【スペック】全長×全幅×全高=3956×1715×1455mm/ホイールベース=2455mm/車重=1180kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(120ps/6000rpm、16.3kgm/4250rpm)/価格=249.0万円(テスト車=272.0万円)

シトロエンDS3 シック(FF/4AT)【ブリーフテスト】

シトロエンDS3 シック(FF/4AT) 2010.06.29 試乗記 ……272.0万円
総合評価……★★★★

シトロエンのプレミアムライン「DS」シリーズのコンパクトハッチ「DS3」。4AT搭載のベーシックグレード「シック」の使い勝手、走りを細かくチェックした。

フランス車らしさより、フランスらしさ

朝の東名高速を東京から西へ向かっていると、パリのオフィスへとオートルートを走るフランスのビジネスマン気分になってきた。なぜそんな錯覚を抱いたのか。この日ドライブしていた「シトロエンDS3」のためだ。
「アンチレトロ」をコンセプトに掲げているとおり、DS3は半世紀前に誕生した名車「DS」のリメイクではない。フローティングルーフはDSからのフィードバックというが、それ以外はモダンでクールなデザインに統一されている。
走りのシトロエンらしさも、同じプラットフォームを使った「C3」より薄味だ。それ以前に、あらゆる路面で快適な乗り心地、高速道路での盤石の安定性、粘り強いロードホールディングなど、基本性能の高さが印象に残る。
でも個性がないわけじゃない。たしかにシトロエンっぽさはあまり感じないが、いまのフランス、いまのパリの雰囲気は、デザインにも走りにも漂っている。だからパリに通勤するフランス人になったような錯覚を抱いたのだろう。
そもそも「シトロエンらしさ」や「フランス車らしさ」は、過去に基づく判断であることに注意しなければいけない。DS3がアンチレトロを掲げたのは、旧来のイメージときれいさっぱり決別し、いまの視点でのブランドイメージを構築したかったからじゃないだろうか。
手法は異なるにせよ、現状からの脱却を図ったという点では、半世紀前のDSも今回のDS3も変わらない。フランス車好きよりもフランス好き、それも現代美術や最新クラブ事情などに興味を持つ人のほうが、このクルマに引かれるのではないかという印象を持った。

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