ドイツメーカーのブース紹介【北京モーターショー2010】

2010.04.27 自動車ニュース
フォルクスワーゲンの広大な展示ブース。
ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】

【北京モーターショー2010】ドイツメーカーのブース紹介

今回の北京ショーでは、ドイツメーカーの積極姿勢が目立った。フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、メルセデス・ベンツ、BMWのメジャー4ブランドがそろってワールドプレミアの新型車を披露、中国重視を強くアピールした。

中国専用車「VWラヴィーダ」のブルーモーション仕様。
ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】
「アウディ A8L」。
ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】

■VWグループ、7大ブランドが結集

ドイツ勢のなかでも気合いが入っていたのがVWだ。会場の敷地内に9つある展示館の1つを丸ごと借り切り、VW、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ、シュコダの7ブランドが結集。総面積は9300平方メートル超と、今回のショーで展示規模が最大の企業グループとなった。

VWブランドのブースは、正面中央の「トゥアレグ・ハイブリッド」を取り囲むように、後方に「ゴルフ6」と中国専用モデル「ラヴィーダ」のブルーモーション仕様を、左右には「TSIエンジン」「TDIエンジン」「DSG」を展示。高い環境性能と低燃費が自慢の最新技術を、中国に惜しみなく投入する姿勢を示した。

ワールドプレミアは、大型サルーンの「VW フェートン」と「アウディ A8L」の2台。政府高官の公用車や大企業トップの社用車をターゲットに売り込む。

「メルセデス・ベンツF800スタイル」
ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】
「アウディA6L」に戦いを挑む、中国専用車の「メルセデス・ベンツE300L」。
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■メルセデスは中国専用モデルを初投入

メルセデス・ベンツのワールドプレミアは、「Eクラス」のロングホイールベース版。これは中国市場向けの専用モデルで、北京汽車との合弁会社である北京ベンツで現地生産する。メルセデスが中国専用モデルを投入するのは、これが初めて。

仮想敵は、ずばりアウディの「A6L」だ。1990年代から現地生産されている「A6」の中国仕様は、実は最初からロングホイールベース版しかなく、このクラスの高級車のデファクトスタンダードになっている。メルセデスも「Sクラス」にはロングホイールベース版があるが、A6とは車格が異なる。このため、中国の顧客から「Eクラスのロングホイールベース版が欲しい」という要望が強く、それに応えたのだという。

このほかには、3月のジュネーブショーで初公開した4ドアクーペのコンセプトモデル「F800スタイル」が注目を集めていた。

「BMW 535Li」
ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】

ドイツメーカーのブース紹介【北京ショー2010】

■BMWもロングホイールベース版

BMWは、新型「5シリーズ」のやはりロングホイールベース版を世界初公開した。遼寧省の華晨汽車との合弁会社、華晨BMWで現地生産する。これにより、中国市場にはA6、Eクラス、5シリーズというドイツの高級ミドルクラスサルーンのロングホイールベース版(いずれも現地生産)が、そろい踏みすることになる。レクサスの「GS」あたりも、中国向けにロングホイールベース版が必要かもしれない。

ちなみに、今回の北京ショーの全体テーマは「暢想緑色未来(エコな未来を思い描く)」である。しかし、すでにお気づきのとおり、ドイツメーカーのワールドプレミアはあまりエコとは言い難い高級車ばかりだった。ギリシャ危機などで欧州景気の回復が遅れる中、バブル気味の中国で利幅の厚いクルマを1台でも多く売りたい……。そんな本音が垣間見えた。

(文と写真=岩村宏水)

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