アバルトファンの集い「アバルト デイズ」開催

2010.04.26 自動車ニュース
会場風景。車列のところどころに空きがあるのは、すでに数台のクラシック・アバルトが会場を後にしてしまったため。手前のシルバーのクルマは、この日もっとも古いモデルだった1955年「207A」。フィアット1100用のメカニカルコンポーネンツを流用、カロッツェリア・ボアーノが手がけたバルケッタ・ボディを持つ。
アバルトファンの集い「アバルト デイズ」開催

小粋なベビーギャングが集合! 〜「第1回アバルト デイズ」開催

2010年4月24日、25日、静岡県沼津市の「ニューウェルサンピア沼津」とその周辺で「第1回アバルト デイズ」が開かれた。

1967年「1300SP」。ミドシップの純レーシングスポーツである1000SPは有名だが、この1300SPは初めて存在を知った。1000SPとはボンネットの形状などが異なる。それはともかく、今はこんなレーシングカーでもナンバーを取得できるんだな。
1967年「1300SP」。ミドシップの純レーシングスポーツである1000SPは有名だが、この1300SPは初めて存在を知った。1000SPとはボンネットの形状などが異なる。それはともかく、今はこんなレーシングカーでもナンバーを取得できるんだな。
これも初めて見た1960年「750スパイダー・ザガート」。ロードカーのオープンは珍しい。手に入れて間もないというオーナーによれば、おそらく新車のときからアメリカにあったクルマだろうとのこと。
これも初めて見た1960年「750スパイダー・ザガート」。ロードカーのオープンは珍しい。手に入れて間もないというオーナーによれば、おそらく新車のときからアメリカにあったクルマだろうとのこと。
現行アバルト500をベースに、アバルトが設立された1949年にちなんで49台が限定生産された「アセットコルサ・リミテッドエディション」。往年のフィアット600ベースのアセットコルサ風のボディは標準のアバルト500より180kgも軽く、1.4リッターのターボエンジンは200psまでチューンされている。
現行アバルト500をベースに、アバルトが設立された1949年にちなんで49台が限定生産された「アセットコルサ・リミテッドエディション」。往年のフィアット600ベースのアセットコルサ風のボディは標準のアバルト500より180kgも軽く、1.4リッターのターボエンジンは200psまでチューンされている。

■30台のサソリが集結

2007年に復活して以来、熱い走りのブランドとして再び脚光を浴びているアバルト。「第1回アバルト デイズ」は、そのアバルトをこよなく愛するファンの集いである。
「新旧ABARTH s.p.aで製造もしくは販売されたアバルトで、車体/エンジンなどにアバルトの打刻がある車両に限る(認定があいまいな車両に関しては主催者が判断)」という参加規定の下に集まった車両は約30台。クラシックと現行(アバルト500、グランデプント・アバルト)の割合はおよそ2対1だった。そのほか、ギャラリー用の駐車場にも「アウトビアンキA112アバルト」や初代「フィアット・パンダ」、「X1/9」、現行「フィアット500」などフィアット系の小型車が目立っていた。

会場は静岡県沼津市のリゾート施設「ニューウェルサンピア沼津」。初日は「走ってこそアバルトの魅力を堪能できる」という主旨から、ここを基点に箱根、伊豆方面まで全行程約190kmのツーリングが実施された。
先週の後半は関東地方を中心に4月としては記録的な低温に見舞われたが、この日も伊豆箱根地方は寒く、山中では雪がチラついていたという。

打って変わって青空が広がり、絶好のイベント日和に恵まれた2日目は、施設内の芝生広場で車両展示およびコンクールデレガンスが行われた。
1950年代から60年代にかけて造られたクラシックなアバルトを、こうしてまとめて見られる機会はめったにあるものではない。なかには日本には1台、世界的に見ても限りなく少数であろうという、集まった目の肥えたファンをもうならせる超レアなモデルもあった。

そう聞くと気難しいマニアの集いを想像する向きもあるかもしれないが、そんなことはない。小粋で愛らしいイタリアのベビーギャングを愛好する参加者たちは、いたって明るくフレンドリー。会場内にはこの日の陽気のように暖かく開放的な雰囲気が漂っていた。

ちなみにイベント名の「アバルト デイズ(Abarth Days)」は、主催者が「アバルトの時代」という意味で命名したそうだが、会場で誰かがイタリア語で「Abarth di Izu」、つまり「伊豆のアバルト」という意味もあるのではないかと言い出した。
その語呂のよさも手伝ったのか(?)、1回目とはいえなかなか盛況だった「アバルト デイズ」。これに勇気づけられた主催者は早くもその場で来年の開催を決定した。2回目は2011年の4月23日(土)と24日(日)で、会場は同じく「ニューウェルサンピア沼津」という。

(文と写真=田沼 哲)

アバルトが開発を手がけたグループB時代のWRCマシンである「ランチア・ラリー037」。ホンモノのワークスマシンのスーパーチャージド・ユニットの咆哮(ほうこう)に、集まったギャラリーが耳を傾ける。
アバルトが開発を手がけたグループB時代のWRCマシンである「ランチア・ラリー037」。ホンモノのワークスマシンのスーパーチャージド・ユニットの咆哮(ほうこう)に、集まったギャラリーが耳を傾ける。
施設内の通路で行われた「アバルト・タクシー」こと同乗体験走行。フィアット600ベースのリトルモンスターである「1000TCRベルリーナ・コルサ」もタクシーキャブとして駆り出された。
施設内の通路で行われた「アバルト・タクシー」こと同乗体験走行。フィアット600ベースのリトルモンスターである「1000TCRベルリーナ・コルサ」もタクシーキャブとして駆り出された。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。