VW、ジェッタの新型を公開

2010.06.24 自動車ニュース

フォルクスワーゲン、「ジェッタ」の新型を公開

フォルクスワーゲンは2010年6月15日、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアにて、新型「ジェッタ」を公開した。

■北米市場の主力モデルがスタイル一新

「ゴルフ」のセダン版である「ジェッタ」のフルチェンジモデルが公開された。ジェッタは、アメリカではフォルクスワーゲン全販売台数の約半分を占める人気モデルで、フォルクスワーゲンとしても北米をジェッタの最重要マーケットとして位置づけている。現在販売されている5代目ジェッタをメキシコ工場で生産し、そこから北米はもとより、ヨーロッパ、日本にも供給しているのも、その表れ。フォルクスワーゲンにとって、アメリカの"顔"であるジェッタがニューヨークでワールドプレミアとなるのは至極当然のことなのだ。

新型ジェッタは、現行の6代目ゴルフと基本部分を共用する一方、スタイリングはこれまでの"ゴルフセダン"の枠から大きく踏み出している。最近のフォルクスワーゲンではおなじみとなった"デ・シルヴァ顔"、すなわち、水平基調のラジエターグリルと台形ヘッドライトによるシャープなフロントマスクはこのジェッタにも採用されているが、ゴルフとボディパネルを共用することはなく、少なくともエクステリアデザインについてはゴルフと決別が図られている。

クーペのようなスポーティなプロファイルや、テールライトを含めたリアビューなどは、2010年1月のデトロイトショーでフォルクスワーゲンが公開した「ニューコンセプトクーペ(NCC)」のイメージを受け継いでいる。ボディサイズは、全長4640×全幅1780×全高1450mmで、旧型に比べると全長が90mm長くなり、そのうち70mmはホイールベースの拡大に充てられている。おかげでレッグルームは67mm増えたという。

インテリアについても5代目からデザインを一新。現行ゴルフと共通のイメージを与えながら、メーターパネルやエアの吹き出し口の形状を変えることで、ゴルフの上位モデルであることをアピールしている。

■低燃費でさらなる躍進をめざす

エンジンは、北米市場で4タイプ、ヨーロッパ市場で6タイプを用意する。注目は北米市場に投入される2リッターTDIクリーンディーゼルで、アメリカ全州の排ガス規制をクリアする。アメリカでは旧型のモデル後半に投入されたTDIがジェッタ人気をけん引しており、新型でもこのTDIクリーンディーゼルに期待がこめられている。最高出力の数字こそ140psと控えめに見える2リッターTDIだが、32.6kgmという圧倒的なトルクを誇りながら、34mpg(14.6km/リッター、EPAモード)の低燃費を実現する。

2リッターTDI以外の3つはガソリンで、エントリー向けの115ps仕様に加えて、直噴ターボの2リッターTSI(200ps)、自然吸気の2.5リッター5気筒(170ps)が用意される。2リッターTDIと2リッターTSIにはデュアルクラッチギアボックスの6段DSGが設定される。

一方、ヨーロッパ向けは、1.2リッターTSI(105ps)、1.4リッターTSI(122psと160ps)、2リッターTSI(200ps)、2リッターTDI(140ps)、そして新開発の1.6リッターTDI(105ps)が用意される。1.2リッターTSIを除き、6段または7段DSGを選ぶこともできる。

新型ジェッタにより、フォルクスワーゲンはアメリカ市場でのさらなる躍進を目指すといい、20数万台という現在の販売台数を、2018年までには80万台まで伸ばしたいとしている。なお、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンによれば、新型ジェッタの日本導入は未定とのこと。

(文=生方聡)

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