エコカーの祭典 チャレンジ・ビバンダム開催

2010.06.28 自動車ニュース

エコカーの祭典「チャレンジ・ビバンダム」、ブラジルで開催

2010年5月30日〜6月3日の5日間、ブラジルはリオデジャネイロで、ミシュラン主催の持続可能なモビリティに関するフォーラム「チャレンジ・ビバンダム」が開催された。イベントの模様を河村康彦がリポートする。

ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム リオ2010

■100台を超えるコンセプトカーが集まった

持続可能なモビリティを目指す世界的イベント――と、プレスキットにはそんな表記が見られるが、ボクらクルマ好きにとっては、もっと即物的に“エコカーの祭典”とでも言い直した方が分かりやすそうだ。ミシュランが主催する「チャレンジ・ビバンダム」のことである。同社のマスコットであるミシュランマン、別名「ビバンダム」の生誕百年を記念して1998年にフランスの本拠地クレルモンフェランで開催されたのが第1回目。ちょうど10回目にあたる今回は、同イベントとしては初の南米、ブラジルの地へと上陸した。

それにしても、広大なアメリカきっての“環境州”であるカリフォルニアや、急激な経済成長でモビリティに関してもさまざまな問題が噴出しつつある中国を代表しての上海。そして、「COP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)」で環境議定書にサインがなされた京都……と、これまで世界の環境問題を語るにふさわしい場所が選ばれたこのイベントが、今度はなぜにブラジルなのか?
 
実はこの地は電力需要の70〜80%を水力発電によって賄い、自給率が100%を超える、さとうきび由来のバイオ燃料であるエタノールが1970年代から市場にあたりまえに出回っているという、意外なまでの環境大国。加えて、開催地であるリオデジャネイロ近郊では、世界3位の規模を誇るというミシュランの工場が稼働中なのだ。実は国家を挙げての招致活動もかねてから行われていた模様。実際オープニングセレモニーには同国の1億9000万人余を束ねるルーラ大統領も姿を見せ、拍手喝采(かっさい)を浴びる場面も見られた。

各種議題を採り上げてのカンファレンスに、専門家を囲んでのラウンドテーブル、さまざまな技術展示に、世界から持ち寄られた100台を軽く超える出展車両のテストドライブ……と、いつものように多彩なプログラムが同時進行というカタチで行われたこのイベントは、今回も盛況の内に終了した。
そして「次回はベルリンで来年開催」と発表。あらためての“自動車先進国家”での開催となるゆえ、さらに大規模で内容盛りだくさんのイベントとなるのは間違いないだろう。

(文=河村康彦/写真=日本ミシュランタイヤ)

ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム リオ2010

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