第144回:俺たちに「クルマ好きか?」と聞くなかれ! トリノの古典車コンクール

2010.05.29 エッセイ

第144回:俺たちに「クルマ好きか?」と聞くなかれ!トリノの古典車コンクール

カラヤンのあとにマーチングバンド!?

毎年お誘いを受けながら、ついつい顔をだす機会を逸してきたイベントがある。そのひとつが、今回お届けする「トリノ国際コンクール・デレガンス」である。

なかなか足を向けるのがおっくうだったのには理由がある。それは毎回、泣く子も黙るヴィラ・デステのコンクール・デレガンスの直後であることだった。
それもトリノの1日めは旧市街のサンカルロ広場で開催ということで、「サントリーホールでカラヤンを堪能した翌日、地元中学の校庭でマーチングバンドを聴くようなものか」と勝手に想像していたこともあった。

しかし先日、某所でトリノコンクールのオーガナイザーであるジョルジョ・モッレ氏にばったり会ってしまった。
彼は「もちろん、ヴィラ・デステとは、レベルが違う。でも、ぜひ私たちのやり方を一度観にきてほしい」とボクに熱く語った。自らのイベントの立ち位置を謙虚に認める、その姿に感動したボクは、我が家から400km、トリノまでクルマを走らせた。

「トリノ国際コンクール・デレガンス」
2010年5月22日、トリノ・サンカルロ広場で。
「トリノ国際コンクール・デレガンス」2010年5月22日、トリノ・サンカルロ広場で。
ランチアによる特別展示。手前は1959年「フラミニア ロレイモ」。奥は1973年「ストラトスHF」。
ランチアによる特別展示。手前は1959年「フラミニア ロレイモ」。奥は1973年「ストラトスHF」。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。