【スペック】全長×全幅×全高=4080×1740×1395mm/ホイールベース=2435mm/車重=1130kg/駆動方式=FF/1.5リッター 直4SOHC16バルブ(114ps/6000rpm、14.8kgm/4800rpm)、モーター(14ps/1500rpm、8.0kgm/1000rpm)/価格=249万8000円(テスト車=278万4000円/HDDインターナビシステム(リアワイドカメラ付き)+ETC車載器=28万6000円)

ホンダCR-Z α(FF/6MT)【試乗記】

さわやかな新風 2010.04.02 試乗記 ホンダCR-Z α(FF/6MT)
……278万4000円

発売されるや引っ張りダコの、新型車「ホンダCR-Z」。その魅力はどこにあるのか? 巨匠 徳大寺有恒が語った。

ホンダらしさとは?

松本英雄(以下「松」):試乗する前にお尋ねしますが、「CR-Z」の第一印象はいかがですか?
徳大寺有恒(以下「徳」):ホンダらしいと思ったね。久々に見る、非常にホンダらしいクルマだと。

松:それはやはり、スポーティということでしょうか?
徳:スポーティであることも含めて、僕が思うホンダらしい商品とは「それまで日本になかったコンセプトのもの」なんだよ。さかのぼれば、「スーパーカブ」しかり、日本で初めてDOHCエンジンを積んだ小型スポーツカーだった「Sシリーズ」しかり、日本にFFを普及させた「N360」しかり、FFハッチバックの元祖である初代「シビック」しかり……まだまだあるぞ。
松:日本初のミドシップスーパースポーツだった「NSX」やミニバンブームに火をつけた「オデッセイ」だって、考えてみればそうですね。
徳:だろう? それこそがホンダの得意とするところで、つまりは存在意義だったわけだ。ところがそのホンダが、ここしばらくはミニバン専業メーカーのような感じになってしまっていた。
松:「ASIMO」がありますって言われても、我々のようなクルマ好きにはピンときませんものねえ。(笑)

徳:迷走したあげくに突然の幕切れとなった第3期F1活動も、ファンを落胆させてしまったしな。
松:ここ数年のうちに、ブランドイメージはかなり低下してしまったんじゃないかと思います。
徳:もっとも、当のホンダ自身が誰よりも「ホンダらしさの喪失」について危機感を抱いていたんじゃないかな。だからこそ「CR-Z」が生まれたのだろう。
松:昨2009年の東京モーターショーに掲げられていた「ないものをつくれ。」というテーマが、まさにホンダらしさへの回帰のスローガンであり、それが具体化したのがこの「CR-Z」であるというわけですね。

徳:そういうこと。スポーツ性とエコを両立したというコンセプトはもちろん日本初、いや世界初といってもいいだろう。しかもそれを庶民にも手が届きやすい価格で出してきた。これこそ21世紀における「ホンダらしい」クルマなんじゃないか?
松:おっしゃるとおりです。じゃあ、そろそろ乗ってみましょうか。

ブリリアント・オレンジメタリックの「ホンダCR-Z」を囲んで。(写真左から)『webCG』の「クルマ生活Q&A」でおなじみの松本英雄氏と、“巨匠”徳大寺有恒氏。
ブリリアント・オレンジメタリックの「ホンダCR-Z」を囲んで。(写真左から)『webCG』の「クルマ生活Q&A」でおなじみの松本英雄氏と、“巨匠”徳大寺有恒氏。
クリスタルをモチーフに先進感を高めたというヘッドランプ。下方に連なる白色LEDのポジションランプが特徴的だ。
クリスタルをモチーフに先進感を高めたというヘッドランプ。下方に連なる白色LEDのポジションランプが特徴的だ。
試乗会場にズラリ並べられた「CR-Z」。グレード体系はエントリーグレードの「β」と装備を充実させた「α」の2種類となっている。
試乗会場にズラリ並べられた「CR-Z」。グレード体系はエントリーグレードの「β」と装備を充実させた「α」の2種類となっている。

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