【スペック】全長×全幅×全高=4815×1945×1390mm/ホイールベース=2745mm/車重=2240kg/駆動方式=4WD/6リッター W12DOHC48バルブターボ(630ps/6000rpm、81.6kgm/1700-5600rpm)/価格=3150.0万円(テスト車=同じ ※一部日本仕様と異なる装備あり)

ベントレー・コンチネンタル スーパースポーツ(4WD/6AT)【試乗記】

日本に一番合っている 2010.05.24 試乗記 ベントレー・コンチネンタル スーパースポーツ(4WD/6AT)
……3150.0万円

630psの強心臓をもつ新型ベントレー、「スーパースポーツ」が日本上陸! その走りと乗り心地をリポートする。

胸騒ぎの新人

ホームで電車を待っている時なんかにボーッとしていると、「週末のBIGで1等6億円が当たったらどのクルマを買おうか」てな妄想が始まっていることがある。ハッと気付いて、われながらアホかと思う。「程度のいい『ランチア・ストラトス』を探して……」とか、「普段のアシは『シトロエンC6』にしようか、『ジャガーXJ』にしようか」などなど、かなり真剣に考えているからタチが悪い。

“妄想艦隊”の組み合わせは無限にあって、ゴージャスなのも1台いったれ、と思う日もある。けれど、この“グループG”は超激戦区。今ならそうだなぁ、「アストンのV12ヴァンテージ」と「フェラーリ・カリフォルニア」の2台が予選リーグを勝ち抜いて決勝トーナメント進出というところか。なんのヒネリもないチョイスですが。そしてこの“グループG”で、「ベントレー・コンチネンタルGT」が勝ち点をあげることはなかった。いつも3連敗で予選リーグ敗退。

ところがどっこい、「ベントレー・コンチネンタル スーパースポーツ」の登場で“グループG”が盛り上がりそうだ。駅のホームで、“妄想艦隊”の編成に頭を悩ませなきゃならない。「コンチネンタル スーパースポーツ」は、見かけこそ「コンチネンタルGT」やそのパワーアップ版たる「コンチネンタルGTスピード」と大差ないけれど、中身はまったくの別モノという印象を受けたのだ。

「コンチネンタル スーパースポーツ」は、いままで「コンチネンタルGT」シリーズの最高性能版だった「コンチネンタルGTスピード」と何が違うのか? 簡単に説明すれば、「エンジン出力アップ」「軽量化」「シャシーセッティングの変更」という、ハイパフォーマンス化の三種の神器が与えられている。エンジン出力は「コンチネンタルGTスピード」の610psから630psへ。後席シートを外して2人乗りにすることなどにより、車重は110kg軽くなって2240kgになっている。そして、足まわりを強化するにとどまらず、フルタイム四駆システムの前後トルク配分も50:50から40:60へと変更されている。で、「630」というナンバープレートの数字がほほ笑ましいスーパースポーツに乗り込んだ瞬間、オオッと思う。

