【スペック】全長×全幅×全高=4900×1855×1515mm/ホイールベース=2875mm/車重=1770kg/駆動方式=FR/1.8リッター直4DOHC16バルブ・ターボ(204ps/5500rpm、31.6kgm/2000-4300rpm)/価格=669万円(テスト車=739万9000円)

メルセデス・ベンツE250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン(FR/5AT)【ブリーフテスト】

メルセデス・ベンツE250 CGI ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン(FR/5AT) 2010.06.01 試乗記 ……739万9000円
総合評価……★★★★

高級ワゴンの代表格「Eクラス ステーションワゴン」。新エンジンを搭載した、エントリーグレードの走りはいかに?
 
メルセデス・ベンツE250CGIブルーエフィシェンシー ステーションワゴン(FR/5AT)【ブリーフテスト】

上質車と呼びたい

「Eクラス」のエントリーグレードとして登場した「E250 CGI ブルーエフィシェンシー」は、同時にメルセデスのエコフレンドリーなブランドイメージを強く訴求するための大事なモデルでもある。E250といえば、従来はV型6気筒2.5リッターエンジンを積んでいたが、新型では1.8リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを採用した。
ちまたで話題になっているのは、Eクラスに4気筒で、果たしてユーザーの期待に応えられるのかという点だが、Eクラスはつい2世代前までエントリーグレードに4気筒モデルを設定していたことを忘れてはいけない。さらに言えば、排気消音効果が得られるターボを装着し、各種フリクション低減を行っているこのエンジンは、音や振動、滑らかさという面でも、Eクラスのエンジンにふさわしい上質感を得ているのも、これまた確か。その上で、従来の2.5リッターをはるかにしのぐ、低回転域からの豊かなトルクまで得ているのだ。心配は100%杞憂(きゆう)だと言っていい。

一方、この先を読み進めていただけば分かるとおり、率直に言って、このパワートレインに関する部分のほかの各項目ごとの得点は、目覚ましく良いというほどのものではない。せっかくの新エンジンには、それに見合ったギアボックスが欲しいと思わせるし、使い勝手や快適性にも、もう少し……と思わせる部分は散見される。しかしトータルでクルマの印象を振り返った時に、やはりそこには他では決して得られない世界があると感じさせるのも事実だ。

あくまで優れた道具として存在し、日常使用においてヘンに気を遣う必要が無く、しかし色々な瞬間に、上質な機械を操っているのだという満足感をもたらす。高級車というより上質車と呼びたいメルセデスらしい味わいを、このステーションワゴンは濃密に味わわせてくれる。そんなクルマのキャラクターを考えればなおのこと、質の高いエンジニアリングのたまものであるこのエンジンは、まさにおあつらえ向きの組み合わせと言えるのではないだろうか。
新型Eクラスにはもうひとつ、「ブルーテック」(ディーゼル)という魅力的なパワートレインも用意されている。しかし絶対的な価格やそれに見合った対価という意味で考えたならば、この「E250 CGI ブルーエフィシェンシー」こそEクラスステーションワゴンの本命とするにふさわしい1台だと言えるだろう。

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