【スペック】全長×全幅×全高=4135×1765×1565mm/ホイールベース=2530mm/重量=1170kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4DOHC16バルブ(114ps/6000rpm、15.3kgm/4000rpm)/価格=179万250円(テスト車=238万3500円)

日産ジューク 15RX(FF/CVT)【試乗速報】

女子もふり向く 2010.06.25 試乗記 日産ジューク 15RX(FF/CVT)
……238万3500円

日産が放つ、新型クロスオーバー「ジューク」。特異なデザインをまとうニューモデルの、走りと乗り心地やいかに?

大事に育てられたカタチ

「ジューク」に乗って横浜の日産グローバル本社を後にする。さっそく最初の信号に引っかかった。そこで、チャンス、この瞬間にスイッチやメーターをひと通りチェックしておこうと視線をインパネに落としたら、なぜだか妙に落ち着かない。強力な“眼力”がどこからか注がれているらしいのだ。いったい誰だ? と見回すと、その発信源は横断歩道を渡る若い女性だった。メールをチェックしているのか、ツイッターでつぶやいているのか、手には『iPhone』らしき携帯電話。それを中断せざるをえないほど、ジュークのカタチはインパクトがあったらしい。

新車に乗っていて、これほど容赦なく見られたのは久しぶりである。ましてや若い女性からの熱いマナザシとなると、ここんとこちょっと記憶にない。彼女はきっと「ジューク発見なう」とつぶやいてくれただろう。
それはともかく、このスタイリングは、とあるショーカーがベースになっているのを覚えているだろうか? 去年3月のジュネーブショーで発表された「カザーナ」である。

「いや、正確には(量産型の)ジュークの方が先に完成していました。それをモーターショーで先行公開するために、ショー向けの表現を施したのがカザーナだったのです。順序が逆なんですね」とは、同席した開発者の方の言葉。基本的なスタイリングはロンドンにある日産デザインヨーロッパが描き、それを厚木にあるグローバルデザインセンターで洗練して、仕上げたという。

通常、あまりに凝ったデザインになると、自動車メーカーの中ではそれを実現しようとするグループ(たとえばデザイナーたち)と、それに難色を示すグループ(エンジニアや生産関連のスタッフなど)に分かれることがあると聞く。それは“挑戦”の意味合いが強いプロジェクトに対して、新しい技術を投入しなければならなかったり、生産コストの増加を強いられたりするからだ。
しかし前出のエンジニア氏によれば、ジュークはこれだけ凝っているにもかかわらず、社内が一丸となり、大事に作り上げた印象が強いクルマという。
実はもっと保守的な代案もあったが、日産の経営陣はこのファンキー(?)なデザインを推したというし、開発の初期段階において、組み立て工場で「今後こういうデザイン志向の新車を開発します」という社内レクチャーも行なった。これは異例なことだそうだ。開発途中にリーマンショックも経験したが、プロジェクトに大きな縮小を強いられることもなかった。大事に育てられたカタチなのである。

