英国メーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

2010.03.08 自動車ニュース
 
イギリスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2010】

【ジュネーブショー2010】コンパクトもスポーツも、イギリスブランドの魅力凝縮

2010年ジュネーブショーでのイギリスメーカー(ブランド)の出展は、エコ一辺倒ではない、趣味性、独自性の強いモデルも多かった。

「MINIカントリーマン」
「MINIカントリーマン」
「アストン・マーティン シグネット」
「アストン・マーティン シグネット」

■新しいプレミアムコンパクト2台

イギリス勢の筆頭として紹介するのはMINI。今回のスターはシリーズ第4のラインナップとして発表された「MINIカントリーマン」だ。クラシック・ミニの時代とは違って、21世紀のカントリーマンは5ドアボディの、しかもSUV的な仕立てとされる。
エンジンラインナップはガソリン3種とディーゼル2種で、なかでも「クーパーS」用には184psの新世代ハイパワーユニットが用意される。また電子制御式フルタイム4WDの「ALL4」も設定されている。

MINIが先鞭(せんべん)をつけたプレミアムコンパクトの分野には、こんなモデルも挑む。「アストン・マーティン シグネット」。そう、トヨタからのOEMによる「iQ」のアストン・マーティン版である。
もちろん、その基本骨格は共通だが、実物を見ると「よくぞ、ここまで……」と感嘆してしまうぐらいディテールがつくりこまれている。アイデンティティとなるグリルが埋め込まれたマスクは、ヘッドランプ部分の処理も含めて実に巧みな造形で、ブランド性うんぬんを抜きにしても、ハッキリ言って本家iQより断然スタイリッシュ。さらに圧巻なのがインテリアで、オールレザー張りのその空間は密度が濃いぶん、他のアストン・マーティン各モデル以上に精緻(せいち)な印象すら漂う。

販売に関する詳細は未発表だが、やはり少なくとも当面はアストン・マーティンオーナー限定の販売となりそうな様子である。そうあるべきだと思いつつも、ちょっと残念な気も。

「ベントレー・ミュルザンヌ」
「ベントレー・ミュルザンヌ」
フェイスリフトされた「ロータス・エリーゼ」。
フェイスリフトされた「ロータス・エリーゼ」。
「エヴォーラ414Eハイブリッド」に搭載されるロータス・レンジエクステンダー。
「エヴォーラ414Eハイブリッド」に搭載されるロータス・レンジエクステンダー。

■新機軸のブリティッシュスポーツも

重厚長大路線を貫くのがベントレー。一番目立つところには、せんだって発表された「コンチネンタルスーパースポーツコンバーチブル」が陣取っていた。最高出力630psを誇る6リッターW12エンジンを搭載し、最高速325km/hをマークする、超ド級のラクシャリーオープンカーである。
いよいよ登場のフラッグシップ、「ミュルザンヌ」も熱い視線を集めていた。最初はギョッとさせたフロントマスクにも、徐々になじんできたような……。

一方、同じスポーツカーでも、まるでベントレーの真逆をいくかのようなプリミティブさが魅力のロータスは、「エリーゼ」のフェイスリフトを敢行。空力特性を向上させたほか、LEDデイタイムランニングライトを埋め込んだヘッドランプの採用など、印象もアップデートされている。また、トヨタ製のエンジンが従来の1.8リッターから、ヨーロッパ向け「オーリス」などに積まれている1.6リッターバルブマチック付きに変更された。最高出力は変わらないが燃費は約2割向上したという。

また「エヴォーラ414Eハイブリッド」も注目の1台だ。ハイブリッドを名乗っているが、実際はEV。搭載されるエンジンはロータスが先に発表済みの“ロータス・レンジエクステンダー”であり、つまり発電専用である。駆動は左右後輪に装着された2基の電気モーターにて行われるのだが、なんとそのスペックは合わせて、車名のとおり414psにも達する。
ロータスは他にもボディ素材のカーボン化を図った「エヴォーラ・カーボンコンセプト」も登場。ワンメイクレース仕様の「エヴォーラ・カップ」のノウハウを注ぎ込んだ、軽量モデルのコンセプトカーである。

イギリスからは他にも「XJ」をデビューさせたばかり、今年が75周年という節目のジャガー、ランドローバー、そしてモーガンなども出展していた。いずれも趣味性の強いメーカーばかりではあるが、だからこそ、この不況下でも影響は大きくないのかもしれない。

(文と写真=島下泰久)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

MINIクロスオーバーの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • MINIクーパーS クロスオーバーALL4(4WD/8AT)【海外試乗記】 2017.2.15 試乗記 MINI一族の中で随一のボディーサイズを持つSUV「MINIクロスオーバー」が、新型にフルモデルチェンジ。大幅なサイズアップが目を引く2代目だが、乗り込んでみると、それ以上に注目すべき進化のポイントが各所に見受けられた。
  • BMW 318iスポーツ(FR/8AT)【試乗記】 2017.3.17 試乗記 BMWの「3シリーズ セダン」に、「1シリーズ」や「2シリーズ」と同じ1.5リッター直3ターボを搭載した廉価モデルが登場。そこに“駆けぬける歓び”はあるのか? 走りや乗り心地の印象に加えて、燃費のデータを報告する。
  • シボレー・コルベット グランスポーツ クーペ(FR/8AT)【試乗記】 2017.3.10 試乗記 7代目となる「シボレー・コルベット」に、シャシー性能を追求した「グランスポーツ」が登場。往年のレーシングカーの名を冠した高性能グレードは、“フロントエンジン・リアドライブをきわめた”と評すべき走りをかなえていた。
  • フォルクスワーゲン・ゴルフTSIハイライン/ゴルフGTI【海外試乗記】 2017.3.1 試乗記 モデルライフ半ばの“テコ入れ”が実施された、最新の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に試乗。新たに開発された1.5リッターターボエンジンや先進のインフォテインメントシステムは、その走りをどう変えたのか? スペイン・マヨルカ島からの第一報。
  • 話題のPHEVも設定、新型「MINIクロスオーバー」登場 2017.2.23 自動車ニュース BMWジャパンが新型「MINIクロスオーバー」を発売。初代より一回り大きくなったボディーが特徴で、パワープラントにはMINI最新のディーゼルエンジンと8ATを採用。またブランド初となるプラグインハイブリッド車も設定されている。
ホームへ戻る