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【スペック】クラウン2.5ロイヤルサルーン(写真中央):全長×全幅×全高=4870×1795×1470mm/ホイールベース=2850mm/車重=1600kg/駆動方式=FR/2.5リッターV6DOHC24バルブ(203ps/6400rpm、24.8kgm/4800rpm)/価格=415万円(テスト車=427万3900円/スペアタイヤ=6万900円/アルミホイール=6万3000円)

トヨタ マイナーチェンジ車試乗会(クラウン/ノア/ヴァンガード)【試乗記】

気に入ればチャンス 2010.06.15 試乗記 トヨタ・クラウン2.5ロイヤルサルーン/ノア X “Lセレクション”(7人乗り)/ヴァンガード240S“Sパッケージ”(7人乗り)
……427万3900円/303万5000円/291万8200円

トヨタ車がこぞってマイナーチェンジ。メーカーは“買わなきゃ損”と自信を見せるが……? 『webCG』のコンドーと関がチェックしてみた。
13代目となる「トヨタ・クラウン」。2010年2月に、バンパーまわりやリアランプが(少しだけ)変わった。
13代目となる「トヨタ・クラウン」。2010年2月に、バンパーまわりやリアランプが(少しだけ)変わった。 拡大

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エンジンルームは、カバーしか目に入らない。すっきり、モノクロな世界。
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お化粧直しただけじゃない

コンドー(以下「コ」):今日は、トヨタの一押しモデルを試せるて聞いたんやけど?
関(以下「せ」):それがこちら、「いつかはクラウン」です!

コ:……“いつもの”クラウンやん。
せ:今年の2月に、いろいろと手直しされたんですよ。

コ:見た目がちょっと変わったのはわかる。バンパーやフォグランプの形が、「ロイヤル」も、走りの「アスリート」も、いままでとは違ってる。
せ:それぞれ外観を一段と“らしく”して、お互いの差別化を図ったそうです。
コ:ハイブリッドは、いままでアスリートっぽかったのに、ロイヤルみたいなってる……。
せ:社用車として使われることが多いので、ロイヤル顔のほうがふさわしいというわけ。でも、実は専用のブレーキ冷却ダクトがあったり、ハイブリッドのはオリジナル外装なんですよ。
コ:で、化粧直しだけ? ほかにアピールできる変化は?

せ:ずばり、減税です!
コ:……そのモノマネ、年齢制限あるねんで。で、こども店長、燃費はそんなによくなったんか?

せ:2.5リッターのFRモデルだけですが、10・15モードの燃費値が12.0km/リッターから12.4km/リッターに増えました。
コ:15km/リッターくらいいってくれると、けっこうインパクトあるねんけどなぁ……3%増しじゃなぁ。
せ:その3%に加えて、さらに今回、ハイオク仕様からレギュラー仕様になったおかげで、リッターあたり約10円、7%のコストダウン。
コ:合わせて、ガス代が約1割おトク。となると、大きいな! エンジン載せ替えたん?

モーターとガソリンエンジンを併用する「クラウンハイブリッド」も同時にお化粧直し。デザインのベースが「アスリート」から「ロイヤル」に変更された。
モーターとガソリンエンジンを併用する「クラウンハイブリッド」も同時にお化粧直し。デザインのベースが「アスリート」から「ロイヤル」に変更された。 拡大

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せ:基本的に同じですが、パーツの見直しでフリクションロスを減らしたり、ATの制御を変更した結果だそうです。なかでも、オルタネーター(発電機)の制御を改めてエンジンの回転抵抗を減らしたのが大きいとか。
コ:エンジンの回転力使って発電する部品やろ? そんなに大事なもんやろか。
せ:今回から、バッテリーの充電状態をより細かくチェックして、不要なときはこまめにオルタネーターへの動力伝達をオフ。ちょっとでもロスをなくそうってわけです。

コ:細かい努力の積み重ねで、まだまだ省エネできるんやな。でも、2008年2月にデビューした時点で、そうしといてほしかったよな。
せ:やはり、2009年4月から始まった、「エコカー減税」が追い風でしょう。今回の燃費改善で、クラウン(2.5リッターFR車)の自動車税と重量税、半額ですよ。いきなり11万8900円も安くなっちゃって。
コ:かなりグッとくる数字になってきた! でも、燃費の数字ばかり意識して、走りがショボなってたら本末転倒。実際はどうなんやろ?


