ルノー・カングー・ジャンボリー2010 開催

2010.05.25 自動車ニュース
芝生広場を埋め尽くした新旧カングーの群れ。こうして見ると黄色が多い。手前に横向きに並んでいるのが「カングーBE BOP」と「カングー・クルール」だが、「BE BOP」の短さがおわかりいただけるだろう。
「ルノー・カングー・ジャンボリー2010」開催

カングーだらけの日曜日 〜「ルノー・カングー・ジャンボリー2010」開催

2010年5月23日、静岡県裾野市の富士教育研修所で「ルノー・カングー・ジャンボリー2010」が開かれた。

約200台のカングーのなかで、リポーターの目を引いた1台。顔つきを往年のラリー仕様のルノー・アルピーヌ風にアレンジしたもので、シャレが効いている。ボンネットに貼られたステッカーもモンテカルロラリーのレプリカかと思ったら、ちゃんと「RENAULT KANGOO-JAMBOREE」となっているなど、なかなか芸が細かい。
「ルノー・カングー・ジャンボリー2010」開催

■カングーの群れあらわる

「ルノー・カングー・ジャンボリー」は、その名のとおり「カングー」を中心とするルノー・ジャポン主催のワンメイクイベントである。今回が昨年に続き2回目となるが、会場は前回の東京ビッグサイト駐車場から静岡県裾野市の富士教育研修所の芝生広場に移された。

同会場は樹齢40年というメタセコイアの並木道に連なる森に囲まれた美しいスペースで、ミーティング会場としては申し分のないロケーションにある。クラシックカーをはじめとするクルマ関連イベントも時折開催されており、リポーターも何度か取材で訪れている。だがどうも相性が悪いのか、好天に恵まれた記憶がない。
はたして今回も、残念ながらそのジンクス(?)は破れなかった。ご存じのように当日は全国的に雨模様だったが、この会場も一日中雨足が弱まることはなかった。

とはいうものの、今日の主役であるカングーは、雨が苦手なクラシックカーやスーパーカーとは違って、言うなれば実用車の中の実用車。オープニングセレモニーが始まった午前10時には、他モデルを含めすでに192台が来場していた。

オープニングセレモニーで、「BE BOP」と「クルール」が姿を現した瞬間。小動物あるいは昆虫の行列のようである。
オープニングセレモニーで、「BE BOP」と「クルール」が姿を現した瞬間。小動物あるいは昆虫の行列のようである。
「エッフェル塔は東京タワーより高い。ウィかノンか?」という問題から始まった「ルノージャポン・ウルトラクイズ」の優勝者に、ゲストの青木琢磨氏から賞品のルノー・ブランドの折り畳み自転車が渡された。後ろのパネルに貼られた写真は、「カングー日本の道を行く」と題された来場者によるフォトコンテストの応募作品。
「エッフェル塔は東京タワーより高い。ウィかノンか?」という問題から始まった「ルノージャポン・ウルトラクイズ」の優勝者に、ゲストの青木琢磨氏から賞品のルノー・ブランドの折り畳み自転車が渡された。後ろのパネルに貼られた写真は、「カングー日本の道を行く」と題された来場者によるフォトコンテストの応募作品。

■のっけからサプライズ

このセレモニーで、いきなり来場者にプレゼント。今夏発売予定の「カングーBE BOP」と「カングー・クルール」がお披露目されたのだ。
昨年にフランス本国でデビューした「BE BOP」は、ノーマルのカングーより30cm以上短いボディに、リアのスライディングルーフをはじめユニークな装備を持つポップなモデルである。ギアボックスは5MTのみだが、これが正規販売されるのは本国を除いては日本だけとのことだ。

すでに並行輸入されている「BE BOP」の登場は、来場者にとって予想されていたことだったが、それに対して純粋にサプライズだったのが「クルール」。これは本来商用車であるカングーを「より働くクルマっぽい雰囲気」で乗りたいという声に応えたモデルだそうだ。ボディを「ベール・パリ」(緑)、「オランジュ・プロヴァンス」(オレンジ)、「ブルー・フランス」(青)という3色のソリッドカラーに塗り、黒い成形色のままの樹脂バンパーと同じく黒塗りのサイドミラーを与えた、いわばダウングレード仕様である。エクステリアを除いてはノーマルと変わらず、各色30台(5MTと4ATが15台ずつ)が6月に限定販売される予定とのことだ。

続いて行われたのは、優勝賞品はルノーのフォールディングバイクという「ルノージャポン・ウルトラクイズ」。その後も元二輪の世界GPライダーで、現在は四輪のレーシングドライバーやレース解説者として活躍する青木琢磨氏(「ルノー・コレオス」のオーナーだそうだ)の「トークショー」や「ジャンケン大会」など、芝生広場では雨にも負けず盛り上がっていた。

雨降りだったこともあって、屋内で行われた「ペーパークラフト工作室」は大人気。一時は順番待ちする状況だった。
雨降りだったこともあって、屋内で行われた「ペーパークラフト工作室」は大人気。一時は順番待ちする状況だった。
日本未導入のフラッグシップサルーンである「ヴェルサティス」。「メガーヌ」をデカくしたようなボディは、1970年代に登場した「20」「30」以来の伝統で、最上級モデルといえどもテールゲートを持つ。
日本未導入のフラッグシップサルーンである「ヴェルサティス」。「メガーヌ」をデカくしたようなボディは、1970年代に登場した「20」「30」以来の伝統で、最上級モデルといえどもテールゲートを持つ。
これも日本未導入の現行「ラグナ・クーペ」。なんとなくかつての「クーペ・フィアット」のようであり、「アウディTT」のようでもあり、顔つきは「アストン・マーティン」風でもあり……でもなかなかカッコイイ。
これも日本未導入の現行「ラグナ・クーペ」。なんとなくかつての「クーペ・フィアット」のようであり、「アウディTT」のようでもあり、顔つきは「アストン・マーティン」風でもあり……でもなかなかカッコイイ。

■レアなルノーの姿も

リポーターの独断で言わせてもらえば、カングーはかつての「ルノー4」や「シトロエン2CV」のポジションを受け継いだ、「ちょっとオシャレでエンスーな草食系癒やしグルマ」の代表格である。加えてユーティリティは抜群だから、ファミリーカーとして愛用しているオーナーが少なくないようで、このイベントにも家族連れでの参加が目立った。

主催者もそうした事情は十二分に把握しており、カングー車内に隠されたお菓子を探す「カングー宝探しゲーム」や、溝呂木 陽氏の「紙のクルマ」を組み立てる「ペーパークラフト工作室」、そして「ネイルアート」といった子供向けや女性向けのプログラムも用意。家族揃ってイベントを楽しめるようになっていた。
いっぽうエンスー的な見地からは、カングーの大群に混じって、ちょっと古いルノーや正規輸入されていない現行モデルが見られたことを報告しておこう。

カングー以外のルノー車も含めた参加車両はイベント開始後も増え続け、最終的に約240台を数えた。昨年の250台には及ばなかったものの、天候を考えたら大盛況と言っていいだろう。
参加者はもちろん、関係者そして取材する我々としても、雨は降らないに越したことはない。しかし、雨に濡れていっそう鮮やかさを増した新緑のなかに並んだ色とりどりのカングーは、まるで子供の長靴のようで愛らしかった。

(文と写真=田沼 哲)

ソリッドのブルーに白いストライプという「ルノー8ゴルディーニ」風のカラーリングでキメた先代「ルーテシア・ルノースポール」と思いきや、本国仕様の「クリオ」のホットモデル(詳細不明)だった。
「ルノー・カングー・ジャンボリー2010」開催
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