【スペック】全長×全幅×全高=4721×1905×1280mm/ホイールベース=2740mm/車重=1695kg/駆動方式=FR/6リッターV12DOHC48バルブ(517ps/6500rpm、58.1kgm/5750rpm)/価格=3377万1150円(テスト車=3476万9700円)

アストン・マーティンDBSクーペ(FR/6AT)【試乗記】

強者の余裕 2010.06.08 試乗記 アストン・マーティンDBSクーペ(FR/6AT)
……3476万9700円

「ヴァンキッシュ」に代わる旗艦モデルとして、2007年にデビューした「DBS」。500ps超のV12エンジン、カーボンやアルミを多用した軽量ボディなど、スペックは当代一流。だが、思わず乗り逃げしたくなる(!?)このクルマの魅力は、それだけでは言い尽くせそうにない。

男のクルマ

もし今、3300〜3500万円ほど、クルマを楽しむ予算があったとしたら、「アストン・マーティンDBS」など、かなり真剣に検討する値打ちはある。89年もの経験に裏打ちされた重厚な存在感だけでも、成熟した大人のエンスージアストにふさわしい。しかも、その歴史を通じて数多くの困難に遭遇しながらも、骨太なスポーツカーの美意識を曲げなかったのがアストンのアストンたるところ。これぞ正真正銘「男のクルマ」だ。

そういえば、イギリスは男の道楽の天国だ。ウィスキー、パイプ、上質のスーツから猟銃に至るまで、至高の逸品にはイギリス生まれが多い。それをスポーツカーに求めればアストン・マーティン、それもDBS になる。そこで「スポーツカーならジャガーもあるじゃないか」と思ったら、まだまだ若い。頑迷なほど伝統を重んずる立場から見れば、ジャガーなど第二次大戦後にうまく商売を成功させた成り上がり者にすぎないのだ。

さて、ここでやっと本題。DBS は現在のアストン陣営の頂点を守る超高級GT。思う存分アルミとカーボンを駆使した流麗なボディに、ドイツ・ケルンの専門工場で熟練工が組み立てるV型12気筒エンジン(総軽合金製/ツインカム48バルブ/5935cc/517ps)を積み、ファイナルと一体化したトランスアクスル方式の6段ギアボックス(3ペダルのほかセミATも選べる)を介して後輪を駆動する。もちろんサスペンションは前後ともアームの長いダブルウィッシュボーンで、ダンパーの減衰力は電子制御付き、ブレーキローターはカーボンセラミックス製と、隅から隅までスーパーカーの条件を満たし尽くしている。諸元表マニアなら、これだけでヨダレを止められないだろう。

ボンネット、フロントフェンダー、トランクリッドはカーボンファイバー製、ルーフとドアにはアルミが用いられている。
ボンネット、フロントフェンダー、トランクリッドはカーボンファイバー製、ルーフとドアにはアルミが用いられている。
オーディオディスプレイ上部の中央に、「ECU(エモーショナル・コントロール・ユニット)」と呼ばれるイグニッションキーの挿入口が設けられる。その両脇には、ギアボタンが配される。
オーディオディスプレイ上部の中央に、「ECU(エモーショナル・コントロール・ユニット)」と呼ばれるイグニッションキーの挿入口が設けられる。その両脇には、ギアボタンが配される。
【テスト車のオプション装備】
2+2シートアレンジメント=42万3150円/自動防眩ルームミラー=1万7850円/ハイスペックセキュリティアラーム=3万3600円/20インチ10スポークグラファイトダイヤモンドターンド鍛造アロイホイール=42万3150円/マグナムシルバーメッシュパック=5万400円/ポリッシュドアロイトレッドプレート=5万400円
【テスト車のオプション装備】
2+2シートアレンジメント=42万3150円/自動防眩ルームミラー=1万7850円/ハイスペックセキュリティアラーム=3万3600円/20インチ10スポークグラファイトダイヤモンドターンド鍛造アロイホイール=42万3150円/マグナムシルバーメッシュパック=5万400円/ポリッシュドアロイトレッドプレート=5万400円

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