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「トヨタ・ノア」
「トヨタ・ノア」 拡大
可変バルブリフト機構「バルブマチック」を備える2リッターユニット。エンジンルーム奥のほうに、ひっそりと(?)置かれる。
可変バルブリフト機構「バルブマチック」を備える2リッターユニット。エンジンルーム奥のほうに、ひっそりと(?)置かれる。 拡大

キャプテンシートもおトクにゲット

せ:「シューン!」と胸のすくような加速は、さすがV6の味。
コ:2.5リッターは、クラウンでは“一番小さいやつ”やけど、もう十分過ぎるくらい速い。
せ:べつに燃料絞ったわけじゃなし。今回のカイゼンはファインチューンの王道ですからね。いままでとの違いまでは実感できませんが。

コ:それと、この操作系の軽さ。ヘンに力まなくてすむのは、変わらぬ美点やね。
せ:ドイツ車の良さとはまた違った、クラウンならではの「お茶の間」感とでもいいますか。
コ:逆にいえば、「いいクルマ乗ってる!」ていうよろこびが薄い。お茶の間のわりには、やっぱりセダンは狭い感じがするし……。
せ:実は、もっとくつろげるトヨタ車も、今年の4月から「エコカー減税」の対象になってます。

コ:それを早く言いいや。でも、もっと広いセダンて、いまトヨタ車にあったっけ?
せ:セダンじゃなくて、ミニバン。「ノア」と「ヴォクシー」の兄弟です。

コ:これはまた……“いつもの”どころか、“いつかの?”って感じやな。現行型がデビューしたの、2007年の6月やろ。
せ:いままで、エンジンは2種類の2リッターユニットから選べましたが、今回から一本化されたんです。

コ:パワー控えめなん(143ps、19.8kgm)がなくなって、可変バルブリフト機構のあるハイパワー版(158ps、20.0kgm)だけになったわけか。
せ:こちらはエンジンとCVTの制御を変更して、燃費向上。自動車税と重量税は、いっきに75%(=計11万8900円)減免です。

「ノア/ヴォクシー」の2列目は、後ろ向きにすることもできるキャプテンシート(写真)とチップアップ機構をもつベンチシートから選べるようになった。
「ノア/ヴォクシー」の2列目は、後ろ向きにすることもできるキャプテンシート(写真)とチップアップ機構をもつベンチシートから選べるようになった。 拡大
こちらは、専用の内外装パーツやスポーツサスペンションを組み込んだ「G SPORTS(通称:G's)」バージョン。「ノア」「ヴォクシー」ともに261万5000円から315万円までのお値段で、2010年6月30日発売予定。
こちらは、専用の内外装パーツやスポーツサスペンションを組み込んだ「G SPORTS(通称:G's)」バージョン。「ノア」「ヴォクシー」ともに261万5000円から315万円までのお値段で、2010年6月30日発売予定。 拡大

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コ:下からトルクあって、とくに不満はないね。逆にこれ以下やと、たしかに1600キロある車体だけにツライかもしれん。ところで「ノア/ヴォクシー」って、2列目はベンチシートやなかったっけ?
せ:それも、今回一押しの変更点です。兄貴分の「エスティマ」じゃ、2-2-3の7人乗り仕様のほうが売れてるので、こちらにもキャプテンシート車を追加したそうです。
コ:まっすますくつろげるやん。お茶の間いうよりは、ちょっと洋風なラウンジやがな……ところで、こっちのシャコタン仕様もマイチェンモデルかいな?

せ:2週間後の6月30日に発売予定の「G SPORTS」シリーズです。車高が30mm低くなっているのは、専用サスのせい。エアロパーツもセットになった、トヨタのコンプリートカーなんですよ。
コ:ちょっと“いまさら”な感じがするけど? それに、スポーティなシリーズもんで、いきなりミニバンはないやろ。

せ:特別感のあるスポーツカーより、身近なミニバンのほうがコンセプトをわかってもらいやすい、という意図があるそうです。ドアまわりのスポット溶接箇所を増やしたり、ノーマルよりもかなり手が入ってますから。
コ:そりゃ、期待できそうや!