SUVとコンパクトスポーツカーのデザインを結合させたというジューク。同社のスポーツカー「フェアレディZ」を意識した(?)ブーメラン型リアランプが採用された。
SUVとコンパクトスポーツカーのデザインを結合させたというジューク。同社のスポーツカー「フェアレディZ」を意識した(?)ブーメラン型リアランプが採用された。
異形4灯のフロントまわりが強烈なインパクトを放つ。大きな丸目がメインランプで、その上にあるのが、ポジションランプおよびウィンカー。
異形4灯のフロントまわりが強烈なインパクトを放つ。大きな丸目がメインランプで、その上にあるのが、ポジションランプおよびウィンカー。
曲線的なデザインが特徴のインテリア。いっぽう、メーターパネルやセンターコンソールは、オートバイのパーツをモチーフにした機械的意匠とし、コントラストの強い空間を演出したという。内装色は、写真のレッドのほかにガンメタも選択可能。
曲線的なデザインが特徴のインテリア。いっぽう、メーターパネルやセンターコンソールは、オートバイのパーツをモチーフにした機械的意匠とし、コントラストの強い空間を演出したという。内装色は、写真のレッドのほかにガンメタも選択可能。
関連記事
  • ジュネーブショー2017の会場から(その13) 2017.3.10 画像・写真 日産自動車はジュネーブモーターショー2017で、欧州向けSUV「キャシュカイ」のマイナーチェンジモデルを発表した。内外装を見直したほか、走行性能を強化している。さらに、2017年度中に“自動運転”技術「プロパイロット」を搭載する予定。
  • アウディQ2 2017.4.26 画像・写真 アウディが新型の小型SUV「Q2」の日本導入を発表。機械式駐車場にも入るボディーサイズが特徴で、1リッターと1.4リッターの2種類のターボエンジンが用意されている。アウディSUV製品群の末っ子にあたる、ニューモデルの姿を写真で紹介する。
  • 日産名車再生クラブが「スカイラインGTS-R」の再生に着手 2017.5.22 自動車ニュース 毎年、日産の歴史的名車をレストアしている日産名車再生クラブが、今年のレストア車である「1988年スカイラインGTS-R ETC(欧州ツーリングカー選手権)出場車」をメディアに公開した。作業開始は5月で、11月上旬の完成を目指すとしている。
  • トヨタの軽「ピクシス エポック」がフルモデルチェンジ 2017.5.12 自動車ニュース ダイハツ工業からOEM車として供給されている「トヨタ・ピクシス エポック」がフルモデルチェンジ。2017年5月12日に、2代目となる新型が発売された。
  • ロクシタンとコラボした「ルノー・カングー アン プロヴァンス」が登場 2017.5.14 自動車ニュース ルノー・ジャポンは2017年5月14日、「カングー」に特別仕様車「アン プロヴァンス」を設定し、同年6月8日に70台の台数限定で発売すると発表した。価格は264万円。
  • ホンダが改良型「グレイス」の情報を先行公開 2017.5.11 自動車ニュース 本田技研工業は2017年5月11日、同年7月上旬にマイナーチェンジを予定しているコンパクトセダン「グレイス」に関する情報を、ホームページで先行公開した。今回のマイナーチェンジでは、先進の安全運転支援システムと、内外装のリフレッシュが実施される。
  • トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”/日産ノートe-POWER メダリスト【試乗記(後編)】 2017.5.12 試乗記 トヨタと日産が自信を持って送り出す、2台の環境対応車に試乗。プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に続いて、後編では“100%モーター駆動”のコンパクトカー「ノートe-POWER」の素顔に迫った。
  • ダイハツ、2代目となる新型「ミラ イース」を発売 2017.5.9 自動車ニュース ダイハツが新型「ミラ イース」を発表。経済性だけでなく「こだわり・安心・品質」についても重視したモデルとなっており、走りや乗り心地の改善に加え、最新の運転支援装備「スマートアシストIII」の採用もトピックとなっている。
  • 「ベントレー・ベンテイガ」にカジュアルな新グレードが登場 2017.5.1 自動車ニュース ベントレー モーターズ ジャパンは2017年5月1日、装備内容を見直してよりカジュアルに仕立てた「ベンテイガ」の新グレード「ベンテイガ オニキス エディション」を発表した。車両価格は2399万円。
  • レクサスLC500“Lパッケージ”/LC500h“Lパッケージ”【試乗記】 2017.5.4 試乗記 “製品化を前提としない”はずだったコンセプトカーの発表から5年。ほとんどそのままの姿で登場し、世間を驚かせた「レクサスLC」がいよいよ日本の公道を走る。新開発のFRプラットフォームや10段AT、マルチステージハイブリッドなどの技術を満載した、新世代のラグジュアリークーペの出来栄えは?
ホームへ戻る