インテリアの様子。革とカーボンが組み合わされ、ゴージャスでレーシーという独特の雰囲気に仕上がっている。
インテリアの様子。革とカーボンが組み合わされ、ゴージャスでレーシーという独特の雰囲気に仕上がっている。
センターコンソールには、機械式腕時計で名高い、ブライトリング社の時計が鎮座する。
センターコンソールには、機械式腕時計で名高い、ブライトリング社の時計が鎮座する。
後席シートは取り外されているが、69万1500円のオプションとして“復活”させることもできる。
後席シートは取り外されているが、69万1500円のオプションとして“復活”させることもできる。
カーボンセラミックブレーキは抜群。よく止まるだけでなくカッチリとしたペダルのタッチも良好だ。なお、タイヤサイズは275/35ZR20で、銘柄はピレリPゼロだった。
カーボンセラミックブレーキは抜群。よく止まるだけでなくカッチリとしたペダルのタッチも良好だ。なお、タイヤサイズは275/35ZR20で、銘柄はピレリPゼロだった。
関連記事
  • ベントレー・コンチネンタルGTスピード(4WD/8AT)【試乗記】 2016.7.1 試乗記 ラグジュアリークーペ「ベントレー・コンチネンタルGT」シリーズの高性能バージョンにあたる「GTスピード」に試乗。最高速331km/h、0-100km/h加速4.1秒という、ベントレーのなかでも随一の動力性能を誇るハイパフォーマンスモデルの魅力に触れた。
  • ポルシェ911 GT3(RR/7AT)/911 GT3(RR/6MT)【海外試乗記】 2017.5.22 試乗記 ピュアなレーシングカーである「ポルシェ911 GT3カップ」譲りの4リッター水平対向6気筒エンジンを得て、一段とサーキットに近い成り立ちとなった新型「911 GT3」。その実力を南スペインで試した。
  • ベントレー・フライングスパーW12 S(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.23 試乗記 「ベントレー・フライングスパー」に、最高速度325km/hの「W12 S」が登場! ベースモデルに上乗せされた10psと20Nmに、230万円のエクストラに見合う価値はある? ややコワモテの試乗車と対した筆者は、見て驚き、乗って驚き、走らせてまた驚いた。
  • ポルシェ・カイエンGTS(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.16 試乗記 発表から7年、その後のマイナーチェンジからもはや2年半が経過した2代目「ポルシェ・カイエン」。もはや円熟の域に達した感のある同車は今、われわれにどんな走りを見せてくれるのだろうか。スポーティーな「GTS」グレードのステアリングを握った。
  • レクサスLC500“Lパッケージ”/LC500h“Lパッケージ”【試乗記】 2017.5.4 試乗記 “製品化を前提としない”はずだったコンセプトカーの発表から5年。ほとんどそのままの姿で登場し、世間を驚かせた「レクサスLC」がいよいよ日本の公道を走る。新開発のFRプラットフォームや10段AT、マルチステージハイブリッドなどの技術を満載した、新世代のラグジュアリークーペの出来栄えは?
  • 第18回:「ベンテイガ」の販売が絶好調!
    インポーターに聞きました~ベントレー編~
    2017.5.9 JAIA輸入車試乗会2017 2016年に発売したブランド初のSUV「ベンテイガ」の販売状況が絶好調なベントレー。2017年も大きな動きはあるのか!? 取材当日はJAIA試乗会会場に不在とのことで、後日、都内で行われた別のイベントに押しかけてお話を伺いました。
  • マセラティ・レヴァンテ ディーゼル(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.15 試乗記 いよいよデリバリーが始まった「マセラティ・レヴァンテ」のディーゼルモデルに試乗。いたるところにちりばめられたブランドシグネチャーとは裏腹に、巨大なボディーやエンジンのフィーリングなど、筆者の知る“マセラティ”とはまるで別物……。お前は一体何者だ? その正体がはっきりと見えたのは、伊豆のワインディングロードだった。 
  • ケータハム・セブン スプリント(FR/5MT)【試乗記】 2017.5.1 試乗記 「ロータス・セブン」の魅力を今日に伝える「ケータハム・セブン」に、“オリジナル・セブン”の誕生60周年を祝う限定モデル「セブン スプリント」が登場。クラシカルなデザインとプリミティブな走りがかなえる唯一無二の魅力に触れた。
  • フェラーリGTC4ルッソ(4WD/7AT)【試乗記】 2017.5.8 試乗記 ユニークなシューティングブレークボディーをまとう「フェラーリGTC4ルッソ」に試乗。6.3リッターV12エンジンが発する咆哮(ほうこう)に浴すれば、この異形のフェラーリが、正統派の系譜にあることがすぐに理解できるだろう。
  • ホンダ・シビックハッチバック プロトタイプ/シビックセダン プロトタイプ【試乗記】 2017.5.29 試乗記 6年ぶりに日本に帰ってきた「ホンダ・シビック」。シャシーを全面刷新し、“操る喜び”を追求したという新型の走りとは? 袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われたプロトタイプ試乗会で、その出来栄えをチェックした。
ホームへ戻る