トヨタ決算発表、2期ぶりに黒字転換

2010.05.11 自動車ニュース

トヨタ決算発表、2期ぶりに黒字転換

2010年5月11日、トヨタ自動車は2010年3月期(2009年4月〜2010年3月)の業績を発表した。

■連結では減収増益

トヨタ自動車の2010年3月期連結決算は、売上が18兆9509億円と前期比7.7%の減少となったが、営業利益では1475億円のプラスと、前期計上した4610億円の赤字から黒字転換をみせた。赤字決算を予想していたにも関わらず、GMとの合弁工場NUMMIの閉鎖やF1からの撤退など苦渋の決断に加え、原価改善や固定費削減などで利益を生み出した。

なお、来期の見通しに関しては、日本市場での販売台数減少を考える一方で、中国、インドをはじめとする新興国での販売台数像に期待をし、全世界での販売台数は5万3000台増の729万台を計画し、売上を19兆2000億円と見込んでいる。

■“トヨタ船団”は安全な航海へ

会見で豊田章男社長は、「今年度が新しいトヨタの再出発の年」とコメントし、今後の成長戦略として「攻める分野の明確化」を掲げた。対新興国戦略とあわせて提示された、攻める分野の一つは次世代環境車である。2011年初頭に発売予定の「レクサスCT200h」に代表されるニューモデル投入だけでなく、ハイブリッド技術の向上も図るという。

豊田社長は、2009年6月の社長就任時、状況を「嵐の中の船出」と例えたが、現在も「まだ嵐の中にいる」という認識を強調した。しかしながら、「遠くに晴れ間も見え、船の大きさもわかり、乗組員の性格もわかった。そして乗組員の心が一つになった。」と、現状のトヨタについて言及。それをふまえて「同じ嵐の中でも、安心で安全な航海に近づいている」といい、この“トヨタ船団”を新たな成長戦略へ向かって舵取りをする考えを示した。

(webCG 本諏訪)

2010年3月期決算説明会に出席した、トヨタ自動車の豊田章男社長(中央)と、新美篤志副社長(右)、伊地知隆彦専務。
トヨタ決算発表、苦渋の決断により黒字転換へ
2010年のジュネーブショーでお披露目された「レクサスCT200h」。
トヨタ決算発表、苦渋の決断により黒字転換へ
低酸素社会の実現を目指す取り組みを示す一方、「走りの味」や「クルマの楽しさ」にこだわったクルマの提供も忘れないと語る豊田社長。
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