670psのフェラーリ、599GTO日本デビュー

2010.05.31 自動車ニュース

670psのフェラーリ、599GTO日本デビュー

フェラーリ・ジャパンは2010年5月29日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開かれた「フェラーリ・フェスティバル・ジャパン2010」において、「フェラーリ599GTO」を日本初公開した。

■史上最速の公道用フェラーリ

1960年代の「250GTO」、80年代の「288GTO」に続き、フェラーリ史上3台目となる「GTO」(Oはオモロガート=ホモロゲーションの意味)の名を冠した「599GTO」は、今年4月の北京モーターショーでワールドプレミアを果たしたモデル。6リッターV12エンジンをフロントに搭載した「599」をベースにしたサーキット専用車「599XX」のロードゴーイングバージョンである。

かつての「250GTO」「288GTO」がモータースポーツ参戦を目的としたホモロゲーションモデルだったのに対して、「599GTO」は公道を走るためにホモロゲーションを取得したモデル。強烈なパフォーマンスと同時に、多用途性や快適性をも追求した「史上最速のロードゴーイング・フェラーリ」というのが、フェラーリ自身によるうたい文句である。

より薄いアルミパネルやガラス、複合素材の導入などレーシングテクノロジーを駆使した徹底的な軽量化によって、乾燥重量は1495kgと「599」に比べ100kgもの軽減を達成。エアロパーツの装着により空力性能は改善され、ダウンフォースは「599」より倍増した。

第2世代に進化した「マグネティックライドコントロール・サスペンション」、より強力になった「カーボンセラミックブレーキ」、そして「ESP」や「F1-Trac」などの車両制御システムによりシャシー性能も一段と向上している。

5999ccの65度V12エンジンは「599XX」をベースに、ユーロ5およびLEV2規制に適合させるなど公道走行用にセッティングを変更。それでも最高出力は670ps/8250rpm、最大トルクは620Nm(63.2kgm)/6500rpmを発生、パワーウェイトレシオは2.23kg/psとなる。
トランスミッションは6段シングルクラッチの2ペダルMT「F1ギアボックス」の最新バージョンで、変速時間はわずか60ミリセコンド(0.06秒)に短縮された。

「史上最速」をうたうパフォーマンスは、最高速度335km/h以上、0-100km加速3.35秒、0-200m加速9.8秒、そして0-1000m加速が19.9秒。フェラーリ自前のサーキット(テストコース)である「フィオラノ・サーキット」におけるラップタイムは1分24秒を記録したという。
この「599GTO」、車名のとおり599台が限定生産されるが、すでに完売とのことである。

(文と写真=田沼 哲)

「599GTO」とフェラーリ・ジャパン プレジデント&CEOのエドウィン・フェネック氏(左)、フェラーリS.p.A コマーシャル&マーケティング・ディレクターのエンリコ・ガリエラ氏(右)。
670psのフェラーリ599GTO、日本デビュー

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プレス・コンファレンスで2台を紹介するフェラーリS.p.A プロダクトマネージャーのアンドレア・バッシ氏。「日本は我々にとって、重要なマーケット。盛大なファン感謝イベントのなかでニューモデルを発表することができ、光栄に思います」。
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