【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1535mm/ホイールベース=2400mm/車重=760kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブ(54ps/6500rpm、6.4kgm/3500rpm)/価格=102万9000円(テスト車=同じ)

スズキ・アルトX (FF/CVT)【ブリーフテスト】

スズキ・アルトX (FF/CVT) 2010.04.05 試乗記 ……102万9000円
総合評価……★★★★

軽乗用車界のビッグネーム、「スズキ・アルト」。7代目となる最新型の実力を、最上級グレードの「X」で試した。

スズキ・アルトX (FF/CVT)【ブリーフテスト】

安いけれど、ケチじゃない

「スズキ・アルト」は、長年にわたる改良の積み重ねで、商品として全体的にまとまっている。造りなれたメーカーとしての完成度の高さも感じる。だからといって、新型車としての新しい魅力がないわけではない。「ワゴンR」など背の高いミニバンスタイルとも違って、4ドアセダンの落ち着いたたたずまいとコンパクトハッチバックの利便性を兼ね備えた、独自の性格がちゃんと表現できている。乗り心地はまさにセダンのそれで、前席と後席の差が少なく、ゆったりした走行感覚と居住性をもつ。

動力性能も十分だし、走行安定性も高い。街角のコーナーなどでのロール感はこれまでのモデルと変わらない。いまではもっと抑える方法はあるが、しばらく接しているとやっぱりこの程度のロールも必要かな……と納得するにいたった。中国市場をことさら意識していない、丸目の穏やかな表情もいい。

「軽自動車といえば廉価なクルマ」と思われた時代もあったけれども、いまでは目立ってコストを意識して下げる風潮もなく、必要なところをケチっていない姿勢は共感がもてる。2度踏みリリース方式のサイドブレーキを採用しないなど、良心的と思える箇所を見るにつけ、そのメーカーの考え方や技術水準など、正しい常識と価値観をもった人達が造っていると信じることができる。

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