人たちは、ヨーロッパのモーターショーにいる人々よりも格段におもしろい。純然に自動車をビジネスと割り切っている彼らは、前回のショーでは自分が携わるブランドを熱く語っていたにもかかわらず、次のショーではライバルメーカーの記者発表に何食わぬ顔で立ち会っていたりする。彼らにとって仕事であるのはわかるが、純粋なオタクからこの道に入ったボクとしては、幻滅せざるを得ないのである。

「シボレー・インパラ」(1959年)
第151回:新仮説! 今やクルマ趣味は「インパラ世代」で支えられている
「アルファ・ロメオ 1600スパイダーデュエット」(1966年)
第151回:新仮説! 今やクルマ趣味は「インパラ世代」で支えられている

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。