レクサス、富士で今季初勝利!【SUPER GT 2010】

2010.05.03 自動車ニュース
表彰台を独占したレクサスのドライバーたちからシャンパンファイトで祝福される、No.35 MJ KRAFT SC430の石浦宏明(写真左)と大嶋和也。
SC430、ホームコースの富士で今季初勝利!【SUPER GT 2010】

【SUPER GT 2010】レクサスSC430、ホームコースの富士で今季初勝利!

2010年5月2日、静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT第3戦の決勝レースが行われた。快晴に恵まれた大型連休中のレースは、ダントツの速さを見せたNo.35 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が力強い走りで勝利した。

また2位には、No.1 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/A・ロッテラー組)、3位にNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/B・ビルドハイム組)が続き、1位から4位までをレクサス勢が独占。5万3千人を超える観客が見守るなか、ホームコースで好成績を残した。

一方、GT300クラスではNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)が待望の初勝利を手にしている。

石浦宏明と大嶋和也の駆る、No.35 MJ KRAFT SC430。予選から圧倒的な速さを見せつけた。
SC430、ホームコースの富士で今季初勝利!【SUPER GT 2010】

■MJ KRAFT SC430がダントツで今季初ポール

予選は、今季3戦目にして「スーパーラップ方式」が採用された。まず1回目にGT300、GT500それぞれの上位8台を選抜、さらに各1台ずつのアタック(スーパーラップ)が行われ、最終的な決勝グリッドが決定された。

予選1回目からトップの座についたのは、No.35 SC430。なかでも大嶋が担当したスーパーラップの走りは圧巻で、2位につけたNo.1 SC430のロッテラーを0.772秒もの大差で引き離したほど。結局、レクサス勢は予選でトップ3を占拠。開幕戦で逆転勝利に成功した日産GT-R、第2戦で完全勝利を見せたホンダHSV-010 GTへの宣戦布告を行ったのだった。

GT500クラスのスタートシーン。長丁場の富士のレースは、比較的淡々とした展開で消化された。
SC430、ホームコースの富士で今季初勝利!【SUPER GT 2010】

■快調のSC430 苦戦のライバル

決勝でも、ポールポジションからNo.35 SC430の大嶋がスタートダッシュに成功。これに食らいついたのが予選で悔しい思いをしたNo.1 SC430のロッテラーだった。射程圏内につけ、「すきあらば……」の位置からプレッシャーをかけ続ける。が、大嶋は動じない。結局決定打のないままピットワークが始まり、トップは大嶋から石浦へ、そしてNo.1 SC430はロッテラーから脇阪へとドライバー交代。No.1 SC430のピットインタイムがやや長かったこともあり、その後も流れは変わることなく残り周回数だけが減っていった。

その一方で、ライバルには失速が目立った。GT-Rは3台のうち2台が駆動系トラブルでペースダウン。うち1台はリタイヤに追い込まれた。ホンダ勢は予選の時点で後方に追いやられており、そのなかで最上位にいたNo.8 ARTA HSV-010 GTはGT300の車両と接触し、ピットでの修復作業を強いられるほどのダメージを受け、戦線離脱となった。

GT300クラスで優勝したNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)
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■チーム力が問われた長丁場

レース中、2度のピットワークとドライバー交代が義務付けられた今回、いわゆる「イチかバチか」的な奇襲作戦はほとんど見ることはなかった。ラップタイムの短縮に加え、ピットでのドライバー交代、給油、そして4本のタイヤ交換という基本に忠実な作業をいかにスピーディに済ませるか。オーソドックスなレース展開ではあったが、総合的なチーム力が問われたことに間違いはない。給油量による時間の長短、そしてタイヤ交換作業の出来栄えによって生まれたタイム差が、結果として各車の順位に反映されることとなった。

一方、GT300クラスでは状況が違った。上位3台はいずれも2回目のスティントでタイヤ無交換を敢行。終盤になってなお激しくせめぎ合う様子は最後の最後まで続き、ひとり旅の様相となったGT500とは対照的にレースを大いに盛り上げた。結果、初勝利を引き寄せたNo.74 COROLLA Axio apr GTに、No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)、そして今季新たに参戦を始めたNo.66 triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹組)が続き、それぞれ今季初表彰台を獲得した。


SC430、ホームコースの富士で今季初勝利!【SUPER GT 2010】

■第4戦は灼熱のマレーシア

3月の開幕戦以降、ハイペースでレースが開催されてきたSUPER GTだが、これから約1カ月半のインターバルを経て、シリーズ唯一の海外ラウンドを迎える。舞台は、マレーシアのセパンサーキット。赤道直下での戦いでは、灼熱の太陽が待ちうけ、ドライバーの体力と集中力をむしばむ。例年予想外の結果になることが多いセパン戦だが、今シーズンはどのようなレース展開になるのか? 要注目である。

(文=島村元子/写真=オフィスワキタ KLM Photographics J)

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