【スペック】全長×全幅×全高=4705×1785×1395mm/ホイールベース=2760mm/車重=1790kg/駆動方式=FR/3.5リッターV6DOHC24バルブ(272ps/6000rpm、35.7kgm/2400-5000rpm)/価格=898.0万円(テスト車=961.0万円/ラグジュアリーパッケージ=38.0万円/Harman/kardonロジック7サラウンドサウンドシステム=10.0万円/コンフォートパッケージ=15.0万円)

メルセデス・ベンツE350カブリオレ(FR/7AT)【試乗記】

ぜいたくを知るクルマ 2010.05.28 試乗記 メルセデス・ベンツE350カブリオレ(FR/7AT)
……961.0万円

メタルトップ全盛の時代に、あえて“幌”で登場したオープン4シーター・メルセデス。走らせているうちに、ソフトトップを選んだワケが見えてきた。


何から何までメルセデス

モータージャーナリストにとって大きな落とし穴が、「なに、メルセデス? 褒めときゃいいだろ」とか思いがちなこと。乗るたびに「さすが!」とうならされるばかりだから仕方ないか。このほど日本で発売された「Eクラス」のカブリオレもそうだ。本体だけで898万円と高価ではあるが、遊びグルマでありながら、まじめなシーンに通用しなくもないから、けっこう真剣に検討する値打ちはある。

今年のデトロイトショーで発表されたこのカブリオレ、顔もテールも現行Eクラスそのものだが、2760mmのホイールベースからもわかるように、プラットフォームそのものは「Cクラス」とほとんど共通。その点では先にデビューしたお姉さん格の「Eクラスクーペ」も同じだ。だから全長も4705mmとセダンやワゴンより短いが、おかげでギュッと引き締まった印象が濃くなった。昔から4シーターのオープンカーを得意とするメルセデスだけに、全体のバランスの取り方も手慣れたものだ。狭そうに見えるリアシートも、フロントを下げすぎなければ普通に座れるし、クローズド状態でも最低限のヘッドルームは確保されている。

走らせてみると、予想通りと言うべきか、何から何までメルセデス。こんなに開口部が大きいのに、がっしり堅固な感触が全身に漂うし、運転操作に対する反応も、例によって余裕たっぷりだ。試しに舗装の荒れたところをオープン状態のまま強行突破しても、どこからもミシリという感触がない。クーペより少し乗り心地が硬く、ワシワシ上下に揺すられることもあるのは、見えない床下などを厳重に補強した副産物かもしれない。とことん剛性を上げれば良いというものではない、ひとつの見本だろう。

セダンやワゴンの「Eクラス」と同じ顔つきだが、ボディサイズはひとまわり小さい。
セダンやワゴンの「Eクラス」と同じ顔つきだが、ボディサイズはひとまわり小さい。
日本導入モデルは、左ハンドルのみ。
日本導入モデルは、左ハンドルのみ。
オープンカーの弱点とされる、ボディの緩さを感じさせないところは、メルセデスの面目躍如。
オープンカーの弱点とされる、ボディの緩さを感じさせないところは、メルセデスの面目躍如。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

Eクラス カブリオレの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • メルセデス・ベンツSL400(FR/9AT)【試乗記】 2016.8.31 試乗記 メルセデス・ベンツのフラッグシップロードスター「SL」に試乗。マイナーチェンジを受けて数々の新技術が投入された最新型の走りやいかに? 従来の「SL350」に代わる新しいエントリーグレード「SL400」のステアリングを握った。
  • キャデラックATS/CTS/CT6【試乗記】 2017.4.17 試乗記 キャデラックのセダンを乗り継いで、都内と群馬県を往復するツアーに参加。オールラインナップに一気乗りしたことでわかった、今のキャデラックセダンの実力とは? そしていまだ三分咲きの桜を眺め、リポーターは何を思う?
  • アウディTT RSクーペ(4WD/7AT)【海外試乗記】 2017.4.10 試乗記 400psの2.5リッター直5ターボユニットを搭載する新型「アウディTT RS」。0-100km/h加速をわずか3.7秒で駆け抜ける“等身大のスーパースポーツ”の実力をドイツで試した。
  • アウディRS 3セダン(4WD/7AT)/RS 3スポーツバック(4WD/7AT)【海外試乗記】 2017.4.3 試乗記 アウディの高性能ハッチバック「RS 3スポーツバック」がマイナーチェンジ。さらなるパワーアップを果たした最新型の走りを、新たに追加された4ドアモデル「RS 3セダン」と併せて、中東・オマーンでテストした。
  • メルセデス・ベンツGLC220d 4MATICクーペ スポーツ(本革仕様)(4WD/9AT)【試乗記】 2017.4.5 試乗記 「メルセデス・ベンツGLC」に優雅なルーフラインが印象的な「GLCクーペ」が登場。2.2リッターの直4ディーゼルターボエンジンを搭載した新型クロスオーバーで、春の淡雪が木々を白く染める富士の裾野を走った。
ホームへ戻る