【スペック】全長×全幅×全高=4220×1790×1495mm/ホイールベース=2575mm/車重=1530kg/駆動方式=4WD/2リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(256ps/6000rpm、33.7kgm/2400-5200rpm)/価格=505万円(テスト車=521万8000円/前席レカロ製スポーツシート=16万8000円)

フォルクスワーゲン・ゴルフR(4WD/6AT)【試乗記】

箱形スポーツカー 2010.04.01 試乗記 フォルクスワーゲン・ゴルフR(4WD/6AT)
……521万8000円

ついに500万円オーバー!! 「フォルクスワーゲン・ゴルフ」の最高性能バージョンを試してみた。

現行「ゴルフGTI」との違いは?

「フォルクスワーゲン・ゴルフ」の最高性能版として、「ゴルフR」が登場したのでR。という書き出しに、「昭和軽薄体だ」「嵐山光三郎だ」とピンときた方は、自分も含めてアラフォー以上の世代か。で、自動車専門誌をめくり始めた1970年代、80年代から「ゴルフは実用車のかがみ」だと刷り込まれてきた自分にとって、505万円というゴルフRの価格はびっくり。この驚きは、10万円オーバーの炊飯器が売れていると聞いた時の感想に似ている。「炊飯器って、せいぜい2、3万で買えるものじゃなかったの……」と思ったものの、10万円オーバーの炊飯器を導入した知り合いは「やっぱり味が違う」と語っていた。はたして500万円オーバーのゴルフのお味はいかに。

ゴルフRに搭載されるのは直噴2リッター直列4気筒+ターボ。こう書くと現行「ゴルフGTI」と同じだけれど、少し補足説明が必要だ。
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン広報部によると、ベースとなったのは先代ゴルフVのGTI用エンジン。ブースト圧アップやタービンの大径化などによって、現行ゴルフGTIを約2割上回る最高出力と最大トルクを発生するという。また、GTIの駆動方式がFFなのに対して、Rはフルタイム4WD。GTIとの価格差139万円は、ざっくり言えばパワーアップ代とそれにともなう足腰の強化費、フルタイム四駆のお代である。

「ゴルフR」の外観の特徴は、イバリがないことだ。フロントグリルをはじめ、各部がR専用デザインとなっているけれど、威圧感や豪華さの演出が目的ではないようだ。どちらかといえば、ぜい肉を削ぎ落としたソリッドなたたずまいを狙っているようにお見受けする。インテリアもiPodのような鏡面加工(?)が施された前席シートの裏側以外、実直な印象だ。ただし、ひとたび走りだせば、「フツーのやつとは違う……」と納得させられる。

ステアリングホイールに刻まれた“R”の文字以外、あっさり風味の「ゴルフR」のインテリア。
ステアリングホイールに刻まれた“R”の文字以外、あっさり風味の「ゴルフR」のインテリア。
2リッター直噴ターボユニットは、「ゴルフGTI」用に比べて最高出力で45ps、最大トルクで5.1kgm上回る。先代「ゴルフR32」と比べても、最高出力で6ps、最大トルクで1.1kgmのアドバンテージがある。
2リッター直噴ターボユニットは、「ゴルフGTI」用に比べて最高出力で45ps、最大トルクで5.1kgm上回る。先代「ゴルフR32」と比べても、最高出力で6ps、最大トルクで1.1kgmのアドバンテージがある。
リアスポイラーやサイドスカートはR専用にデザインされたもの。クローム仕上げされた、センター2本出しのエグゾーストパイプがリアビューをビシッと引き締める。
リアスポイラーやサイドスカートはR専用にデザインされたもの。クローム仕上げされた、センター2本出しのエグゾーストパイプがリアビューをビシッと引き締める。

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