人とクルマのテクノロジー展2010、開幕

2010.05.19 自動車ニュース
ベアリングや等速ジョイントなどの専門メーカー「NTN」が開発した軽自動車用の「超軽量ハブベアリング」。従来品の1542gに対して990gと36%もの軽量化に成功した。同社はこのほか世界最軽量のFR車用ドライブシャフトなども出展していた。
「人とクルマのテクノロジー展2010」開幕

最新技術を見て、触れて 〜「人とクルマのテクノロジー展2010」開幕〜

2010年5月19日、神奈川県のパシフィコ横浜で恒例の日本最大の自動車技術展「人とクルマのテクノロジー展2010」が幕を開けた。

平面スピーカーの専門メーカー「FPS」の「スリムステレオスピーカー」。ステアリングホイールの前方のダッシュ上に装着されたもので、重さはわずか63g。これを各席に与えるというシステムで、4つ合わせても252g。ノーマルのエスティマ用スピーカーシステムに比べ約1kgの軽量化という。
平面スピーカーの専門メーカー「FPS」の「スリムステレオスピーカー」。ステアリングホイールの前方のダッシュ上に装着されたもので、重さはわずか63g。これを各席に与えるというシステムで、4つ合わせても252g。ノーマルのエスティマ用スピーカーシステムに比べ約1kgの軽量化という。
英国の「ロータス・エンジニアリング」が出展していたハイブリッド車などの発電用を主目的とした「次世代エンジン」。直3SOHC1.2リッターで、シリンダーヘッドとブロックが一体化したモノブロック構造。「安く、軽く、丈夫」がコンセプトという。
英国の「ロータス・エンジニアリング」が出展していたハイブリッド車などの発電用を主目的とした「次世代エンジン」。直3SOHC1.2リッターで、シリンダーヘッドとブロックが一体化したモノブロック構造。「安く、軽く、丈夫」がコンセプトという。
英国「CPT」社の「電動スーパーチャージャー」。昨今ではパワステやウォーターポンプなど補機類の電動化が進められているが、これはタービンの駆動を電動化した過給器。コンパクトかつ高効率を実現したとして、近い将来製品化される見込みという。
英国「CPT」社の「電動スーパーチャージャー」。昨今ではパワステやウォーターポンプなど補機類の電動化が進められているが、これはタービンの駆動を電動化した過給器。コンパクトかつ高効率を実現したとして、近い将来製品化される見込みという。

■出展社数は上向きに

自動車メーカーをはじめ、部品メーカー、材料メーカー、計測・解析機器メーカーなどが最新の自動車技術を展示する「人とクルマのテクノロジー展」。昨年は自動車不況のあおりを受けてそれまで続いていた拡大傾向に歯止めがかかり、出展社数は過去最大だった一昨年の392社から320社に減少していた。もっとも、元来ショーではなくまじめな技術展であるため、それでも会場内が寂しくなったという印象は受けなかった。

今回は出展社数は365社に再び増大し、展示面積も増えて見事に復活を果たしていた。展示の傾向としては、ここ数年来と同じく、そしてこれから先もおそらくずっと変わらないだろうが、環境関連技術が中心である。
主催する自動車技術会による特別展示企画のテーマは「低炭素社会の実現に向けて 〜街に走り出すエコカー〜」で、ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車、水素自動車の試乗体験プログラムも用意されている。

今回、とくに記者の目に付いたのは、軽量化の技術。省資源に確実に効果のある「軽量化」は、現代の自動車開発における重要なテーマだが、この会場ではその現状を目の当たりに、さらに一部の展示では実際に部品を手に持って重さの違いを体感することができるのだ。自動車メディアに携わる身であっても、こういう機会はなかなかあるものではない。

この「人とクルマのテクノロジー展2010」は、5月21日まで開催されている。開場時間は10時から17時まで、会場で参加登録をすれば、入場は無料。詳しくは公式サイト(http://expo.jsae.or.jp/)を参照のこと。

(文と写真=田沼 哲)

「いすゞ」が出展していた「エルフ・プラグインハイブリッド」の充電システム。右側は充電スタンド用のソケットだが、注目していただきたいのが左側のコードリール。日本の車両保管事情を考えると、プラグインハイブリッドの乗用車にも搭載してほしい機構である。
「いすゞ」が出展していた「エルフ・プラグインハイブリッド」の充電システム。右側は充電スタンド用のソケットだが、注目していただきたいのが左側のコードリール。日本の車両保管事情を考えると、プラグインハイブリッドの乗用車にも搭載してほしい機構である。
今春のジュネーブショーでデビューした新型「マツダ5」(日本名プレマシー)が、マツダのブースにさりげなく展示されていた。
今春のジュネーブショーでデビューした新型「マツダ5」(日本名プレマシー)が、マツダのブースにさりげなく展示されていた。

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