新型「グランドチェロキー」も投入 〜クライスラー日本社長会見から

2010.06.23 自動車ニュース

クライスラー、「ジープ・グランドチェロキー」を年内導入

新型「グランドチェロキー」も投入 〜クライスラー日本社長会見から

2010年6月19日、20日の2日間にわたり、横浜赤レンガ倉庫にて開催された「ジープ・エクスペリエンス キャラバン in 東京」。その前日に開かれた報道陣向けイベントで、クライスラー日本社長が記者会見を行った。

クライスラー日本代表取締役社長兼最高経営役員、七五三木 敏幸(しめぎ としゆき)氏。
クライスラー、「ジープ・グランドチェロキー」を年内導入

■回復しつつある販売

2009年7月、クライスラー日本社長に就任した七五三木 敏幸(しめぎ としゆき)氏は、会見の冒頭で「2009年は、米国のクライスラー本社が破綻(はたん)して連邦破産法第11条を申請したことや、景気低迷が重なり、販売台数は減少。同社にとって非常に厳しい年だった」と振り返った。昨年の日本市場におけるクライスラーグループの販売台数は、4、5年前の約5500台から約1800台まで激減したという。

だが、2010年に入ってからは、販売は回復基調にあるとのこと。1月から5月までの販売台数は1350台となり、前年同時期の1250台に比べ、7.7%増となった。その要因は、「アメリカ車初のエコカー補助金対象車となったジープのエントリーモデル『パトリオット』と、補助金対象車ではないが、ジープのイメージリーダーとして人気の『ラングラー アンリミテッド』が、それぞれ前年度比で約160%増と堅調に推移したため」と説明される。

2010年6月17日に発表された特別仕様車「ラングラー アンリミテッド アイランダー」。
2010年6月17日に発表された特別仕様車「ラングラー アンリミテッド アイランダー」。
次世代ジープブランドのフラッグシップを担う、新型「グランドチェロキー」。
次世代ジープブランドのフラッグシップを担う、新型「グランドチェロキー」。

■「ジープ」ブランドをメインに

今後のクライスラー日本の販売方針については、「すでにブランドが確立され、他社と差別化できるジープブランドの販売を、さらに強化していく」と語気を強めた。まず、現在のクライスラーグループのブランド別販売割合において、約50%を占めるジープのシェアを、80%台まで引き上げる目標が打ち出された。さらに、先日発表された特別仕様車「ジープ・ラングラー アンリミテッド アイランダー」の投入や、セールス人員の拡充を行うことも考えているという。

会見では、先月、アメリカで発表されたシープの新たなフラッグシップモデルである4代目「グランドチェロキー」にも話が及んだ。ジープブランド販売強化は、クライスラー本社の意向でもあり、世界におけるジープの販売台数を現在の50万台から、2014年までに80万台へ拡大する目標を掲げる。その目標達成のための“要(かなめ)”、期待の戦力が、新型「グランドチェロキー」というわけだ。日本導入時期については、「来年までのなるべく早い時期に導入したい」と述べるにとどまった。

日本導入モデルのエンジンは、新開発の3.6リッターV6のみ。このエンジンは、本国で先代「グランドチェロキー」に搭載される3.7リッターV6エンジンに比べて、最高出力が205psから290psにアップしたにも関わらず、燃費は(4WDモード高速走行時で約8.4km/リッターから約9.3km/リッターに)約11%改善されているという。フィアットと提携して初の商品となるジープの最新モデルは、オンロード性能も重視し、エンジンも従来の大排気量路線から転換が図られた。今後のジープブランドが進む新たな方向性を示したモデルとして注目されそうだ。

ジープ・エクスペリエンス名物「スパイダーサイドバンク」。クモのように38度の斜面を走行。傾斜の途中で止まっても、ジープは安定した姿勢を保つ。スタッフが下から車体を揺すってもビクともしない。
ジープ・エクスペリエンス名物「スパイダーサイドバンク」。クモのように38度の斜面を走行。傾斜の途中で止まっても、ジープは安定した姿勢を保つ。スタッフが下から車体を揺すってもビクともしない。
獲得した点数に応じて景品がもらえる輪投げコーナー。会場には家族で楽しめる無料アトラクションも用意される。
獲得した点数に応じて景品がもらえる輪投げコーナー。会場には家族で楽しめる無料アトラクションも用意される。

■体験できるイベントも

この日は、ふだん体験しづらいジープの悪路走破性能を実感してもらおうというイベント「2010ジープ・エクスペリエンス キャラパン」が、報道陣に向けて開催された。

鉄骨で組まれたバーチャルオフロードコースでの同乗試乗をはじめ、さまざまなアトラクションが無料で提供される「ジープ・エクスペリエンス キャラバン」。七五三木社長は、「このイベントをとおして、より多くのお客様にジープの良さを知ってもらい、販売につなげていきたい」と意気込みを語った。

2003年より行われているこのイベントは、今年、全国12都市で開催される。すでに新潟と東京(横浜赤レンガ倉庫)で行われ、今後は、石川、福井、広島、福岡、長野、札幌、群馬、浜松、三重、沖縄での開催が予定されている。

(文=滝本 智志(Office Henschel))

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