【スペック】全長×全幅×全高=4910×1860×1475mm/ホイールベース=2970mm/車重=1770kg/駆動方式=FR/3リッター直6DOHC24バルブ(258ps/6600rpm、31.6kgm/2600-3000rpm)/価格=715.0万円(テスト車=745.6万円/ディープシーブルー=8.5万円/電動ガラスサンルーフ=17.0万円/USBオーディオ・インターフェース=5.1万円)

BMW528i(FR/8AT)【試乗記】

体も器も大きくなった 2010.06.11 試乗記 BMW528i(FR/8AT)
……745.6万円

ドライバーズサルーンとして人気の「5シリーズ」。BMWのおはこ「直6NA」を搭載するベーシックグレードに試乗した。


ダイナミックなフォルム

試乗会場に並んでいた新型BMW「5シリーズ」は、「7シリーズ」のように見えた。片隅に“本物”も置かれていたが、即座に両車を見分けることはむずかしかった。
それもそのはず、新型は大きい。4910×1860×1475mmというサイズは、旧型より55mm長く、15mm幅広く、5mm低いが、7シリーズと比べて160mm短く、40mm狭く、15mm低いだけでもある。旧型から80mm延長されたホイールベースは、100mmの差しかない。
でもじっくり観察すると、ノーズは低く、サイドパネルには彫刻的なラインが入り、よりダイナミックなフォルムになっている。2つのシリーズの違いは車格というより、乗る人間の身分にあるのかもしれない。

スカットルから前をアルミ製とした旧型に対し、新型はボンネットやフェンダー、ドアなどのパネルをアルミ化した。おかげでドアは軽いが、閉まり音に安っぽさはない。開閉感に重みを出すのは過去の演出になりつつあるようだ。

高級な空間、というのが室内に入っての第一印象だった。ウッドパネルやスイッチのふちなど、あちこちにシルバーの装飾が入る。試乗車は「528i」「535i」「550i」があるラインナップでいちばんベーシックな528iなのに、7シリーズに匹敵するラクシャリーな雰囲気を醸し出している。
しかも広い。後席は身長170cmの僕が足を組めるほどだ。ただしヒップポイントは前席同様低めで、明確なサイドサポートを持つあたりに、5シリーズのパーソナリティを感じる。

気になったのは、3シリーズや7シリーズに続いて採用された新型「iDrive」のコントローラー。最初はダイヤル1個だったのに、保守的なユーザーの声に押され、従来型のスイッチを増築してしまった。同じiで始まる「iPhone」や「iPad」のような分かりやすいユーザーインターフェイスは、自動車には望めないのだろうか。

しかしそんな不満も、走り出してまもなく雲散霧消してしまった。

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