“G's”「ノア」のインテリア。ところどころに配された赤が印象的だ。
“G's”「ノア」のインテリア。ところどころに配された赤が印象的だ。 拡大
【スペック】ヴァンガード240S“Sパッケージ”(7人乗り):全長×全幅×全高=4570×1815×1690mm/ホイールベース=2660mm/車重=1640kg/駆動方式=FF/2.4リッター直4DOHC(170ps/6000rpm、22.8kgm/4000rpm)/価格=259万9000円(テスト車=291万8200円/HDDナビゲーションシステム+音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター&サイドモニター=31万9200円)
【スペック】ヴァンガード240S“Sパッケージ”(7人乗り):全長×全幅×全高=4570×1815×1690mm/ホイールベース=2660mm/車重=1640kg/駆動方式=FF/2.4リッター直4DOHC(170ps/6000rpm、22.8kgm/4000rpm)/価格=259万9000円(テスト車=291万8200円/HDDナビゲーションシステム+音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター&サイドモニター=31万9200円) 拡大

タイムセールは期限付き

コ:……と思ったのに、えっ、今回はまだ試乗はダメなん? ガッカリ。
せ:ノーマルのノア/ヴォクシーと同じラインで造ることで、街のショップでパーツを組んだ場合の、約半額で仕上がってるそうですよ。

コ:コンプリートカーでもおトクさを打ち出すあたり、さすがトヨタ。でも、いまはエコカー減税のほうが気になるなぁ。こっちのSUVも引いてくれるんやろか?
せ:「ヴァンガード」の2.4リッターFF車? もちろんお安くなってます! ……って、まだデビューから2年も経ってないんですけどね。
コ:2007年8月に4WDだけで発売されて、FFが出たんは1年後の2008年8月やったやろ。これも、フロントまわりが変わったみたいや。
せ:ほとんど間違い探しレベルです。むしろ、クラウン同様、オルタネーターの制御変更がポイントで。

コ:10・15モードの燃費値は13.2km/リッター……ってことは、0.2km/リッター増えただけやん。
せ:それでも、減税額は12万8500円ですからね。めちゃくちゃでっかい。

コ:おカネのことはさておき、ヴァンガード、なかなかの走りや。ハンドリングは素直やし、乗り心地も今日乗ったなかで一番いい。
せ:実物はけっこうコンパクトなんですよね。適度に高めのアイポイントも安心できる。そこそこカッコいいし。意外といっちゃ失礼だけど、秀才だと思います。

コ:でも、いまいち存在感薄いねん。もったいない。今回の減税でちょっとはスポットライト当たったらいいんやけどな。

「ヴァンガード」には、今回のエコカー減税で、グレードにより8万6400円〜13万4100円の減税が適用される。
「ヴァンガード」には、今回のエコカー減税で、グレードにより8万6400円〜13万4100円の減税が適用される。 拡大
【スペック】ノア X “Lセレクション”(7人乗り):全長×全幅×全高=4595×1695×1850mm/ホイールベース=2825mm/車重=1580kg/駆動方式=FF/2 リッター直4DOHC16バルブ (158ps/6200rpm、20.0kgm/4400rpm)/価格=230万円(テスト車=303万5000円/ボディカラー=3万1500円/15インチタイヤ&アルミホイール=6万8250円/S-VDC+リアディスクブレーキ+ヒルスタートアシストコントロール+SRSエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ=14万7000円/スマートエントリー&スタートシステム+盗難防止システム=3万9900円/パワーバックドア=5万7750円/デュアルパワースライドドア=5万2500円/NAVI AI-SHIFT制御 +ステアリングスイッチ+バックガイドモニター+AC100Vコンセント+HDDナビゲーションシステム=32万3400円/ETCユニット=1万4700円)
【スペック】ノア X “Lセレクション”(7人乗り):全長×全幅×全高=4595×1695×1850mm/ホイールベース=2825mm/車重=1580kg/駆動方式=FF/2 リッター直4DOHC16バルブ 
(158ps/6200rpm、20.0kgm/4400rpm)/価格=230万円(テスト車=303万5000円/ボディカラー=3万1500円/15インチタイヤ&アルミホイール=6万8250円/S-VDC+リアディスクブレーキ+ヒルスタートアシストコントロール+SRSエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ=14万7000円/スマートエントリー&スタートシステム+盗難防止システム=3万9900円/パワーバックドア=5万7750円/デュアルパワースライドドア=5万2500円/NAVI AI-SHIFT制御 
+ステアリングスイッチ+バックガイドモニター+AC100Vコンセント+HDDナビゲーションシステム=32万3400円/ETCユニット=1万4700円) 拡大

せ:「クルマはマイナーチェンジ後が買い」なんて、よく言われるところだし。クラウンも、ノア/ヴォクシーも、気になるモデルがあったなら、いまはまたとないチャンスかも。
コ:エコカー減税て、今年の9月いっぱいで一区切りやろ?
せ:駆け込み需要をねらって、あわただしくニューモデルを準備してるメーカーもちらりほらりとあるようで。
コ:新車購入を考えているひとには、うれしくも悩ましい3カ月になりそうや。あーうらやましい!

(文=webCG近藤俊&関顕也/写真=webCG)

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