メルセデス・ベンツSLS AMG 発売

2010.06.10 自動車ニュース

メルセデス・ベンツのスーパースポーツ「SLS AMG」発売

メルセデス・ベンツのスーパースポーツ「SLS AMG」発売

メルセデス・ベンツ日本は2010年6月10日、2シーターFRスポーツカー「メルセデス・ベンツSLS AMG」を発表、同日発売した。

■AMG専用のモデル

「メルセデス・ベンツSLS AMG」は、メルセデス・ベンツのモータースポーツとハイパフォーマンスカーを担うAMG社が開発したスポーツカーで、初のAMG専用モデルでもある。
既報のとおり、すでに欧州では2010年3月に発売され、日本でも4月から予約注文を受け付けているが、このたび正式な発表と相成った。

ロングノーズ、ショートデッキの古典的スポーツカースタイルに、1950年代の伝説のスポーツカー「300SL」のデザインアイコンでもある、通称「ガルウイングドア」が採用されるのが特徴。パワートレイン、シャシーの各部で軽量化、低重心化が図られ、スポーツカーとしての性能を高めることを第一に設計された。

■航空機をイメージ

アルミスペースフレームで構成される、軽量かつ高剛性な「SLS AMG」のボディは、全長×全幅×全高=4640×1940×1265mmと、全高がひときわ低いディメンション。ホイールベースは2680mmとなる。

エクステリアには、ジェットエンジンのエアインテークにも似たフロントフェイスや、ボンネットとフェンダーに備わるフィンなど、航空機をイメージしたというディテールが数多く見られる。サイドビューでは、2m近くにもおよぶロングノーズと、後退したキャビンスペースが特徴的。リアエンドはフラットなリアコンビネーションランプが配され、ボリューム感が強調された。
最大の特徴でもあるガルウイングドアは70度の角度で上方に開くため、乗員の出入りに必要な横方向のスペースは一般的なクーペより狭くてすむという。なお、自動で開閉する仕組みは付いていないので、乗り込むときはドアを引きながら乗り込むことが必要だ。

こちらも航空機のコクピットをイメージしたというインテリアは、ナッパレザーや金属を用いた、スポーティかつ豪華な作り。
室内に備わる2座のスポーツシートは、バックレストにマグネシウム素材を採用。軽量化だけでなく、前後重量配分や低重心化が考慮される。シートポジションをはじめ、ランバーサポートやサイドサポートなどは全て電動で調節可能。シートヒーターも備わる。
センターコンソールにはオーディオやカーナビなどを操作するCOMANDシステムのダイヤルのほか、エンジンスタート/ストップのボタンや走行モードを選ぶスイッチ、ダイヤルなどがドライバー側を向いて並べられる。


メルセデス・ベンツSLS AMG 発売の画像
リトラクタブルリアスポイラーは120km/h以上で自動的に立ち上がり、高速安定性を高めるという。
リトラクタブルリアスポイラーは120km/h以上で自動的に立ち上がり、高速安定性を高めるという。

■前後重量配分を考えたパワートレイン

搭載される6.2リッターV8エンジンは、他のAMGモデルに搭載されるユニットをベースに、多くの専用チューニングが施されている。そのパフォーマンスは、最高出力571ps/6800rpmと最大トルク66.3kgm/4750rpmというものだ。「1人のエンジニアが1つのエンジンを作る」という思想に基づき、そのフードには担当エンジニアのサインが記される。
このエンジンはドライサンプ潤滑方式が採用され、フロントアクスルより後方かつ、低い位置に搭載される。

動力は、軽量化に加え低振動にも貢献するカーボン製プロペラシャフトを介し、トランスアクスルレイアウトされたトランスミッションに伝えられる。7段のデュアルクラッチトランスミッション「AMGスピードシフトDCT」は、新開発のもの。変速パターンは4モードに切り替えが可能で、スタンディングスタート時にトラクションを最適にする、「RACE START(ローンチコントロール)」機能も備わる。

フロントミドシップされたエンジン、トランスアクスル方式の採用などで得られた前後重量配分は47:53。高い運動性能と、すぐれた操縦安定性を実現したという。
0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は317km/h(電子リミッター作動)というパフォーマンスを発揮しながらも、燃費は7.6km/リッター(欧州NEDCモード)を記録する。

タイヤサイズは前265/35R19、後295/30R20。
タイヤサイズは前265/35R19、後295/30R20。
トランク容量は176リッター(VDA法)。
トランク容量は176リッター(VDA法)。

■スポーツも長距離も

サスペンションは、4輪ともにダブルウィッシュボーン式を採用。アームほかをアルミ製とすることで、軽量化を実現。剛性と操縦安定性にすぐれ、スポーツ走行だけでなく、長距離快適性も両立した性能を発揮するとうたわれる。
さらにハードな運転を好む向きには、スプリングレートやダンピングレートを高めた、「AMGパフォーマンスサスペンション」をオプションで選ぶことも可能だ。

標準装備されるESPは、スイッチにより「ON」「SPORT」「OFF」の3つのステージに設定変更が可能。OFFの場合でも、強くブレーキを踏み込んだ場合にはESPの機能が回復するという“保険”も付いている。

ブレーキは前6ポッド、後4ポッドのキャリパー+ベンチレーテッドディスクの組み合わせ。なお、カーボンセラミックコンポジットブレーキはオプションで用意され、強大なストッピングパワーとともに、バネ下重量20kgの軽量化にも寄与する。
アルミホイールも新開発の「フローフォーミング」技術が採り入れられた、軽量設計のものが装着される。

8つのエアバッグ、リアビューカメラなどは標準装備。オプションではバング&オルフセンの11スピーカーAMGサウンドシステムも用意される。

左ハンドルモデルのみが用意され、価格は2430.0万円。デリバリーは2010年10月以降を予定しているという。

(webCG 本諏訪)

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