フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

2010.03.09 自動車ニュース
「ルノー・ウインド」
フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

【ジュネーブショー2010】フランス勢はコンパクトなニューモデル多数

地元に近いフランス勢。しかしながら秋にパリサロンが控えていることもあり、ニューモデルは全体に派生車種的なものが多かった。

「ルノー・メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」
フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】
「ルノー・クリオ ゴルディーニRS」
フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

■ルノー、新型オープン2種を発表

2台の新型車を発表したのはルノー。「トゥインゴ」をベースにした全長3830mmの小型2座オープンの「ウインド」は、そのルーフ開閉プロセスが面白い。トランクのカバーが開いて、ルーフが後端のヒンジを支点に反転するように収納されるさまは、方法こそ異なるが、かつての「ホンダCR-Xデルソル」を見ているようなギミック感で楽しませてくれる。
同時に「メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」の新型もデビュー。こちらは美しいスタイリング、実用的な4座などの特徴を受け継いでいる。

復活の“ゴルディーニ”の名をまとった「トゥインゴRS」や、ウェア類なども展示していたルノー。高いクルマじゃなくたってスペシャルなもの、面白いものはできる。「ルーテシアRS」や「トゥインゴRS」でも示された、そんなことをあらためて高らかにうたっているかのようだった。

「プジョーRCZ」
フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】
「プジョー 5 by PEUGEOT」
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■プジョーの華は「RCZ」

プジョーの華はいよいよ発表された「RCZ」である。「アウディTT」あたりをライバルと見据えたこのスポーツクーペは、なにより外観がスタイリッシュ。「308」の顔は、実はこのためにあったかのようだ。しかも中身も、308をベースとしながらトレッドを極限まで拡大し重心を下げることで、相当スポーティな走りを実現していると自信満々に言い立てられている。日本にも案外早く入ってきそうだから、今から楽しみだ。

また、近々「508」として姿を現すであろうモデルを示唆した「5 by PEUGEOT」も注目である。そのスタイリングはここ数年のプジョーモードとは異なり、フォルムはよりコンサバティブ。コンセプトカーの「SR1」にも通じる洗練されたディテールと相まって、往年のプジョーがもっていた端正さが、新しいかたちで甦ったようにも感じられる。

ちなみに会場には「408」も展示されていたが。こちらは「407」の後継車ではなく、中国市場向けの「307」をベースにした4ドアセダン。「607」のフェードアウトに伴って、現行の407は508へと上級移行するというわけだ。

「シトロエンDS3レーシング」
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「シトロエンC-ZERO」
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フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

■シトロエン、DS3で挑発!?

シトロエンはプレミアムコンパクトカーとして登場した「DS3」をベースとする「DS3レーシング」を発表。エアロパーツやカーボン製パーツでドレスアップした外観、最高出力200psの1.6リッター直噴ターボエンジンなどで、シトロエンとしては珍しく硬派に仕立てられた仕様である。
もっとも最近のシトロエンはWRCで大活躍中だから、スポーツイメージは違和感があるどころかキマッている。それになによりカラーリングなどセンスが頭抜けていて、やはりシトロエン、やはりフランス車だと濃厚に感じさせてくれるのだ。

「DSハイライダー」は、おそらくはDSシリーズ第2弾になるモデルを示唆しているのだろう。フォルムは2ドアクーペ風だが車高は高く、乱暴に言えば「BMW X6」の小型版的な雰囲気。DS3にしてもそうだが、日本車や韓国車の攻勢もあって、小型車も通り一遍のモデルだけでは生き残れないのである。

他にも「三菱i-MiEV」のシトロエン版である「C-ZERO」、EVスポーツクーペの「サーヴォルト」、そして市販版DS3などで賑わっていたシトロエンのブース。さらに会場の周辺には、至るところにDS3の看板やポスターが掲げられ、注目を集めていた。そこに躍るのは「NEVER LOOK BACK」や「ANTI RETRO」といったコピー。露骨なまでに「MINI」「フィアット500」にケンカを売っているわけである。

(文と写真=島下泰久)

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