【スペック】全長×全幅×全高=4255×1820×1420mm/ホイールベース=2575mm/車重=1410kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(256ps/6000rpm、33.7kgm/2400-5200rpm)/価格=515万円(テスト車=同じ)

フォルクスワーゲン・シロッコR(FF/6AT)【試乗記】

トガらない「R」 2010.04.21 試乗記 フォルクスワーゲン・シロッコR(FF/6AT)
……515万円

フォルクスワーゲンのクーペ「シロッコ」にもっともパワフルな“R”モデルが登場。はたして、名は体を表すか!? その実力を試した。

ドイツのランエボ

「シロッコ」の成り立ちは、簡単に言えば「ゴルフのクーペ版」であるが、このスタイリングを見ていると全く別のクルマに思えてくる。低く、幅広く、平べったいフォルムは、深海魚的な妖怪を思わせる。スリーサイズを見ると、全長×全幅×全高=4255×1820×1420mmと結構大きなクルマで、室内もまた幅広いが、高い。リアシートの空間はサイドウィンドウが細いこともあってのぞき窓的に暗く、さほど広そうにも見えないが、シートを折り畳めば広大なラゲッジスペースが出現する。だから実用性もあると言えそうだ。
対する前席は、見た目どおり広々としている。ヒップポイントを低くセットすれば、まさにスポーツカーの目線になる。そして2ドアゆえに長く大きなドアは、開口後部がシートバック近くにあるおかげで、この手の2ドア車にしては長さを感じない。その分リアシートへのアクセスはあまりよくないが、“2人のためのクーペ”である。むしろ歓迎できる。

今回試乗したシロッコは、その名に「R」の文字が付く。「レーシング」を意味するというカタログの説明どおり、ドイツのニュルブルクリンク24時間耐久レースで2年連続クラス優勝を飾った、記念碑的なモデルでもある。ノーマル「シロッコ」の1.4リッターエンジンでも十分に速いところへ、「R」は2リッターのTSI直噴ターボエンジン、すなわち256psと33.7kgmを発生する強心臓を搭載する。いわば日本の「ランエボ」や「インプレッサ WRX STI」のようなハイスペックを誇る。

そんな「シロッコR」のギアボックスは、ご存知、6段のDSG。2ペダル式だからAT免許でも乗れる。シフトレバーはDから横へ倒せば前後に+−できるお馴染みのものだが、その際レバーは左へ倒すわけで、ハンドルからは遠ざかってしまう。ステアリングホイールのスポーク部にシフトパドルもあるが、一緒に回るタイプなので、直進している時にはいいけれど、コーナーではその位置を手探りすることもある。


フォルクスワーゲン・シロッコR(FF/6AT)【試乗記】の画像
「シロッコR」の心臓は、「ゴルフ」シリーズの頂点モデル「ゴルフR」と共通のもの。2リッターの直噴ガソリンターボユニットである。
「シロッコR」の心臓は、「ゴルフ」シリーズの頂点モデル「ゴルフR」と共通のもの。2リッターの直噴ガソリンターボユニットである。

フォルクスワーゲン・シロッコR(FF/6AT)【試乗記】の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

シロッコの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • フォルクスワーゲン・ザ・ビートルRライン(FF/7AT)【試乗記】 2017.2.14 試乗記 「フォルクスワーゲン・ザ・ビートル」のラインナップに、優れた走行性能と環境性能の両立を掲げる1.4リッターモデル「ザ・ビートルRライン」が登場。その走りの印象や乗り心地、燃費の計測結果を報告する。
  • フォルクスワーゲン・ザ・ビートル R-Line (FF/7AT)【レビュー】 2016.11.9 試乗記 フォルクスワーゲンのブランドアイコンモデル「ザ・ビートル」に新グレードの「ザ・ビートル R-Line」が追加された。限定車以外では始めて、ブルーモーションテクノロジーを採用した1.4リッターTSIエンジンを搭載し、燃費も上々。では、一番“おいしい”ポイントは? 他グレードとの比較を試みた。
  • チュリニ峠を行く新型「アルピーヌA110」 2017.4.3 画像・写真 ジュネーブショー2017で世界初公開された新型「アルピーヌA110」。オリジナルのA110がRRだったのに対し、新生A110はMRのレイアウトを採る。モンテカルロラリーの名所、チュリニ峠を行く姿を写真で紹介する。
  • マツダ・ロードスターRF RS(FR/6MT)/ロードスターRF VS(FR/6AT)【試乗記】 2017.3.31 試乗記 クーペの快適性とオープンカーならではの気持ちよさを1台で味わわせてくれる「マツダ・ロードスターRF」。この欲張りなロードスターに2日間、距離にして約500km試乗し、“ちょい乗り”では決して見えてこない、その魅力の深奥に迫った。
  • フォルクスワーゲン・ゴルフTSIハイライン/ゴルフGTI【海外試乗記】 2017.3.1 試乗記 モデルライフ半ばの“テコ入れ”が実施された、最新の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に試乗。新たに開発された1.5リッターターボエンジンや先進のインフォテインメントシステムは、その走りをどう変えたのか? スペイン・マヨルカ島からの第一報。
ホームへ戻る