第147回:なんでまたココに? 日本製霊柩車とドイツで遭遇

2010.06.19 エッセイ

第147回:なんでまたココに? 日本製霊柩車とドイツで遭遇

「日産プレジデント ソブリンVIP」四方破風・龍付き霊柩車。2010年4月、ドイツ・エッセンにて。
第407回:なんでまたココに? 日本製霊柩車とドイツで遭遇

ゆっくり見られないクルマ

東京に行って電車に乗れば、山田優の消費者金融からイケメン弁護士事務所まで、中吊り広告をくまなく眺める。タクシーの後席では、用もないのに電話秘書のパンフレットを熟読する。どんな乗り物も興味をもって眺めるボクなのに、昔から見たくてもゆっくり見られない乗り物があった。
それはズバリ、「霊柩車」である。

他人の家の葬式のときは、そればかりに気をとられていると、普段以上に「空気が読めないヤツ」と言われかねない。いっぽう、身内の葬式のときこそ霊柩車を観察する絶好のチャンス、かと思ったら、出棺前はあいさつなどに追われ、それが終わったら、こんどは葬儀屋さんの言われるがままに自分が行動させられ、気がつけば霊柩車は帰ってしまっていた。
というわけで、これまで霊柩車をゆっくり見せてもらえる機会はなかったのだ。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。