“最も安全なクルマ”は「レガシィ」!

2010.04.23 自動車ニュース

2009-2010年度「JNACAP」衝突試験結果発表

“最も安全なクルマ”は「レガシィ」! 2009-2010年度「JNCAP」衝突試験結果発表

“国家公認”ともいえる衝突安全テスト「JNCAP」の2009年(平成21年)度の結果が発表された。

(その顔からはわかりにくいが)人気モデル「トヨタ・プリウス」も会場に飾られた。
(その顔からはわかりにくいが)人気モデル「トヨタ・プリウス」も会場に飾られた。
こちらは商用車の「日産NV200バネット」。乗員を守る、みごとなつぶれっぷり。
こちらは商用車の「日産NV200バネット」。乗員を守る、みごとなつぶれっぷり。
あまり点数の芳しくなかった「MINIクーパー」……の、フロントガラス。実験の結果できたフロントウィンドウのヒビが痛々しい。
あまり点数の芳しくなかった「MINIクーパー」……の、フロントガラス。実験の結果できたフロントウィンドウのヒビが痛々しい。

■今年の「ドカン!」は17種

衝突安全の自動車アセスメント「JNCAP」を主宰している、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は2010年4月21日、2009年度に実施した衝突実験テストの結果を発表した。

JNCAPは、“消費者目線でのクルマの安全性チェック”をモットーに、自動車の衝突テストを実施し、その結果を公表している。2009年度は、委員会が独自に決めた12車種と、メーカーからの委託による5車種の計17車種がテストされた。

試験車両の選定にあたっては、販売台数の多さが大きな因子となる。今回のテストでは、2009年度販売台数1位の「トヨタ・プリウス」や、5位の「ホンダ・インサイト」といったハイブリッド勢をはじめ、輸入車で人気の「MINIクーパー」、商用車の「日産 NV200バネット」など、バラエティに富んだ顔ぶれがそろった。

そんな中、栄えある「2009/2010年度 自動車アセスメントグランプリ」に輝いたのは、「スバル・レガシィ」だ。
レガシィは、「フルラップ前面衝突試験」「オフセット前面衝突」「側面衝突試験」「後面衝突試験」の結果、運転席と助手席の安全性能総合評価がともに満点の「6+」をマーク。さらに各項目の点数が高かったことがグランプリ獲得のキメ手となった。

なお、今回のテスト車中、もっとも点数が低かったのは「MINIクーパー」。運転席と助手席の安全性能総合評価がともに「3+」という結果だった。

側突実験の結果、ゴロリ横になった「ホンダ・ステップワゴン」。
側突実験の結果、ゴロリ横になった「ホンダ・ステップワゴン」。
「2009/2010年度 自動車アセスメントグランプリ」に輝いた「スバル・レガシィ」。乗員保護については、運転席助手席ともに最高点の「6+」。歩行者の頭部保護性能も最高の「レベル5」と評価された。
「2009/2010年度 自動車アセスメントグランプリ」に輝いた「スバル・レガシィ」。乗員保護については、運転席助手席ともに最高点の「6+」。歩行者の頭部保護性能も最高の「レベル5」と評価された。
授賞式の様子。右は、富士重工業の熊谷泰典氏。
授賞式の様子。右は、富士重工業の熊谷泰典氏。

■横転はノーカウント!?

今回の「2009/2010年度アセスメント」では、先に「トヨタ・マークX」と「ホンダ・ステップワゴン」の公開衝突試験の模様を動画でお伝えしたので、その結果にも触れておこう。これら2台の評価点は、マークXが運転席、助手席とも「6+」、ステップワゴンも運転席、助手席ともに「6+」という好成績。

ステップワゴンは側面衝突試験の際に横転した。その点は結果に響かないのか? と、疑問に思うユーザーも多いだろう。それについて主催者に質問すると、横転車両は、テスト結果に「横転」を意味する印が残る。ただし、乗員保護性能の結果は、あくまでもダミー人形が“一次衝突”で受けた衝撃の強さが基準となるため、“二次衝突”の被害はテスト結果には影響しない、という回答だった。

聞けば、横転は、その受け止め方が難しいらしい。というのも、横転するのは、重心が高いなどの理由のほかに、タイヤのグリップ力も関係してくるため。たとえば今回の「ステップワゴン スパーダS」は横倒しになったが、同じく今年テストされた軽乗用車「ダイハツ・ミラココア」の場合は、横転こそしなかったものの、側面衝突を受けた際にツルーッと横滑りしていったという。

こうなると、横転と横滑りではどちらが安全か、という問題にも発展する。“乗員保護性能”の検証を主目的とするJNCAPの、現状の計測方法では、横転は事実上「ノーカウント」とみなされている。

このように、せっかく実車をつぶし安全性の数値化を図るJNCAPも、つまりは一定条件下で行われる“試験”なので、曖昧な点は残る。とはいえ、カタログではわからない有益な情報が得られることも確かだろう。

(webCG 曽宮)

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